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無痛分娩ができなかった私のお産レポート

先日第一子を出産しました。
妊活〜妊娠後期編で書いたとおり、無痛分娩希望だったんですが、
気づいたら普通分娩で出産を終えていました。
そんな私のお産をまとめます。

1.産休

産休には遅れて入ったんですが、その三日後に破水しました。
まさかこんなに短いとは思いませんでした…

2.破水

一日目、AM 3:30頃-破水

夜中に目が冷めて、水が流れる感覚がして、時期的にまだ正期産に入っていなかったので、織り物かな?と思ったんですが、数秒後に明らかにおりものじゃない量出ていることに気づきました。
急いでトイレに行って、あおいちゃんのnoteを参考に用意していたリトマス紙で確認し、羊水の可能性が高かったので病院に電話をしました。
すぐに来るよう言われたので、入院の準備を持って夫と共に向かいました。
ナプキンで代用できるかな、と思っていたんですが、羊水めちゃくちゃ出てたので、産褥パッドを用意していてよかったです。

陣痛タクシーも登録していたのですが、十分移動できそうだったので、GOで拾って普通のタクシーで向かいました。

AM 4:00頃-病院到着

病院に到着するとまず30分nstで確認して、一度帰宅するか入院するか決めましょうと言われました。夫は一旦待合室で待っていました。

3.入院

AM 4:30- 入院決定

内診もして、入院することが決定し、その旨を待合室で待っている夫に電話で伝えて帰宅してもらいました。
まだ陣痛も来ておらず、子宮口も開いていなかったので、まずは自然に陣痛が来るのを待ち、1日経っても来ない場合は誘発剤を使っていきましょう、という話になりました。

一旦病室に戻るのかな、と思ったんですが、もうその個室で産むまで過ごすらしく(LDRというらしい)、分娩台の上で二日くらい過ごしました。その間はずっとnstをつけており、トイレに行きたいときはナースコールで呼んではずしてもらっていました。
nstがずれやすく、寝返りをうつたびにとれていたので、何度も来てもらうことになり申し訳なかったです。

一旦寝て休んでくださいね、と言われたのですがずっと鈍い腹痛があり、目を閉じているだけのような時間を過ごしました。

ペットボトルストローはまらなかったときはかなり焦りました。
切羽詰まる前にうまくいってよかったです。

AM 7:00-採血、同意書記入

朝頃に採血と同意書記入を寝ながら行いました。
助産師さんに寝れませんでした、といったら「だよね〜」と言われました。

AM 8:00-朝ごはん

ごはんで選んだ病院じゃなかったのですが、とても豪華なご飯が出てテンションがあがりました。
ごはんを食べると安心したのか、少し眠ることができました。

AM 12:00- 赤ちゃんの体重を図る

一ヶ月早いお産となったので、赤ちゃんの体重が足りているかかなり心配だったんですが、エコーで図ったところ「2900gくらいありそうだね」と言われました。
2週間前の検診では1900gと言われていたので、あまり信じれませんでした。

PM 17:00- 点滴

破水していたので、抗生剤の点滴を開始しました。
このときの点滴を「ずっと入れるわけじゃない」と言われたので、何も考えずに利き手に打ってもらってしまったのですが、このあと出産が終わるまで針はつきっぱなしだったのでまじで後悔しました。

一人ぼっちの部屋で、破水で水は出るし、お腹は痛いし、ご飯は上手に食べれないし、さらにお産の進みもどういうステータスかわからず不安になり、分娩台の上でしくしく泣いていました。コロナ禍のお産孤独でした…

夜中はずっとお腹が下したような生理痛のような痛み(これが前駆陣痛だったんだろうか)が続き、寝れているのか寝れていないのかよくわからなかったです。

半日交代で担当の助産師さんが変わったのですが、めちゃくちゃ親身になってくれる人、クールな人、など、対応に結構ムラがあり、このタイミングで当たった助産師さんがあまり説明してくれないタイプの人だったのでそれもメンタルやられました…。
しかしこのあと助産師さんを神引きします。

二日目、AM6:00~9:00 体温血圧の測定、採血、点滴

体温血圧の測定、採血、点滴と点滴の追加をしてもらいました。
このタイミングで助産師さんが交代となったんですが、ここで神引きします。

今の私のお産のステータスを聞くと、「今した採血をもとに先生たちで誘発剤を投与するか話し合い、午前中には結果が出ると思いますよ」丁寧に教えてくれました。そのあとに机を手の届きやすい場所に移動してくれたり、寝やすいように足に挟む枕を持ってきてくれたり、破水のケア方法を教えてくれたりしました。

ベスポジに配置してもらえたトム

このタイミングでこの助産師さんに当たってなかったら、お産がもっと辛い思い出になってたかもしれないなと思うレベルで救われました…(以降心のなかでSSR助産師と呼んでいました)

4.誘発剤投与開始

AM 10:00- 誘発剤投与決定

先生が来室し、誘発剤の投与が決定したことを伝えられました。
数分後に助産師さんが来て、抗生剤にプラスして誘発剤の投与が開始しました。

AM12:00- 昼ごはん

利き手の点滴のせいで、ご飯は食べれないだろうなと諦めていたら、SSR助産師さんが「腕動かしても大丈夫ですよ〜」と教えてくれたので、ガッツリ食べることができました。

5.陣痛

PM 14:00- 陣痛開始

お腹の生理痛のような痛みより、肛門あたりが痛みだしました。
痛すぎて体制も変えれず、お尻丸出しで横たわっていたら、SSR助産師さんに「これはどういう…?」と声をかけられました。
「お腹が痛すぎて」と伝えたら子宮口を確認してくれて、「まだ開いてないけど、すごく柔らかくなってきているよ」と励ましてくれました。

しかし肛門あたりの痛みを逃す方法がわからず、事前に勉強していた呼吸法を意識したけれども痛すぎて全然うまくできず、呼吸が止まりそうになりました。

PM 16:00- 子宮口が開き出す

肛門あたりの痛みと戦いながら呼吸を意識して、孤独と耐えながら二時間ほど過ごしたときに、助産師さんが確認してくれて「子宮口、2センチ開いていますよ」と教えてくれました。
ここでやっっっっっと開いたのか…と安心して泣きながら夫に報告の電話をしました。
無痛の麻酔はだいたい5センチくらい開いてからって言うけど、もう痛すぎて無理だから入れてもらおう…そう思っていた矢先に事件は起きました。

6.事件

PM 16:45- 衝撃

助産師さんに麻酔をお願いし、麻酔を入れる前に最後のトイレに行っとくか…と行って帰ってきたときに、事件は起こりました。

分娩室の前が慌ただしく、焦った顔の助産師さんに、
「今、麻酔科の先生が緊急帝王切開の対応中なので、今すぐ麻酔が投与できず…」と声をかけられましや。
「どのくらい待てば良いんでしょうか?」と聞くと
「大体…二時間くらい…」と返答され、
このとき、「あっ、これ無痛間に合わないな」と悟りました。

ここで心がポッキリ折れた私は、もう一人で陣痛を乗り越えることは無理だと判断し、夫に電話をかけて、陣痛の波に合わせてずっと声をかけてもらうようにしました。

陣痛の間隔はどんどん狭くなり、最初はなるべく声を出さずに呼吸できていたけれども、声を我慢できず、最後の方は「あ゛ーーー」って叫んでいました。途中で痛みに合わせて羊水が流れ出ているのを感じて、いつかyoutubeで見た馬のお産動画を思い出していました…

夫との通話は早々に会話をする余裕がなくなり、喋らない私に向かってずっと夫が声をかけ続けてくれました…状況がわからない緊張感の中、夫は頭が変になりそうだったと言っていました。(すまん)

PM 18:00- 子宮口全開

ずっと私が「出そう…」「出そう…」と言ってたら助産師さんが子宮口を確認してくれました。すると子宮口が全開になっていました。
そのタイミングでも看護師さん達はまだ無痛の用意をしようとしてくれていたのですが、
もう体感で生まれそうだったので、めっちゃはっきり「もう産みます」と宣言しました。笑

その瞬間部屋の空気がガラッと変わり、部屋の中の人口が増え、お産モードになりました。
このあと出産が終わるまでのみなさんの連携はまじですごかったです。命を預かる仕事、すごい。

7.出産

分娩台が立ち上がり、いきみ始めました。
いきむのは感覚的にはすごい便秘でトイレで踏ん張るのとほぼ一緒だったと思います。

助産師さんや看護師さんの掛け声に合わせていきみました。
頭が出ている途中でいきむのをストップしてしまったので、お医者さんに「切りますよ」と声をかけられて会陰を切開しました。

子宮口が全開になってから30分後に生まれました。

PM 18:30- 出産

ちゃんと生まれた達成感と、信じられない痛さと、無痛じゃなくてもちゃんと産めたことへの満足感で感情ぐちゃぐちゃでした。

早産だったけれども赤ちゃんはちゃんと泣いてくれて、めちゃくちゃほっとしました。体の色が悪くてすごい心配したけれど、みんなが大丈夫と言ってくれたので安心しました。

産後はお腹をぎゅうぎゅう押されて胎盤を出して(痛かった)そのあと切開箇所を縫われました。

大体産まれてすぐにだっこするものだと思うんですが、縫われているのが痛すぎたので、縫い終わるまで待ってもらいました。
ほっぺだけ触らせてもらって、先に計測と服を着るのをしてきてもらって、それから抱っこしました。

その後、夫と親にテレビ電話で赤ちゃんを見せて報告しました。
その頃には部屋には人がいなくなっていました。

少し時間がたったあとに麻酔の先生と産科の先生が部屋に来られて、夫にお産の内容の報告と、無痛分娩ができなかった謝罪をされました。

8.産後

PM 20:00- 晩ごはん

PM 21:00- トイレ、入院部屋に移動

産後、結構余裕があったので晩ごはんを食べて、その後自力で徒歩で病室まで移動しました。
ですが歩いてみるとお尻の違和感がやばすぎて、「あれ?もしかして私肛門から赤ちゃん産んだのか????」っていうくらい肛門が痛かったです。
肛門にバイクが突っ込んできて粉砕したような痛みでした。(したことないが多分そう)
(後で聞くと会陰切開は肛門の方向に切るから、肛門が痛いとかだった気がする)

以上です!

無痛分娩ができないなんて思ってなかったので不意打ちでしたが、普通分娩でもトラブルなく産むことができたのでかなり自信になりました。
普通分娩だと自力でトイレに行けるので、排泄の回復が早く、それもよかったなと思います。

こんな形で無痛分娩ができないってレアケースな気がしますが、こんなこともあるんだな〜くらいの参考にしてもらえればと思います。

産後の入院中の話もしたいですが、もう書けないような気がします…
書けそうだったらかんたんにまとめたいと思います。

このnoteを読んでくださった、これから出産を迎えられるみなさまが、良いお産となりますように。

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