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資本主義の極意 明治維新から世界恐慌へ (NHK出版新書)

本書は元外務省主任分析官の佐藤優さんが、日本の資本主義の成立(明治維新)から現代までの経済を、マルクスを下敷きにした宇野経済学で分析し、論評したもの、である。


産業資本の成立から、戦時下の国家総動員の資本主義、そしてソ連崩壊後の新自由主義の隆盛から金融危機、そしてアベノミクスまでの分析が記載されている。


映画の寅さんの名文句に「労働者諸君!稼ぐに追いつく貧乏なし」という言葉があるが、資本主義社会での生き方をついた言葉だと著者はいう。
我々は、好むと好まさざるに関わらず資本主義の中で生きていかなければならないので、資本主義の歴史、内在的論理について把握しておく必要がある、と思う。


資本主義の中で客観的に自分の立ち位置を図るための道しるべとなると思う。


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