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ムネオ流マラソン術 仕事人間でも走れる42・195km

あの国会議員の鈴木宗男さんの本である。

鈴木宗男さんというと、一時期田中真紀子さんと対立し、数々の疑惑報道があり、逮捕・収監され、ガンにもかかり、幾多の落選も経ても、今も国会議員をやっていらっしゃり、不屈の人という感じがする。

一時期圧倒的な国民的な人気のあった田中真紀子さんが表舞台から姿を消したのと対照的に、彼が今も国会議員であるのは、人と人のつながりを大事にしてきたからだと思う。それは国会議員だけでなく、地元の支持者も含めて大切にしてきたからだと思う。

話が逸れた。

本書は国会議員という超多忙な鈴木宗男先生が、忙しい合間を縫って、月間150キロも走り、胃がん手術を超えた後に、サブフォー(フルマラソン4時間切り)を達成する物語である。

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勉強になった点は、下記の3点。

一点目が、宗男氏が忙しいながらも、コーチのアドバイスを遵守し、しっかりとトレーニングを継続した点である。人間は弱いもので、国会議員の多忙さであれば、トレーニングをスキップする言い訳はいくらでも思いつくと思うが、宗男氏はしっかりと素直にアドバイス通りのトレーニングを継続している。忙しいという言い訳に負けていない。

二点目が、しっかりと強度のあるトレーニングを行っていることである。市民ランナーであれば、軽くランニングするだけでも良いと思うが、インターバル走やビルドアップ走を取り込んで、脚力を鍛えている。ここでも苦しいという言い訳に逃げずに、自分を追い込んでいる。

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三点目が、安部晋太郎等の政治家が60代で倒れていくのを見て、40歳からマラソンを継続していたために70歳を超えてもなお若々しくエネルギッシュに働けている、ということである。これこそ運動習慣が健康をつくるということを身をもって教えてくれている、と思う。

鈴木先生の生き様、いや走り様に胸を打たれた。先生によると、国会議員がマラソンなんかに出て、売名行為か、との批判もあるようだが、サブフォー達成は生半可のトレーニングでは達成できない。

梅クラスの市民ランナーとしては、鈴木宗男先生の足元にも及ばないが、少しずつ継続して頑張ろうと思える本だった。



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