私の英語が伸びた瞬間。
今回は、ここ数年私が英語を学ぶ中で、「私の英語伸びてる!」と、自分で実感できた時のお話と、その時していた学習方法を。
私の英語レベル
まずお伝えしなければならないのは、私にはTOEIC満点!英検一級取得!
なんていう輝かしい肩書きはない。
私が一体どれくらいの英語レベルかというと、
TOEIC 740点 (2007年)
英検 2級 (2016年)
特別すごいわけでもないし、この記録自体ずいぶん昔のもの…
現在の英語レベルを自分なりに評価してみると、
日常会話はできる。
学校で習う表現や試験に出てくる難しい表現よりも、リアルな会話で使われる表現に強い(=難しい語彙に弱い😓)
発音には自信あり。ネイティブかと思ったとネイティブに言われることがある(ちょっと自慢。)
という感じ。
私の英語遍歴
続いて、私がこれまでどのように英語と関わってきたかをご説明。
中学生の頃からテレビで「世界ウルルン滞在記」を見て海外に憧れを抱くようになる。このころは海外=アメリカ。
ビバリーヒルズ青春白書を見ながら、海外の生活に思いを馳せる。(親と見るには気まずいシーンが出てくるから、早く寝てくれ~って毎週念じてた。)
中高では、好きがゆえに英語の成績は良かった。学校と受験のために通った塾で勉強していたくらいだったと思う。
大学は英米文学科に進学。本当は何かの専門学校で専門的な知識を身につけたかったけど、将来何をしたいのか決まっておらず、専門学校を選べるわけもなく…大学には行っておいた方がいいと親に説得され、海外留学プログラムのある学校に。
大学2年生。夏休みの約5週間イギリスへ短期留学。初めてのヨーロッパ。初めての海外生活。初めて先生以外のネイティブスピーカーと英語でがっつり会話。
大学4年生。1年間大学を休学し、カナダへワーキングホリデーへ。
最初の3ヶ月はバンクーバーの語学学校へ。
その後、オフィスビルの中にあるサンドイッチ屋さんとスターバックスでのアルバイトを経験。(ダブルワークではなく、職場を変えました。)
最後の3ヶ月はトロントにも行ってみたいと思い、トロントの語学学校に通う。
語学学校に通っている間はホームステイ。仕事をしている間は、アパートを借りて韓国人とルームシェア。
ちなみに私は海外留学生の典型的なダメな例で、日本人や話の通じやすいアジア人とばかり遊んでた…
大学卒業後は英語を使う仕事をすることもなく、長い間英語の勉強とは離れて過ごしていた。
勉強という勉強はしなかったけど、時々思い出したように映画を字幕なしで流してみたり、英検を受けてみたりした。
英語を使って何かしたいという明確な目標はないけれど、とにかくうまくなりたいという気持ちはあるという感じ。
ここまでが大体2019年くらいまでの私の英語遍歴。
こう見ると、大学時代が一番生の英語に触れて、アクティブに学んでいたのではないかと思う。
確かに短期留学やワーキングホリデー中は人生で一番英語に触れていたし、実際に伸びてもいたんだと思う。
ところが、今の私が自分英語史上一番伸びを実感できたと思うのはここ数年の話。
今回重視しているのは、実際に「試験や数字で伸びた」かどうかではなくて、「自分で伸びていると実感できた」かどうか。
実感までのお話 Part.1|知らず知らず、溜まっていく表現力
私がこの「実感」までの道のりが始まったと思うのは、まさにコロナの時期。
2020年5月頃からコロナの影響で仕事が時短になり、外出もできないから家で過ごすことが多くなった。
そしてちょうどこの頃、私はAmazon Fire TV Stickを手に入れた。
それまでは携帯の小さい画面で動画を見る気になれず、ほとんどYouTubeは見なかったのだけど、テレビで見れるとなり、時間もあるし、各段にYouTube視聴時間が増えた。
そして「こんなことも、あんなこともYouTubeで観れるの⁉」と感動しながら、その時私がよく視聴していたのは下記のような動画。
・日本人新婚ご夫婦の世界一周旅行の記録
・複数の英語学習動画
・シアトルやカリフォルニアに住むネイティブインフルエンサーの動画
・NY在住韓国人の、ほぼ字幕のみのvlog(英語字幕あり)
YouTubeにどはまりしたことと、海外旅行が遠い夢のようになってしまった状況が相まって、私は日本にいながら英語にまみれた生活を送るようになった。
好きで見ていただけの動画たちだけど、結果的にそれぞれがどのように私に影響していたかというと、
【日本人新婚ご夫婦の世界一周旅行の記録】
海外の風景、食事などを見てワクワクし、海外旅行疑似体験をしながら胸をときめかせた。
☆やっぱりワクワクやときめきは最高のモチベーションに。
【複数の英語学習動画】
「へぇ~」と思いながら新しいことを知るのが楽しかった。
学校では習わない表現、口語表現を学んだ。
学校で習ったけど曖昧なままだった知識をクリアにできた。
同じ意味の単語や表現の使い分けや、微妙なニュアンスの違いを学んだ。
例えば、「get to の使い方」、「使役動詞(Have, Make, Get, Let)の使い分け」、「How about と What about の使い分け」などなど。数えきれない数の動画を見た。見るだけの時もあったし、これは後で再確認したくなりそうと思ったらノートにまとめたりもした。
☆ここでかなりのイディオムや熟語、表現方法の知識が蓄えられたし、基礎知識を再確認できた。
【シアトルやカリフォルニアに住むネイティブインフルエンサーの動画】
耳からリアルな英語を入れる。
ごくたま~に、ディクテーションやシャドーイングしたりした。
海外でのリアルな暮らしを見てワクワクした。
☆海外旅行動画と同じく、海外生活の様子をみるのはモチベーションに。
リアルな話し方、英語のリズムを耳にすり込めた。
おすすめの本の紹介動画などは、フォーマルで試験に出てきそうな単語が使われていて、ディクテーションしていてとても勉強になった。
【NY在住韓国人の、ほぼ字幕のみのvlog(英語字幕あり)】
英語字幕を声に出して読んで、口が英語に慣れた。
きれいな映像、カフェの映像を見て癒しとワクワクを得る。
☆口が英語に慣れることで、以前よりもスラスラと英語が出てくるように!(私のようにシャドーイングが苦手な人は、文字を声に出して読むことからしてみるのがおすすめ。)
数か月間このような動画をがっつり見る毎日を続け、数か月後からはペースは落ちたものの、定期的にこのような動画を見て、聞く、読む、知識を蓄えることを続けていた。
ここまでインプットばかりをたくさんしてきた私。
さぁ、伸びを感じるのはここからです。
実感までのお話 Part.2|溢れ出すフレーズ
2022年5月。コロナの影響で落ち込んだ会社の業績が回復せず、私は会社を退職することに。しばらくゆっくり過ごしたあと、年末から本格的に転職活動を開始。
これを機会に昔からずっと続けている英語を活かした仕事をしてみたいと思い、英語力を求められる仕事を探すことに。
何とか1次面接と英語の筆記テストを通過した会社からの連絡で、
「2次面接では外国人スタッフと英会話を少ししていただきますね。」と告げられ慌てる私。
ネイティブと話す機会のある仕事の面接。英語力求められてるんだから、そりゃあ会話力チェックするよね。予想できたよね。
知識は蓄えてたけど、実践会話を全くしてこなかった私は、慌ててCANBLYに登録。1次面接と2次面接の間に年末年始をはさんでいたから、ありがたいことに少し時間はあった。
30分も話し続ける自信がないから、1回15分のレッスンを1週間に2回ほど。
初めてのオンライン英会話。ガチガチもいいところ。緊張で言葉もうまく出てこない。
CANBLYはレッスンの様子が録画されていて、それを後から見返すことができるんだけど、見ていられないほど顔がこわばって笑顔がひきつってた。笑
だけど2回目、3回目と回を重ねるごとに確かな手ごたえが…!
少しオンライン英会話に慣れてくると、自分の想像以上にスラスラと口から英語が出てくる感覚が。
そして何より、YouTubeで蓄え続けた単語や表現が、自分の中からどんどん溢れ出てくる感覚…!
この瞬間、私は知識が自分のものになった感覚をしっかり感じたのを覚えてる。
今回はこの表現を使おう!と目標を決めて、意図的に関連する話題を話したこともあるし、そうしなくても自然に覚えた表現を使えたこともあった。
「私、めっちゃ自然に会話してるやん!」
動画を見返しながら、そう思えることも日増しに増えた。
日本人は圧倒的にアウトプットが少ないと言われるけれど、アウトプットの大切さを改めて、身をもって体感。
だけど何もインプットしなければアウトプットするものがないから、インプットもとても大切。
大事なのは、学んだ知識を実際に使ってみること。使いこなせて初めて自分のものになる。
結局
結論としては、英語を「話せる」ようになるには、インプットもアウトプットもどっちも大切。
口を英語の動きに慣れさすことも大切。
…という誰でも聞いたことがある基本中の基本なことなんだけど、
アウトプットが苦手で、インプットばかりしていた私が、
のっぴきならない事情でアウトプットをし始めたら、
インプットし続けた知識がドバドバと溢れ出てきた!
ということが言いたかったんです。
今までインプットをたくさんしてきた皆さん。
ここからの伸びしろ、すごいですよ。
余談
あとひとつ、余談だけど私が英語で会話するときに大切だと思ったのは、「自分の意見・自分の考えをもっておく」こと。
私の場合、英語で言葉が出てこないとき、そもそも日本語でもこの質問に答えられるのか?という状況が時々ある。
私はあまり深くものを考えなかったり、意見を求められても自分の考えをまとめるのに時間がかかったりする。
英語表現をどれだけ身につけたところで、英語で表現したい「意見」や「考え」がなければ意味がない。
日本語でも、色んな話題について意見が言えるように、様々なことについて深く思いを巡らさなければと日々思う…