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『アフリカ』でサーフィンをしてみた

アフリカにきて、いろいろと新しいことにチャレンジしている。

その一つに『サーフィン』がある。40代でまさかサーフィン・デビューするとは自身も予想していなかったが、自然にコトは進んでいった。

実は、サーフィンはずっと憧れていたのだ。10年くらい前に「ブルークラッシュ」という映画を見た。ハワイ在住のサーファー女子が主人公の物語で、海の上を颯爽と進んでいく彼女の姿を見て、こんなことできたら気持ちよさそう、やってみたーい!と強く思った。が、海からは遠いエリアに住んでいた当時、それはただの夢で終わった。もう30代だし、今さらサーフィンなんて若者がやるスポーツできないよねー、という想いもあった。

サーフィンにあこがれるきっかけとなった映画

そして、今回タンザニアのダルエスサラームという港町に引っ越してきて、海まで徒歩7分であることを知った。

ある日、いつものように、海沿いをランニングをしていたら、サーフィンのウエットスーツに身を包んだ日本人のママ友がサーフボードを抱えて華麗に表れたのだ。その姿はまさに、私が憧れたあの映画に出てきた主人公そのもの!彼女に聞いたところ、サーフボードをたくさん持っているプロ級のサーフィンの先生がいるそうだ。もうこれは私もやるしかない!と直感で感じて、すぐにその先生に連絡をして、図々しくもサーフィンを教えてもらう日をとりつけた。

ウェットスーツなど持っていなかったが、長袖の水着とヨガ用レギンスなどを組み合わせて、はちゃめちゃな格好でサーフィンの初日を迎えた。ワクワクしてたまらない。

朝だが、年中夏の季節のタンザニアなので、海の水も温かくて、気持ちいい。そして、早速借りたサーフボードに体を乗せて、海の上に浮いてみる。
朝6時に日の出をバックに広大な海の上をプカプカと浮いているという、あまりにも贅沢な時間である。浮いているだけではサーフィンにはならないので、先生にサポートしてもらいながら、ザッブーンと流れてくる大きい波の上にサーフボードごと乗る練習をする。ボードの上に立てなくても、波に乗った時のあの感覚は癖になる。空を飛んでいるような、体が軽くなって宙に浮いているようなとても不思議な感覚だ。

そんな夢のような初日から半年ほどたつ。なんとかサーフボードの上に数秒だけ立てるようになった。と、進歩はカメの歩みではある。毎回、ボードに立って波乗りをするのを試みるが、だいたいはズボンと海に落ちて塩水を飲む、という繰り返しである。周りにいる水遊びをしているタンザニア人の少年たちに「バランスとって」「もう一回!」などと励まされながら、あの映画の彼女のようにかっこよくサーフィンができる日を夢見て、今週末も私はサーフボードを抱えて海に足を運ぶ。

「アフリカ」で「サーフィン」をやるとは、まったく想像していなかった。年齢は関係なく、やりたいと思ったことはとりあえずやってみる、これが一番なのだと、アフリカで実感している。

#わたしと海



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