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ベルサイユの薔薇の世界観、オスカルに逢いたくてパリ。

卒業旅行18
1993年美術部三人組による卒業旅行は、ついに最終観光都市であるパリに到着です。

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3/14(日) パリ到着

とうとう来たのにパリ♪
朝の6時ちょっとに着いたものだから、眠くて眠くて仕方ない。そのため感動が薄れる。ウィーンから一緒だった土井さんと朝別れた。彼はニースへ行くと決めたらしい。

僕らはお金をつくる必要があったのでシャンゼリゼ通り迄メトロで移動。地上へ上がると凱旋門がいきなりドカーンと道路の向こうへそびえているでは無いか。早朝のため人も車も少なく、朝日を浴びる街にちょっぴり元気回復。通りの方は、あちこち工事中で綺麗と言う印象は無かった。

お金を作った後、ユースホステルに直行した。このユースホステルも賑やかで、何かミラノの(ユースホステルのような)危ない香りがする。それでも日本人はたくさんいた。その人達の話を聞いていると、そろそろ帰国の話だ。うちらも未だリコンファームしていない。

今日は取り敢えず空港へ行ってみた。どんなもんか確かめてみたかったのだ。RERや無料バスを使って1ターミナルまで移動した。あとわずかで、ここへ来なければならないなんて、少し寂しい気もした。

今日は俺が行きたかったヴェルサイユへ行くことになった。本当は一人でゆっくり時間をかけてみたかったけどしょうがないさ。
ヴェルサイユ宮殿内部はとても人が生活していた場所とは思えず、何処かの美術館のような感じだ。窓から眺める庭も遠くまで続き、気持ちが大きくなってくる。

中学、高校とヴェルサイユって一体本当はどうなの?の疑問を抱えて来たが答えは出せなかった。確かに世界史の先生が言うように、鏡の間はきらびやかで華やかで、こんな所で毎日社交界があるとなると…考えるだけで楽しい。出来ればまたここへ来て、じっくりと楽しみたい。

晩飯はマックで済ませ、ユースホステルでシャワーを浴びたら冷水。泣きそうになった。高いばかりで不便なこのユースホステル、他人にはおすすめ出来ない。

洗濯機の周りに人が集まって、それぞれの国の言葉でやり取り。何とも奇妙な光景だった。

ユースホステル 100フラン
ヴェルサイユ 26
買物 16
メトロ10枚券 36
マック 30
洗濯 20

今日の今日まだユーレイルパスを使った。こいつのおかげで安い旅行になってくれた。お役目、ご苦労様。

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頭の歌は、矢野顕子さんの″おおパリ″。作詞はイッセー尾形さん。憧れのパリで熱にうなされる悲しい心情をユニークに歌っています。

思い切って恥ずかしい話を暴露しましょう。中学生の時、テレビアニメでベルサイユの薔薇にどんばまりしました。笑。美しく気高いオスカルに憧れました。そうなんです。高校生になって世界史か日本史か選ぶ時の引き金は、正直言ってベルバラでした。笑。日本の戦国武将は自分の中のマイブームは終わっていたし、坂本龍馬も新撰組も特に感じるものは無かった。でもベルサイユの薔薇は、もう少し世界観に入り込みたいと思っていたので、何?フランス革命、誰?ハプスブルク家って事で世界史を選択しました。当時は恥ずかしくて、そのことは公言出来ませんでした。友人には三国志で中国の歴史に興味を持ったと説明していましたね。笑。

今でも思い出せる世界史の先生の顔。失礼ながら名前は忘れましたが、先生がウットリしながらベルサイユ宮殿の鏡の間の魅力を語ってくれました。君たちもフランスに行く機会があれば、ぜひ訪れることをお勧めするよ。授業から少々脱線気味の話しか記憶に残らないもんなんですねかねぇ。世界史の資料の小さな写真からでも伝わる絢爛豪華な空間。オスカルが闊歩したベルサイユ宮殿を拝みたかったのです。

さぁまたやりたいことが見つかった。笑。漫画ベルサイユの薔薇読み返そうっと。度重なる本棚整理でも捨てられずにミニ文庫サイズの漫画は存命しています。もう一度、オスカルは何を守るために命をかけて戦ったのか?じっくり読み返したいと思います。

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