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パリの街を歩く

卒業旅行20
1993年卒業旅行の旅行記を書き起こす作業ですが、残す所あと3回まで無事に辿り着いた!忘れていた記憶が所々蘇り、なかなか楽しい作業となりました。今は未だ旅行には行けないけど、まだ楽しく旅行が出来る時を信じて。

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3/16(火)

今日は朝からモンマルトルの丘へ登った。さすがに雰囲気がある所で、感覚が研ぎ澄まされる気がする。musse de monmartreは午後からなので、残念ながら拝観出来なかった。サクレクール寺院は見晴らしが良く、本当に眺めは爽快だった。

10時にオルセー美術館に向かう。すごい行列が出来ていて驚く。中に入ってまた驚く。作品群の質の高さ。マネ、モネ、ルノワール、ロートレック、ゴッホ、ゴーギャン、ルソー、スーラ、ドガ、セザンヌ、片端から代表作があった。これらの作品については触れるのをよそう。口で表現する必要のないものばかりだ。
ただ日本人観光客には呆れた。人がたくさん絵を観ているのに、その前に並んで記念撮影。おまけにフラッシュ付き、おまけに絵をよく観ない。バカみたい。気持ちはわかるけど。

美術館の前で昼飯。ロングバケット、ポーク、バナナ、オレンジジュース、けっこう食った。(14時くらい)
そしてシテ島へ行きノートルダム寺院へ。何とも面白い形をした建物である。前の広場ではパフォーマンスをやっている人たちがいた。

1515けっこう賑やかな通りをブラブラ歩き、お店に入ると、目を惹かれるTシャツがあった。変な台'(バーゲンセール)に乗っていたが、どうやら俺の掴んだ品物は対象外らしい。日本でもフランスでも俺はこんな事になるのだ。

バスティーユ広場へ行ったが、殆ど何も無い。がっかりだ。ここでオスカルが死んだと言うのに。

またフラフラとウインドショッピングを楽しむ。B級品店でシャツを購入。天気が悪く、肌寒いので早速着てみるがジャストサイズ。

途中うまそうなものをいくつか買い、パリ市庁舎を通り抜け、サンジャツ等の公園でメシを食う。

>チュイルリー公園
ルーブル美術館を横目に見ながら公園に入ると広々としていて、背の高い木が、程よい間隔で植えられている。なんて外国の公園て素敵なんだろう。噴水の周りでは人が戯れている。ただ男同士がキスしているのを見た。ウゲッ!

>コンコルド広場
フランス最古の建物がある。夢にまでみた広場。ただ塔があり、その周りを車がぐるぐる回っているのだが、四方を見渡すと、四方向に大きな建物を確認できる。これがフランスはパリのヘソだ。

>モンパルナスビル
辺りが暗くなってきたので見晴らしのいい所へ移動する。ただのビルの屋上で30フランは切ないが、登ってみると最高の景色。電飾の施されたエッフェル塔、ブルボン宮はとても綺麗。また街並みを走る道路がオレンジ色に輝き、本当に綺麗だった。

ユースホステルに戻ると外人さんと同室になっていた。話しかけてみたが一発で伝わらない。なかなか難しい。HB氏の愚痴が始まった。パリは自由行動で助かった。あいつといてもつまらん。向こうもそう思っているだろう。
一言、may i come in?

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画家達が集まっていたと言うモンマルトルはお気に入りの場所です。小高い丘からの眺望も素敵。新婚旅行でも訪れてみましたが、残念ながらその時もモンマルトル美術館には入れませんでした。時間帯があってないのか?休館日にあたっているのな?今時は事前に下調べ出来るでしょうからいつか再挑戦してみたいですね。アメリを観てやっぱりまたモンマルトルを訪れてみたいと思いました。

上から目線で、他の日本人観光客をdisってのが恥ずかしい。何をイライラしてるのでしょうか?もっと寛容に、純粋に、美術館を楽しんで、感想をメモっておけよと忠告したいですね。

そうかノートルダム大聖堂も焼失してしまったニュースがありましたね。残念です。復旧するのは相当大変な事業になるのでしょう。実際にこの目で拝むことが出来たのはラッキーでしたね。

まさに、今、ベルバラを読み返した所なんですが、オスカルのブレない正義感が、素晴らしい。時代の流れを理解し、民衆側に立ちバスティーユ監獄を落とすために指揮をとる。そんなオスカルの最後の場所ってことで、記念碑か何か欲しかったって思いが溢れ出ています。あれ?オスカルは実在しませんでしたっけ?笑。スウェーデンのヘルゼンは実在なんですね。これまた今更びっくりしております。

男装の令嬢、LGBTとベルバラは時代を超越した恋愛関係が描かれているのも驚きです。公園で男性同士のキスを目撃してメモに残している自分にも驚きです。世界は広い。自分の価値観は、極々僅かな視点に過ぎない。また他人と同じである必要も無いってことで。

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