「CFO」という役割についての、自分なりの考察
この投稿は paiza Advent Calendar 2023 の18日目の記事です!
そして、私のnoteでのはじめての記事でもあります、ぜひ、お手柔らかに、そして、ゆるーく読んでもらえると幸いです(笑)
まずは、自己紹介
paizaで僭越ながらCFO(駆け出し)をさせてもらっています、冨松(とみまつ)です。
経歴は以下の通りです。
・2007年~2010年 大手SIerグループ会社でSE(設計、開発、保守)
・2010年~2013年 中堅会計事務所で財務監査、税務申告
・2014年~2016年 知財系研修会社で研修開発/講師、法人営業
・2016年~2022年 ベンチャー保険会社で人事、総務、広報(執行役員)
・2022年 HRTech系メガベンチャーの社長室でPJ推進
・2023年~ paizaでCFOとしてコーポレート全般を統括(イマココ)
「何に注力してきたの?」と突っ込まれても仕方ない、自分で言うのもなんですが、幅広すぎな経歴ですね(良く言えば、転職という機会を活用した、一人ジョブローテーション。悪く言えば、ジョブホッパーw)。
paizaには、2023年1月に「人事総務責任者」として参画し、この半年で、
・人事制度(報酬制度や目標管理制度)の改定
・各種会議体(経営会議、取締役会、各種委員会)の整備
・職務権限ルールの制定およびワークフローの整備
・本社事務所の移転対応
・新卒採用の開始
等を、検討、導入および推進してきました。
そして今、「CFO」として職務を遂行しております。
CFOに任命いただいて、早4か月がたとうとしていますが(この文章を書いているのは2023年12月中旬)、この4か月で自分のCFO観にも変化が出てきたな、と思っていて、そのあたりの実感や、今後目指したいと考えているCFO像について、少し書き留めておきたいと思います。
そもそも、CFOとはなにか?
そもそも、CFOについて、みなさんはどんな印象を持たれているでしょうか。たとえば、
・財務の責任者
・企業の金庫番
・管理部門の責任者
・企業における「ヒト・モノ・カネ」の管理責任者
・経営戦略の策定責任者
・投資家等の社外ステークホルダーの窓口
・・・
など、でしょうか。
私も就任当初は、上記の通りのようなイメージを考えていました。
でも、何やらしっくりこないような感じ(違和感)もしていて・・
しかも、会計の知識は一定程度あるとはいえ、会計や財務の専門家でも何でもない私が、
Chief Financial Officer
を名乗る、ということにもいささかの不安を感じていました。
そういった、相当な意気込みはある一方で若干の”もやもや” や不安な気持ちで、CFO就任前後の日々を過ごしていました。
「このような状況でいては、ベストパフォーマンスはできない!」
そう考えた私は、以下2つの手段で、CFOというものに対する解像度を上げようと考えました。
①CFOについて語っている書籍を読む
②他社CFOの方に話をうかがう
CFOに関する書籍を読む
「とにもかくにも、まずは自分でできうる範囲で、”CFO”というものに対する理解を深めよう」
そう考えた私は、ググったりして、CFOの役割やミッション等について説明している書籍のうち、良さそうなものを読むことにし、調べた結果、以下2冊にいきつきました。
①CFO思考 日本企業最大の「欠落」とその処方箋(徳成旨亮著)
②中小・ベンチャー企業 CFOの教科書(高森厚太郎著)
結果的に、この2つの書籍はいずれも「大当たり」でして、最初に読む本として非常に良かったと感じています。
とくに、「CFO思考」は著者の具体的な事例を交えがらも、いわゆるCFOとしての「心がまえ」「スタンス」が著されており、中でも
CFOは、ステークホルダーと社内・経営陣との結節点
という表現が大変印象的かつ私の胸にズバリ突き刺さりました。
「CFOの教科書」については、「CFO思考」とはまた異なり、もう少し具体的なミッション(たとえば、経営戦略や事業計画の策定、組織会議体の設計、予実管理、資金調達、ヒトの管理(採用、制度設計))について、説明されており、こちらについてもCFOの従事する役割・業務について、解像度を高めるのに寄与してくれました。
2冊とも、一貫して、
「守り(の姿勢)のCFO」から「攻め(の姿勢)のCFO」へ
ということに主眼がおかれており、「CFOとは何か」について根本から考えさせられる良書でした。(ぜひ、CFOを目指されている方は一度お読みくださいませ)
他社CFOの方に話をうかがう
書籍を読むだけでも、ある程度CFOの解像度を上げることはできましたが、
「百聞は一見にしかず」
「実際にCFOとして日々職務を全うされている方に直接お話を伺えば、より解像度が上がるのではないか」
と思い、ツテを頼りにベンチャーCFOの方とコンタクトさせていただき、結果4名のCFOの方と、直接お話を伺うことができました。
実際にCFOとして日々業務に対峙されている方のお話は、大変参考になるものばかりで、とても興味深いものばかりでした。
その中でも、あるベンチャーCFOの方がおっしゃっていた、
「CFOは何でも屋。”とにかく何でもやる”という覚悟が必要。」
「CFOの説明が、投資家に会社の魅力を想像させ、結果として、ファイナンスに好影響を与えるということが事実としてある」
は、とても脳裏に焼き付いています。
「CFOという役割とは何か」について、どちらかというと「局所的」に考えていた自身に気付かされると同時に、とても腹落ちした感覚と、それまで抱えていた”もやもや”が晴れていくのを実感しました。
私が考える「理想のCFO像」とは
さて、4か月前になんとなーくの理解だった、CFO像。
現在、私なりに考えている「理想のCFO像」「paizaのCFOとしての理想像」は、以下です(少し先の将来をイメージした表現)。
当社そして当社のCEOが思い抱く”夢”実現のために「何でも」やる(業務領域をあえて絞らない)
株主や投資家等のステークホルダーと会社との結節点となる(自社を選んで投資してもらう。投資への説明責任を果たす。CEOと同じ目線で話ができる存在へ
「何でもやる」
横道それますが、今までIT、会計、知財、人事、総務、広報 等様々なことをかじってきたことが、結果良かった気もしてます。(ホッピングしていることに違いはないのですがw)
とはいえ、理想と現実(現在の自分の実力値)にはギャップがあることも事実。まだまだ勉強することはたくさんありますね。
「paizaの目指す世界観の実現のため、自分にできることは何でもやる」
暖かくも厳しい目で、見守っていただけますと幸いです。
さて、最後に宣伝笑
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