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100点を1回出すよりも70点くらいを出し続ける方が難しい

時々、「起業準備中」という方にお会いすることがあります。そういう方から「起業する際に準備した方が良いことは?」とか、「失敗しない起業方」みたいなことを質問されることがあります。

起業する際に準備した方が良いことで思いつくのは、会社登記と資本金(今は無しでもできるのでそこまで重要ではないかもしれないです)と。。。くらいしか思いつかず、あとは気持ちの問題で「やる気」とか「勉強し続ける」とか細かいことをあげるとキリがないですが、そんなところではないでしょうか。

完璧に準備してからと思っている方もいらっしゃいますが、果たして何を指して完璧とするかだと思います。自分で完璧と思っていても、ビジネスなので必要としている方やニーズがないと成り立ちません。なので完璧というのが何なのか?は、10年以上起業していてもわかりません。あるとしたら依頼をいただいた方がリピートしてくれるとか、提案したものが通るとか、いくつかある同業の中から選んでもらえるとかそういうことなのかもしれません。いずれにしましても100点が出せる完璧なものは存在していないのかもしれません。むしろ幻かもしれないですね。

100点を出せるまで、準備しているのではダメだと思うのです。どちらかといえば70点くらいをずっと出し続ける方が難しいのかもしれません。

まずは種まきをして、そこから反応の良いものを刈り取っていくというのが良いのではないかと思っています。

私が起業したばかりの頃、今から10年以上前になりますが、その時はまだそこまで「映像制作」の事業をしている会社は多くなく、あってもテレビ局の子会社やテレビ局専門の制作会社が多く、一般企業が自社の宣伝用の映像を作りたいと思っても高額でした。多くは広告代理店を通し、さらに金額が高くなっていたのですが、むしろそれが当たり前で「映像制作は高い」というイメージを持たれていた企業も多かったようです。

その時代はWEB上で映像を出すというのは今のように主流ではなかったので、私の方が提案しても「映像制作ってどうせ高いんでしょう」と聞く耳を持たない方が多かったのも現状です。ただ、興味がある方が多くこういうのを作ってみたいと思っているけど、そんなに金額は出せないという企業が多いことを発見し、それなら大手映像制作会社ができないことをやろうと思いスタートしました。もともと、この仕事しかしていなかったので他で起業する気は全くなかったので、できることでどうやったら依頼がくるかを考えた結果、今にいたるという感じです。

コストがかかっている多くの原因は「人件費」だと思い、少人数で良いものを提供する方法を見つけ、それを提案したりSNSで発信することで依頼が増えるようになりました。大手と同じことしていたら2番煎じで依頼はなかったのではないかと思います。もちろん、知名度のある大手会社に依頼した方が良いに決まってますから。

早々とその点に着目して動いていたのですが、この答えが完璧に見つかるまで準備だけしていたら、何もなっていなかったのではと思います。70点くらいで出し続けていたからこそ見えてきたのではないかと思っています。

100点を出せればそれが1番良いかと思いますが、70点くらいを出し続ける方が今となっては難しいと感じることが多いです。

#ビジネスの仕方 #映像制作 #クリエイターの仕事の仕方 #ビジネス #起業

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