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「富田さんはどこに向かって行くのですか?」と聞かれた話【完結編】

 少し間が空いてしまいましたが、女医さんから「富田さんはどこに向かって行くのですか?」と聞かれて、「はて?」と考えてしまったお話の続きです。

 今年の冬、初めて息子が「スケートしたい!」と言いました。子どもの頃は、毎年何度もスケートに行っていましたが、今年の冬、20数年ぶりにスケート靴を履きました。子どもと手を繋いだ状態で、リンクへ最初の一歩を踏み出した時は、本当に緊張しました。スッと滑った瞬間は「怖い!」と感じた程です。一周、二周と滑るうちに、「あぁ、これこれ!」みたいに感覚が戻ってきました。

 周りの高校生や大学生を見ていると、ズデン、ズデンとすごい音をたてて尻もちをついています。あぁ、1人で滑れるだけですごいことなんだ!と感慨深く感じました。私のような年代の人は、自前のスケート靴を履いている人だけでしたし、よく見ると子どもだけで滑っているのを、両親がリンク外から応援している親子が多かったです。

 今回スケートを滑ってみて、自分の体幹が意外としっかりしていることに気づきました。子どもがバランスを崩した時に、手を引っ張って転ばないようにしても、私がバランスを崩して転ぶことはありませんでした。(助けきれなくて子どもが転ぶことはありましたが、きつく手を引きすぎても危ないので、これは仕方ありません。)その時に、気づいたのです。

「今スケートを滑れているのは、幼少期の経験と、最近のヨガとパーソナルトレーニングのおかげだ!」

と。

 私が初めてスケートを滑ったのは4歳の時で、一周滑るのに100回くらい転んだけれど、泣かずに何周も滑っていたと母が言っていました。その後も毎年何度もスケートに連れて行ってもらって、最後は真っ白のマイスケート靴も買ってもらい、得意気に滑っていたことを思い出しました。寒いスケートリンクの上で、心がとても温かくなり、母に心から感謝の気持ちを伝えたくなりました。

「今、私が我が子と手を繋いでスケートを滑れているのは、幼い頃に私の手を引いてスケートを経験させてくれたおかげです!ありがとう、お母さん!」

 スケートをしに行って、母の愛に感動することになるとは想像もしていませんでした。

 同時にヨガとパーソナルトレーニングで、体幹を鍛えておいて良かったと心から思いました。スケートで「怖い」と思った時に、「体幹鍛えてるから大丈夫!」と不安を打ち消せたのです。5月まではウォーキングと水泳以外は運動習慣があまりなかったので、大躍進です。

 さて、あれから何度かスケートに足を運び、遂に実家からマイスケート靴を送ってもらいました。(もちろん母にも電話で熱くお礼を伝えました!)冬休みもたくさんスケートを滑ろうと思っています。

 noteを始めて1ヶ月半になります。皆さん、今年はお世話になりました。記事を読んでくれる方、スキやコメント、フォローをしてくれる方、嬉しかったです。ありがとうございました。良いお年をお迎えください!

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