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ドブネズミみたいに美しい

「映画行かない?リメンバー•ミーを観たくて」

「いいね!ただ、うーん、そうだねー、

…あのさ、テアトル系の映画館行かない?」

「(Why⁉まあ普段は行かないしなあ…)」

こうしてテアトル系列へ数年ぶりに行くことになりました。

人生初‼ハンカチびしょ濡れ映画

作品選択権はもぎ取り、『ウィンストン・チャーチル』を鑑賞。チャーチル英国元首相のナチス蔓延期を描いた作品で、なにが素敵ってキャラクターがもう本当人間臭いこと!
チャーチルはもちろんのこと、家族や秘書、政治家、市井の人々に至るまで…本当に誰もが。

チャーチルは
大言を言う癖にことごとく失敗して嫌われて、
癇癪起こして嫌われて、
妄想のような正義をかざして嫌われて、
嫌われていることはずーっと自覚していて、
それでも手を尽くして、嫌われて、
いよいよ四面楚歌となった瞬間ほんの少しだけ心が折れて、
それでも手を尽くして…


結末は結果論だとも言えるし
誰かの正義は誰かの悪であるけれど
しかし、なんと美しい生き様なんだろうと思った。

マイナーだから面白いかわからない

なんせミーハー気質なので
"テアトル系列=マイナー映画"という公式が焼き付いていて
今までは特に観に行こうとも思いませんでした。

東京テアトル(株)公式ページには

個性に溢れ、人々の心理に深く浸透する
「作家性」の高い作品をお客様にお届けすることにこだわっています。
そして作品をただ上映するだけでなく、映画館というステージを通じて監督たちを始めとする「作り手」たちと
「お客様」の対話の場を出来る限り多く創造する取り組みを積極的に行っています。

いずれにせよ、”日本メディア”における”マイナー”の定義は 先程の公式通り。しかしその面白さは…メジャーやマイナーは無関係なのですね。これはきっと映画だけの話ではない。

もうね…見たい映画だらけになったよ…!!!!!!
この前のNewsPicksアカデミアで言ってた
「やりたいことを見つける前提として、経験の総量を増やす」 という話も思い出した。
テアトル系列もっと宣伝しまくったら良いのになー。尖った作品が多いぶん刺さる人も細分化される気がするんだよな。
どんなふうに宣伝しているんだろう。


***


地味に萌えたのが
「映画、愛してます‼!!!」
というお客さんおよび館内の雰囲気ですね。
スーツ×リュックの推定20代イケメンが抑えきれないわくわくを醸しながら館内を歩き回っていました。


チャーチルの次は誰に出会えるかな。

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