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英語教師歴20年以上の私が考える。英語はすぐにできるようにはならないけれど、努力を続けたら昨日よりはできるようになる。

 フォローしてくださっている方、いつも読んでくださっている方、ありがとうございます。
 今日は少しだけ皆さんに「英語には、これさえすれば大丈夫!という魔法のような方法はないと思う!」ということをお伝えしたいです。何となくなのですが、私のフォロワーさん達ならこの記事の意図を分かってくださるのではないかなというのと、「そんなの分かってるから、心配しなくたって大丈夫だって!」と思ってくださるかなと思います。

①語学学習は、「コツコツ」努力を続けていくことが大切です!
「すぐにできるようになる!」だとか、「これだけすれば大丈夫!」というのは、信ぴょう性に欠けると思います。

②To know is one thing and to teach is another.「知っていることと教えることは別である。」自分が英語ができるからと言って、誰かに教えられるとは限らないし、誰かの英語学習法があなたにぴったり合うとは限らない。

③大人になってから英語を学ぶ過程と、私達が母国語である日本語を習得した過程は別物です。

①語学学習は、「コツコツ」努力を続けていくことが大切です!
「すぐにできるようになる!」だとか、「これだけすれば大丈夫!」というのは、信ぴょう性に欠けると思います。

 私自身20年以上英語を教えていて、生徒さんの数は3000人は超えていると思います。

 英語力が伸びる生徒さんは
「きちんと英語学習を続ける生徒さん」
「試験対策であれば間違えたところをしっかり復習している生徒さん」
だと感じています。

 また、私自身が英語を学び続けています。愚直に王道と呼ばれる英語学習法を淡々と続けていた大学生時代。やっぱり近道はなかったです。私は主に試験対策と留学の授業についていくための英語力を身につけたかったので、TOEFL(アカデミックな英語力をはかるための、留学希望者用の英語テスト)対策を中心に、英語学習を進めました。

 英語に興味のある方へのお勧めの学習法としては、自分の伸ばしたい能力(スピーキング、リスニング、ライティング、リーディング、文法、試験対策等)に合った本を1、2冊選んでやりきる→次の本に進むという方法が良いと思います。Youtubeなどを使うことも良いのですが、一旦その分野を網羅している本や参考書を仕上げて、全体像をつかむこと、基礎固めをすることをお勧めしたいです。

 「すぐにできるようになる!」という謳い文句は、「すぐにちょっとできるようになった気持ちになれる」と置き換えても良いかもしれません。例えば、英文1文を何度もシャドーイングして暗記して、「ほら、自動的に英語が口から出てくるでしょ?」というように、上達実感を速攻で感じられることはあると思います。これも、繰り返したり習慣化したりして、続けていくことで少しずつ英語が口から出てくるようになるので、「すぐにできるようになる!」というより、「この方法を継続すれば英語ができるようになる」のだと思います。また暗記した文章だけでは、自然な会話にはなりませんので、やはり他の英語学習も必要になると思います。

②To know is one thing and to teach is another.「知っていることと教えることは別である。」自分が英語ができるからと言って、誰かに教えられるとは限らないし、誰かの英語学習法があなたにぴったり合うとは限らない。

 自分が英語が理解できていても、英語を人に教えるためには、思考の過程やどうしたらより良い英語になるのかを言語化して伝える、文法事項を説明するという、別のスキルが必要です。私達が日本語ネイティブで日本語を使いこなせるけれども、「私は」と「私が」の違いについて説明することが難しいのと同じです。
 また、「TOEICを200点上げる方法」などもたくさん情報としてはありますが、あくまでもその人がどう対策をして点数を上げたかの一例であるという認識をもつと良いと思います。
 「スタート地点の英語力」「得意、苦手な分野」「目指す英語力」「学習習慣、性格の違い」など、様々なことを考慮していかないと、真似をしても上手くいかない可能性があります。

 また、テストの点数だけでは、英語力がはかれない部分もあります。TOEICの文法四択問題1問とっても、回答が見当外れの間違いだったのか、惜しい間違いだった(引っ掛けの選択肢に引っかかってしまった)のか、勘で合っていただけなのか、きちんと明確な理由説明ができて合っていたのか?文法一問を分析したとしても、「合っている」「間違っている」だけでは「本当に理解したのか?」を判断できないことがあります。

③大人になってから英語を学ぶ過程と、私達が母国語である日本語を習得した過程は別物です。

 よく目にする情報として、「赤ちゃんは日本語を学ばないけれど、話せるようになったでしょ??あなたも英語を学ばなくても、大丈夫!」だとか、「英語圏では、赤ちゃんでも英語が話せるようになるでしょ?言葉のシャワーをあびたら大丈夫!」というのがあります。
 「確かに!!」と思ってしまうかもしれないですが、残念ながら大人の私達は赤ちゃんが母国語を習得したように外国語を学ぶことはできません。よってある程度時間をかけて努力して学ぶしかないのです。

幼少期からバイリンガルになる環境で育った場合:
日本語と同じように、英語を学ばなくても生活している中でそのまま習得できる。文法事項等は経験と感覚でつかむので、ルールを説明することは難しい。

ある程度大きくなってから(概ね小学校高学年くらい以降から)英語を学ぶ場合:
英語を外国語として学ぶため、文法事項等も理論立てて学び、文を組み立てたり、発音も仕組みを理解した上でできるようになる。

 さて、結論ですが英語はすぐにはできるようにはならないと思います。でも、継続すれば昨日の自分より英語ができるようになります。一か月後、三か月後、半年後、1年後、10年後という長いスパンで見れば、今より絶対に英語ができるようになります!ただ、「これだけすれば一か月でペラペラ話せるようになる!」」という魔法のような方法は、残念ながらないかなというのが、私の考えです。どの分野においても、「継続は力なり」なのではないかなと思います。

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