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【読書感想文】タピオカ屋はどこへいったのか? - 菅原由一

正式タイトルは「タピオカ屋はどこへいったのか?商売の始め方とビジネスのカラクリ」です。

つまり、タピオカ屋さんは今何をしているのかを切り口に、ビジネス全般の仕組みをわかりやすく解説してくれています。

要約

一世を風靡したタピオカブーム。郊外にもタピオカ屋が乱立し、どこに行ってもタピオカ…だったのが、今はもう殆ど見かけません。

タピオカ屋は今どうしているのでしょうか。

実は、タピオカ屋だった人は路頭に迷っているわけではなく、ボロ儲けしているのです。

流行に合わせてどんどん形態を変えていくビジネスモデルのため、タピオカ屋は今はからあげ屋などに形を変えて経営をしています。

そんなビジネスのカラクリをわかりやすく解説しているこの本は、以下の構成となっています。

  1. 流行や社会の変化をビジネスに変えるチャンス

  2. 閑古鳥が鳴くお店を行列店に変える集客テク

  3. 商売の生命線"値決め"の謎に迫る

  4. ブランド力アップにつながる消費者心理の掌握術

  5. コストから考える利益率アップの裏テク

  6. なぜあの店があそこに?商売と立地の秘密

ビジネスモデルから集客テクニック、値決め、消費者心理、利益率アップ、立地などなど、ビジネスに欠かせない要素を網羅した一冊です。

感想

私は田舎に住んでいますが、タピオカブームのときにはタピオカ屋さんがあちこちにできました。

しかし、今やどこにも見かけません。

見かけるのは有名店であるGong chaくらいでしょうか。

起業して3年経ちましたが、やっとこういったビジネスのカラクリがわかってきています。ですが、今までは「オーナーさん大丈夫かな?」といらぬ心配をしていました。

こういった流行りに乗ったビジネスは、流行を敏感にキャッチするアンテナを常に張っていなければいけませんが、ビジネスチャンスはふんだんにあります。

私はそういったフットワークの軽さがないので向かないかもしれませんが、飽き性なのでこういったビジネスモデルもいいなあ…と考えました。

2章以降の集客テクや値決めなどはビジネス初心者はもちろんですが、すでに何年も経営をしている人にもおすすめの内容となっています。

私も改めて復習ができ、網羅できていない集客法があったと気づきました。

特に目からウロコだったのが、「コンビニの向かいになぜ同じコンビニチェーンがあるのか」という謎。

これは田舎でもよく見る光景で、ずっと疑問に感じていました。

ですが、これはコンビニ本部の都合も絡んでいるのですね。

気になる方はぜひ読んでみてください。
経営者でなくても、世の中の仕組みがわかって面白いですし、マーケティング戦略に踊らされず自分で何を選ぶかを決められるようになるはずです。

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