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理学療法士が天職だと感じた瞬間

私は中学生の頃から医療職になりたいと漠然と思っていました。

当時真っ先に思い浮かんだのは【看護師】でしたが、注射を打つのが嫌だな、と思い悩んでいたところ…
母が手首を痛めて、近所の整形外科クリニックでリハビリをした話を聞き、その時はじめて【理学療法士】という仕事を知りました。

理学療法士になる人は9割方は体育会系。

小・中・高、文化部の私のような人間はレアケースでした。

それでも、人の役に立ちたい!
学生の時も、社会人になってからも
必死で勉強をしました。

社会人になってからのほうが
研修へ行ったりと、学生の頃より
勉強していたかもしれません。

新人の頃はあなたより上の人(先輩・上司)のほうが
いいと言われたこともあります。

少しでも少しでも患者さんに喜んでもらえるように、ひたすら手技を磨き
知識を増やしました。

今でも覚えているのは人工呼吸器を
つけた患者様のこと。
人工呼吸器をつけたのは一時的で
リハビリが始まりまもなく抜管。
その後、落ちた体力を戻しながら
ひとりで身の回りのことはできるようになり、自宅へ退院されました。

退院時、患者様と奥様から
『とみーさんのおかげで家に帰ることが
できました。』と言っていただけました。
私の力ではありません。患者様ご本人と、ご家族のサポートがあったからこそ。また、多職種と常に情報共有していました。そういった積み重ねが自宅退院に繋がったのだと思います。

笑顔で家に帰られる患者様を見ることは
何度見ても『理学療法士になってよかった』と思う瞬間です。

病院で亡くなり、帰れない患者様もいます。
でも、ご家族の方から
『本当によくしてくださって
ありがとうございました』と言って
いただけるのは理学療法士冥利に尽きます。

がんリハビリテーションはリハビリの中でも特にマニュアルがないリハビリです。常に患者様とご家族に寄り添って、患者様が望むリハビリを提供します。別れはとても悲しいです。でも、旅立ちのお手伝いをできることもがんリハビリテーションの魅力のひとつなのだと思います。

指名制ではないのですが
『とみーさんがいい』と
言っていただけたこともあります。
そういった声が力になり
少しでも患者様の笑顔が見られるように
私は今後も学び続けていくのだろうと
思います。

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