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私立文系大卒ひとり情シスによる「基本情報技術者試験」受験体験記


初めに

お久しぶりです。
前回はひとり情シスになってすぐのお気持ち表明を書き記しましたが、ひとり体制も少し落ち着きましたので勉強を始め、基本情報技術者試験を受けてきましたのでその過程と結果などをつらつらと書いていければと思います。
駄文になりそうですが、少しでもこれから受験する人の参考になればと思います。

1.なぜ勉強を始めたのか

なぜ勉強を始めたのか。
それはひとえに知識不足を実感し始めたからです。ひとり情シスとして様々な情報に揉まれる中、自分が理解できる分野と理解が追い付かない分野があることに気づきました。

例えば、パケットという単語くらいは分かりますがネットワークにおける基礎の「OSI参照モデル」だったり、情報セキュリティにおける様々なカタカナ単語だったり・・・

(分からない単語を見たときの表情)


最新の情報をキャッチアップすることはとても大切だと常々感じているのですが、それ以前にまずは基礎が無ければその最新情報に対する理解が遅いと思ったんですね。

そこで、入社当初に少し勉強していた基本情報の内容をまず勉強してみよう、と思い立ち勉強を始めました。(そもそも入社してすぐにとった方が良かったなと少し後悔してます。絶対に業務内容への理解度や興味が高まってました。

ちなみに受験した理由は思ったよりも科目Aの勉強過程で点数が取れるようになってしまったので、「せっかくだし受験しちゃえ」という安直な気持ちでした。

2.自身のスペック

自分のスペックについても軽く記しておきますと、

・私立文系大卒(高校では数学の授業を受けていましたが、テストの点数は赤点直前でした。)
・未経験からの情シス2年目(HTML、CSS、Javascriptを少々扱えるためシステム完全未経験かというと微妙ですが、もちろん知識は薄弱です。)
・基本情報技術者試験の勉強の挫折経験あり(というか、入社直後に元上司から「未経験だし取ろうか!業務中に勉強してもいいから!」と言われて勉強していたらなぜか怒られたので、それ以降萎えて勉強をやめたというエピソードがあります・・・理不尽にもほどがあった・・・)

このような状態の人間でございました。

3.実際の受験までの過程

勉強期間

もともと少し勉強していたというのも影響していそうですが、実は約1か月で試験を受験するに至りました。科目Aに2週間半、科目Bに1週間、おさらいや模擬試験形式で問題を解くのに少しという感じです。1日2~3時間は勉強に割いてました。

使用した教材・サイト

使用した教材は以下の2つです。ちょー有名かと存じます。

・令和05年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)

栢木先生による名著ですね。もう1冊有名なものでキタミ式というものもありますが、イラストが多すぎるため本が分厚くなっており、持ち運びにも適さないので選びませんでした。(好みなのでどれを選んでもいいかと)

・うかる! 基本情報技術者 [科目B・アルゴリズム編] 2023年版 福嶋先生の集中ゼミ

最初は1冊だけでいいだろと思っていましたが、アルゴリズムが思っていた以上に解けず、悔しかったので追加購入した1冊です。

また、これまたちょー有名なサイト、「基本情報技術者過去問道場」も大変活用しました。

4.勉強方法

科目A

科目Aについては、まず栢木先生の本を1単元分読み進め、その日のうちに過去問道場でアウトプットを行いました。(ここ重要)
栢木本は単元ごとに「超重要」「必須」「時々出る」という風に出題頻度を教えてくれます。そこで、まずは重要な内容だけを勉強し、あとから必要な範囲で残りの単元を勉強しようと計画しました。

最初から全てを完璧に覚えたいというプロフェッショナルな方は全て読みながら進める方が確実に良いとは思いますが、自分はどちらかというとなまけ癖があり尚且つ飽き性な性格でした。導入から躓くということを避けるために重要な内容のみに絞って勉強しました。勉強の形は人それぞれです。

過去問道場は出題範囲と出題期間のどちらもを指定できるため、最新の3回分はのちの模試用として残し、それ以降の3回分をその日学んだジャンルに絞って解きました。

「参考書をまず一周してから過去問道場を回そう」という方がいいのでは?という方もいると思うのですが、これまた飽き性かつミスが多いと自分はできない子なんだと感じてやる気を失くしてしまうので、学んだその日のうちに過去問道場に挑むことで正答率を高め、やる気を維持していました。

科目B

科目Aのやり方で栢木本を1周したのち、科目Bの学習も行ってみました。栢木本にもサンプル問題が載っていたのですが・・・

はい、ここでタイトル回収です。

なんせこちらは文系大卒の数学から逃げ続けた男です。中学数学以降、満足に数学的思考に触れていなかった僕は、アルゴリズム全問題を間違えました。

そこで一度「やーめた」しようかと考えてしまったのですが自分の特性を一度理解していたので、(わかりやすいとこからもう一回やってみよう・・・)と考えて福嶋先生の本を購入し、学習しなおしました。

正直読み進めていく間は「うん、わからん」と思いながら読んでいましたが、後半の問題演習になるとあら不思議、今まで解けなかった問題がスルスル解けるようになりました。

結局、科目Bのアルゴリズムは「慣れ」の問題ということです。
慣れてしまえばある程度の範囲は問題が解ける状態になれました。

ちなみにセキュリティ分野は国語の問題です。
科目Aでしっかり勉強していればあとは読み解くだけなので簡単でした。

5.結果

まだ正式発表ではありませんが、自分が取れた点数は以下となります。

科目A:720点
科目B:745点

これだけ取れていればまず間違いなく合格でしょう・・・!

<追記:2024/2/20>
最近になってようやく合格証書が届きました・・・!
合格した実感が湧いてきてかなり嬉しいもんですね!

最後に

とてもダラダラと書いてしまいました・・・。
ここまでお付き合い頂いた方は本当にありがとうございました。

最終的に言えることとしては、
・参考書は2冊に絞れ(科目Aと科目Bアルゴリズム用)
・こまめにアウトプットしろ
・合格するだけなら重要範囲だけでも合格できる
この3点ですね。まあ7割とれたら合格ですから。完璧にする必要ないです。

僕としても知識の入り口を作り出すみたいなところを目指しての勉強なので、反射的に拒否反応が起こらないようになればそれでいいのかなと考えています。だから100点取れなきゃ意味ないとか言うつもりはありません。(そもそも仕事の時は基本調べながらできるし・・・)

また、主題とは全然関係ない内容ですが、今回の勉強の過程で自分への理解度が深まり、なおかつ気づきもありました。

・成功体験は小さくても重要であること
・分からないなりに踏み込めばわかるようになる
・ゲームのようにやり方を構成するとやる気が起きやすい

自分としては知識を付けることが目標の勉強ではありますが、休みは仕事があるからこそ存在するように、ゴールがなければ勉強にもハリが出ません。
なので、ここから発展させて応用情報技術者試験も受けるようにしたいなと考えています。ちょうど来年4月ですし。これからも頑張ります。

書くのが疲れてしまったので、この辺りで終わっておきたいと思います。
よくある勉強法を教えてくれるブログとは少し異なった毛色の内容になっているので、参考になるかわかりませんが少しでも皆さんの合格のお力になれればいいなと思います。長文失礼いたしました。

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