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エジプト人に言われたこと #98

「母国のことを好きでいれるのはいいね」

アメリカ留学中に、エジプト人のタクシードライバーに言われたひとこと。

彼は出会い系サイトでアメリカ国籍を持つ奥さんと出会って、結婚を機にアメリカに来たという。

私は、四季があって、街はきれいで安全で、食べ物は美味しくて、平和な日本が好き。海外に行けば行くほど、日本の良さを知って好きになる。

だからこそ、母国を好きで入れるのは当たり前の感覚だった。

だが、彼はこんなことを言っていた。

「エジプトはいつ戦争やテロが始まるか分からない危険な国。いい国だと思えないな。僕は日本に行ったことないけど、ナイスな国でしょ?母国を好きでいれるのは羨ましいよ」

昨日の記事と同様、これも衝撃的だった。

私が当たり前に思っていた感覚は、マズローの欲求でいう「安全の欲求」が満たされていたからこそ感じられたものだと思う。

マズローの欲求5段階層説をこの上なく丁寧に解説する。あなたの欲求はどのレベル?


彼の結婚には「真実の愛」が存在していたかもしれない。でも話を聞く限り、自身の安全を求めて、アメリカ国籍を持つパートナーを見付けたようにも思えた。
*アメリカ人と結婚すると、配偶者ビザを取得し、永住権を申請できる

そう思うと、職業選択の自由や恋愛相手などを選択できる環境にいることがいかに恵まれているかを感じる。

とはいえ、自ら希望して生まれたい環境を選んだわけではないし、自分ゴト化するのは正直難しい。

そんな私にできることは、今自分が置かれている状況にしっかり向き合って、日々大切に生きていくことなんじゃないかなって。

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