書き散らし11

野球部の帽子、ユニフォーム、やけた肌、全てが憎悪と慈しみをもたらす

テニス部のラケット、どうしてこんなにあるの

桜から始まる歌の数

電車からしかまだ桜を見ていない

白木蓮の散り方に自己嫌悪を重ねる

椿のように死にたいとしわしわの手で私の手を握る

種となって冷たい土の中に埋められそのまま芽出さずに眠りたい

あの子のために綿毛となって飛んでいきたい

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