2020/04/20(月)α版1.01を作っている。

 ゲームのようなものを作っている。

 そして先日、α版1.00を公開した。

 人体でいうと、まだ骨しかない感じ。しかもその骨はところどころ折れてたり、ヒビが入っていたり、欠けていたりする。

 これを「骨だけではあるが、折れもヒビも欠けもない健康な骨格」にすると、α版1.01にバージョンアップすることができる。

 そこからさらに、肉やら皮膚やら毛やら血液といった人体パーツの一揃いが整うとβ版1.00になる。見た目のよさや面白さなどについては、この段階ではまだ問わない。

 で、そこからさらにさらに、ムキムキでムチムチな肉、ピチピチな皮膚、ツヤツヤの毛、サラサラの血液などなどが整い、見たり聞いたり喋ったりができるようになると、正式版1.00へと進化し、一応の完成形となる。

 理系的な難所はα版1.01へのバージョンアップに成功した時点でおおむね終わる。そこから先は、文系的な創作領域がメインとなる。

 超超文系であるぼくにとっては、まさにいま直面しているα版1.00からα版1.01へのバージョンアップこそが最大のプレッシャーだ。ここを乗り切れば8割がた終わったも同然だ。

 ……いや、嘘ついた。理系な難所を越えたからといって、文系的な難所がラクなわけではない。むしろ「おもしろいか」とか「ワクワクするか」とか「遊びやすいか、わかりやすいか」など、クリアしなければならないことはたくさんある。クリエイティブが問われるのはむしろそこからだ。

 なまじ長年文章畑で生きてきたこともあり(文章がうまいとは言ってない)、これはこれで「ウケなかったらどうしよう」「うまくできなかったらどうしよう」というプレッシャーがある。山盛りである。

 とはいえ、理系的難所を越えない限り、次のステージである文系的難所にはたどり着けないので、そちらへの不安は放り投げていったん先送りする。作業の先送りはよろしくないが、不安の先送りはいくらやってもいいのだ。

 ああ、できることなら、不安を死後まで先送りし続けたい……。

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