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実はおもしろい経営戦略の話 (SB新書)

経営戦略の入門書として丁度良さそうだったので、購入読了。

経営戦略というと硬派な本が多そうだけれど、本書は口語体で書かれており読みやすい。それでいてベーシックな内容はすべてカバーされている。

戦略とは、私なりの言葉で定義すると「限られた経営資源をいかに効率よく使って、どのように市場を攻略(敵に勝つか)」である。

著者は、戦略とは大別して次の二つに分けられる、という。それは、「コストリーダーシップ戦略」と「差別化戦略」である。前者の例としては、ユニクロ、後者の例としては、ルイヴィトンが挙げられるだろう。

この二つの戦略を様々な企業の具体的な例を挙げて解説してくれているので、頭に内容が入ってくる。

・松下電器は、日本中にナショナルショップをつくり、ある一定数を店にナショナル側から送ることによって電化製品を安くした。(大量ロットによるコスト削減)

・キャノンは特許を多数(4,000件とも)おさえることによって、インクジェット市場を支配し、他社の参入意欲を失わせた。

・シャープは亀山モデルとして工場を新設したが、市場の変化(アメリカだとTVはウォルマートでカートに入れて購入されるくらい世界の消費者はちょっとした差に敏感でない)について、理解をしていなかった。

その他、ポジショニング戦略、BCGのPPM戦略等、ひと通り経営戦略のベースはカバーされていた。頭の整理になった。



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