「香港、暫定投票率最低30%、親中派の圧勝確実」

こんばんは。
最近毎日3食食べて健康な日を送っています。
今日も、少し予定があって更新するのが遅くなりました。

さて、今日取り上げるのは、「香港の議会選」についてです。
昨今話題に上がる香港。
本来は一国二制度の下で自由が守られるはずの香港で、現在何が起きているのでしょうか。


ニュースの概要

19日投票の香港の立法会選挙(90議席)の直接選挙枠の暫定投票率が30.2%にとどまった。
2000年の43.57%を大幅に下回り、過去最低であった。
中国による選挙制度の見直しで、事実上の親中派を選ぶ選挙に対し、市民がしらけを示した。

開票作業が進み、直接選挙枠(20議席)は親中派が全勝した。
民主派の当選はゼロとなる見込みで、親中派が議席を占める。
親中派の独占は、当局の決定を追認するだけの「ゴム印議会になる」との指摘がある。


背景

こうした親中派圧勝の背景には、習近平指導部が進める「愛国者による香港統治」がある。
直接選挙での当選者は前回から大幅減し、当局が認める「愛国者」以外は立候補できなくなった。
つまり、中国当局の意向に沿わない候補者は、そもそも立候補すらできないと言うことだ。


このことは、香港の民主派にとって大きな打撃だ。
議会に民主派を選びたくても、そもそも民主派を選ぶことができないのだ。
実際に、候補者にうち「自称民主派」や「中間派」はいるものの、親中派の支持を受けているため、市民の支持は広がらなかった。

Column

香港情勢は混沌を極める。
中国当局は香港に対する締め付けを一層強めている。
候補者の限定に加え、メディアの規制といったように中国当局による統制を強める。
こうした統制は、一国二制度を反故にするものではという国際的な批判も大きい。


統制の強化によって国外へと脱出するものも多くなった。
英国を始めとする各国では、永住ビザを発行するなどの支援も行う。



香港問題だけでなく、台湾、新疆ウイグル自治区など中国は強権的な態度を強める。
今後、中国情勢がどのように変わっていくか注視しなければならない。


参照:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78586100Q1A221C2EAF000/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?