「百貨店初売り、活気戻る」1/3(月)今日の気になるニュース

こんばんは。
早いもので三が日ももう終わりですね。
みなさんはいかがお過ごしでしたか?
今年は自分的には正月感のない年でした。

さて、今日取り上げるニュースは「大手百貨店の初売り」についてです。
コロナ禍でダメージを受けた業界の一つとして、小売業界があります。
昨年の緊急事態宣言時には百貨店が休業要請の対象となるなど、厳しい状況が強いられました。
そんな小売業界ですが、新年の初売りでは好調さが見られました。
詳しく見ていきましょう。


ニュースの概要

小売り各社の初売りが始まった。
コロナ禍の影響はまだ続くものの、高島屋など大手百貨店では客足が前年から回復した。
来店客が作る行列も見られた。
初売りの目玉である店頭での福袋販売も勢いを見せた。

近鉄百貨店のあべのハルカス近鉄本店は2日、予定より15分早い9時15分に開店した。
前年から6割増えた約4000人の行列が見られ、開店から来店客が押し寄せた。
同店の地下食料品売り場では、開店から約30分で福袋の販売終了が知らされるなど、売り場の賑わいも戻る。

東京でも同様の賑わいが見られる。
高島屋日本橋田も2日、開店前に前年の4倍の客が列を作った。
昨年は見送った店頭での福袋販売も、早々に完売を見せた。
伊勢丹新宿本店も同日、前年比約9割増の約6500人が並び、コートやセーターなどの冬物材料をセールで買い求める客が目立った。


背景

こうした百貨店の繁盛の背景には、新型コロナ禍からの経済の再開がある。
昨年夏には、日本でも多くの感染者を出すなど、コロナウイルスは猛威を振るった。
しかし、感染者数が落ち着きを見せると、徐々に経済活動の回復が進んできた。

昨年には、東京の新規感染者数が一桁になるなど、人々の間には楽観的なムードが漂う。
昨年12月にオミクロン株が発見。
市場は一時警戒を見せるものの、弱毒の可能性が高いとの試算が示されると、一転して警戒感は弱まった。
株式市場もオミクロン株に対しては強気の姿勢を示す。

しかしながら、まだ不透明な部分も大きい。
オミクロン株やさらなる変異種への対応も踏まえ、経済活動との両立が求められるだろう。

Column

百貨店で伝統の初売りが始まりました。
ニュースや新聞などで多くの人が行列を作る姿は報じられます。
しかし、新型コロナ禍ではその状況も変化が見せました。
昨年度では、行列の数も減少、福袋の店頭販売の中止などの措置が多く見られました。


さらに、コロナ禍無くしても、百貨店は厳しい経営を強いられています。
小売業界全体の売上は堅調に推移し、コンビニや通信販売が順調に売り上げを伸ばす一方で、百貨店の売上は年々減少しています。
百貨店の売上は、90年代の9兆円をピークに、近年は6兆円程度で推移しています。(2020年は4兆円程度)
地方を中心に、百貨店の閉鎖は続き、今後は都市部でも見られるようになるでしょう。


その要因としては、少子高齢化による市場の縮小、ネット通販の台頭などが挙げられます。
時代の変化に対応しなければ、業界の未来はないでしょう。
EC販売の強化と普及、従来の強みである対面販売の進化など模索が求められます。



参照:

日本経済新聞「百貨店初売り、活気戻る、福袋復活で開店前に行列も」2022年1月2日

経済産業省「第一回百貨店研究会 事務局説明資料(百貨店の現状と課題)」2021

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