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命のつながり まま・ここっと10

今月は健康がテーマ。
『命』について考えてみましょう。

文明やテクノロジーを手にして、人類の寿命は劇的に伸びたし、その数は地球全体で80億人に迫ろうとしています。
地球の適正人口は5億人だというから、そりゃ持続可能なわけがないし、虐げられて搾取される命が、今なお存在していることもうなずけます。ちなみに人の寿命の初期設定は39歳だそうです。これも驚き。

SDGsを学ぶことは、弱者や、海の向こう、はたまた未来へ、都合の悪いことをすべて押し付けてきた事実と向き合った上で、未来にどんなバトンをどうやってつなぐのか、それぞれが自分でちゃんと選択をすること。

ここで壮大な命のつながりをたどってみましょう。スタートは僕ひとり。僕のお父さんお母さんは2人。僕のじいちゃんばあちゃんは4人。ひいじいちゃんひいばあちゃんは8人。当然に、ひいひいじいちゃんひいひいばあちゃんが16人、ひいひいひいじいちゃんひいひいひいばあちゃんが32人、・・・と、過去からつながってきた命のバトン。
これを27世代さかのぼります。年数で言うと、多く見積もって1000年。ひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいじいちゃん達と、ひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいばあちゃん達は、なんと1億4000万人を超えます。

つまり、ひとつの『命』は、1億4000万の願いと祈りが折り重なった証し。その内の1人でも欠けていたら、僕はここにいません。

大切に受け継がれてきた命のバトン。これを託された奇跡のランナーとして、各々が一生懸命に走り切ること。バトンゾーンであたふたと慌てる前に、ぜひ一度考えてみて下さい。

※親子向けSDGsコラム 2023秋号 加筆修正

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