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意外!日本とタンザニアの共通する文化

マンボ!

タンザニア在住ライターのほりともです(@tmk_255)です。

タンザニアに移住してもうすぐ2年。気づいたのは、タンザニアの文化って実は日本と似たところがたくさんあるではないか!ということです。

日本独特、またはアジアらしい文化と思っていたことが、ここタンザニアにも存在するんです。今回は、あまり知られていない「日本とタンザニアの驚き共通点」をご紹介します。


オブラートに包むその言い方

ある日のスワヒリ語の授業でのこと。

私:「タンザニアのレストランでは、食事だけじゃなく、食べ終わった後のお会計でも長く待たされる。失礼にならないように ”早くして”と伝えたい場合は、タンザニアの人はどう言うの?」

先生:「その場合は ”そろそろ行かないといけないのですが…” または ”ちょっと急いでいるのですが…”」と伝えましょう。

アメリカ人の生徒:「え、そんな間接的な言い方じゃ伝わらないよ」

はい。アメリカだったら「もう10分も待っている。早くお会計をもってきてくれ」とはっきりと言いますよね。

この時に、:ちょっと急いでいるのですが”なんて間接的でオブラートに包んだ物言いは、日本に似ているなあ、と感じました。

近所のオシャレなレストラン

ここで、思い出したのは日本を訪れたアメリカ人夫婦の体験談。
日本の田舎町のレストランで、カキフライを注文したら、ウエイトレスさんに「(日本語で)ごめんなさい、むずかしいです(=今日はありません)」と言われたそうです。

『むずかしい=不可です』という日本的なお断りをしたため、不可であるという回答が伝わらず、アメリカ人の彼らは、何度も「カキフライを」とお願いしてしまったそう。彼らに言わせればないなら「むずかしい」じゃなくて、「今日はない」と言ってくれればよかったのにと。

これは、日本的でソフトな断り方法だな~と思いつつ、確かに、日本に初めて来た外国人には通じないかもしれません。

遠慮の文化

ある日、子どもの誕生日パーティをした時のこと。タンザニア人の家族も来てくれました。

ケーキがたくさん残ってしまったので、最初は子どもだけ食べていたケーキを、親たちにも「どうぞ食べてくださいね」と配ったんです。

すると、タンザニア人のお母さんは「いいえ、私は大丈夫です」というんです。断るから、そっか、甘いもの好きじゃないのかな、と思って、そのまま片づけてしまいました。

後から、この話をタンザニアの別の友達にしたところ「たぶん、彼女は遠慮して一度”いいえ”と言っただけかもしれない。一度”いいえ”と言われても、どうぞどうぞ、ともう一回、どうぞと渡すべきだったかもしれないわ」なんて言われました。

「ケーキどうぞ」に対して「はい、ありがとう」とすぐに受け取るのは
失礼に感じる人もいて、遠慮して、1回はまず断ることが礼儀なのだとか。

みんなで大皿で食事をする時も、最後のひときれは残すのが礼儀と言われます。これも遠慮というか、相手への思いやりを感じませんか。(これは、お皿を空っぽにすると食事が足りなかったという意味になってしまい食事に招いてくれたホストに失礼になるから、という考え方もあるようです)

このあたりの考え方も、なんだか日本に似ていませんか?

出る杭は打たれる

授業や会社のミーティングなどで、「意見はありますか?」と聞かれると、手を挙げて声を上げる人は少ないそうです。

「出る杭は打たれる」的な文化がタンザニアにもあり、一人だけ目立つような行動や発言はできるだけ避けたい、と思うそうです。『みんな一緒に』が安心するそうです。なんだか、すごくよくわかります…

ミーティングをしている商店の人たち

世間体もとても大切で、良い大学を出てご両親の自慢の娘だった私の友達は、結婚前に子供を産んだことで、親から「ご近所さんからどう思われるか考えなさい!」ととても叱られてしまったそう。今は、肩身が狭い思いをしています。(もうすぐ結婚式をするそうで、そうしたら、「ずいぶん生きやすくなる」とか)

目立つこと、社会の一般的なレールから外れたことはなるべくしない方がいいという考え方、なんだか日本と似ているなって思います。

まとめ

タンザニアに来る前は10年以上、(自己主張することが大切な)アメリカで強く生きていこうといつも力が入っていた私にとって、日本と共通点がある文化のタンザニアでの暮らしはなんだかホッとします。私が私が!といつも主張しなくてもいいし、お互いに遠慮しあったりなんかして、なんだか安心するんですね。

もちろん、アフリカの国ですから、いろいろとびっくりする体験も多いのですが、根幹に日本と似た考え方があるのは嬉しいし、これはかなり意外でした。

アフリカに限らず、一見、日本とは全く違う考え方をする国の人たちとも、実際に交流することで、日本との共通点を見つけられるんじゃないかなとそんなことを思います。

#海外生活

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