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社会に「適合」した生き方から「自分を活かした」生き方へ

生きにくさを助長する世の中に課題感があります。

生きにくさを助長する要因は複数あると思いますが、一つの要因として、自己否定・自己抑圧をして、社会で認められるために、社会が「良し」とすることに「適合」しなければならない囚われがあると考えています。

ありがたいことに物質的に豊かになった今、社会に適合せず自分らしく生きるこが可能になっていて、「自分らしく」という言葉が謳われて久しいですよね。

しかし長年、適合できない自分を否定し抑圧してきた私たちは、「自分らしさなんて出したら社会で生き残れない」と考えたり、そもそも否定・抑圧をしてきているから自分が何を感じ、何をしたいのかがわからないということが起きています。

適合が悪いわけではありません。

しかし、本当は素晴らしいその人らしさをなかったものとしてしまうのは勿体ない。そしてその人らしさを発揮することこそが世の中が豊かになっていくと考えています。


人が人らしく生きられる社会になるために

「周りの期待に応えること」「周りから価値があると評価されること」「上であることが価値」と、他者軸、他者比較が当たり前の社会が長らく続いていました。そのような社会に「適合」できる人が評価される対象という価値観が深く根付いていたように思います。

戦中、戦後の復興、高度経済成長期には、社会に適合することが必要だったことは理解できます。しかし、ありがたいことに先人の方たちのおかげで豊かになった今、もう少し人が人らしく生きていける社会に変化していってもいいのではないかと思っています。そして人が人らしく生きることが、持続可能な社会や地球を創造していくことに繋がるのではないかと考えています。

人間は、肉体を持って様々な体験ができる生き物です。そしてその体験と共にいろいろな感情を味わう生き物。

一人一人、やりたいことも、感じ方も、そこから生まれる思考も違うはず。それなのに「こうあるべき」という枠に抑え込み、枠から出る自分の欲求、感情、思考は否定し抑圧する。

これでは生きにくさを抱える人が増えていくのも無理はないと感じます。

全ての人が好きなように自己表現をし始めたらカオスを生むと思いますが、まずは自分だけでも自分が何を感じ、何を願いとして持っているのかに気づいてあげることはあってもいいのではないでしょうか。

まずは、自分が気づき、そこから社会の中で自分の望みを叶えていくためにどうしたらいいのかを考える。

自分にとって感じたくないこと、不快なこと、見たくない自分もありますが、それは現代の価値観がたまたま「よくない」としただけで、本当は人間が持っている感覚だからあっていいのです。そして不快な体験・感情であっても、その奥に何を願っているのかを見てあげることが自分らしく生きていくことの第一歩だと考えています。

社会に適合し続けることの弊害

周りが求めることに応えるための努力で手に入れたことはたくさんあります。多くの人が社会に適合した時代があったことにより豊かになったのも間違いありません。社会に適合することが悪いわけではありません。

しかし必要以上に社会に適合しようと頑張るあまり、自己否定や自己抑圧が進んでしまいやすいと感じます。

「自分が何を感じ、考え、したいのか」がわからなくなり、適合の枠からはみ出ていると感じたら自分を叱責し、抑圧する。「このままの自分で大丈夫?」と不安や恐怖心がつきまとい、さらに枠に収まろうとするから窮屈さもある。

そして何より、本当は素晴らしいその人らしさをなかったものにされてしまうのはとても勿体ないことです。どんな闇にも必ず光があります。自分でダメだと思っていることも、本当は素晴らしい宝です。

◆幼少期の体験が自分人格だと思い込んでしまう

私たちは幼少期の「周りの期待に応えられなかった体験」「評価され損なった体験」「相手を傷つけてしまった体験」など不本意な体験から無能感や無力感、罪悪感など自分が背負いたくない感情を体験します。そして大人になっても幼少期の体験が自分の人格だと思い込んでいまっているのです。

「能力が足りない、自分の力は弱い、人を不快にさせてしまう、だから頑張らなければ!」

その時に感じた無能感や無力感、罪悪感はあったのですが、その時の精一杯であり、その体験で得た不快な感情の奥底には必ず願いがあったはず。

価値の承認が欲しかった、認められる存在でありたかった、理解されたかった、受け入れてほしかった

それらを手にしようと必死で頑張った。

小さかったから何が効果的なのかがわからなくて、できる範囲でやってみたけどやり方が違っていたり、効果的な方法ではなかったりしただけ。

効果的ではなく違ったやり方だったから残念さはあるけれども、自分をダメな存在とする必要は全くないのです。

不本意な体験があったからこそ力をつけたり、自分を磨いたりする原動力となったことも十分になります。しかし、これ以上、自分のことを否定したり、抑圧して窮屈さを感じて生きる必要はなく、自分を活かしていく道をとってもいいのではないかと思っています。

闇にも光をあてていくと自分の生まれ持った力に気づいていける

自分が闇だと思っている体験に触れるのは辛いです。しかし体験の奥底にあった願いに気づけると、自分が闇だと思っていた体験が「あっていい」と思えるようになり、その体験を昇華していくことに繋がります。そして、自分が抑圧していたものが一つずつ解放されて、抑圧するために使っていたエネルギーを自分の願いを実現するエネルギーにしていけるようになることを自分の体験からもキャリアカウンセリングやコーチングを通しても感じます。

改めて、コーチとして、その人の中にある光も闇も全てに光をあて、その人の内側にある生まれ持った力を解放し、その人が自分を活かした生き方をしていける力を育むお手伝いをしたいと心に決めました。

★私が提供するコーチングはこちらになります★


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