CHEAP CHIC ROOM
ニューノーマルの時代。今まで当たり前だったことが当たり前でなくなり、何が大切で、何が大切でないのかの線引きが変わりつつあります。自分にとって本当に大切なものって何だろう。#STAYHOME 期間に考えてみた人も多いのではないでしょうか。
今回のテーマはCHEAP CHIC（チープ・シック）。ファッションの世界ではよく知られた言葉ですが、色んなことに応用できる考え方です。チープ・シックを自宅のインテリアに取り入れてみると良いことがたくさん。
「本当にいい部屋って何なの？」
その答えのヒントがあるかもしれません。
お金をかけずにセンスある空間へ
チープ・シックをインテリアに取り入れれば、お金をかけずにセンスある空間がつくれます。間違えてならないのはチープ・シックはハウツーではないということ。表面だけなぞらえても、ただのチープな空間にしかなりません。今や世界で活躍するラッパーのKOHHもこんな風に仰っています。
またダッセー奴らがダッセー奴らとダッセー服着て
カッケーモノでもダッセーモノにしてる
カッケー奴らはカッケー奴らとカッケーことして
ダッセーモノでもカッケーモノに見せる
参考：KOHH - Fuck Swag
チープ・シックは考え方であり、生き方です。1975年にアメリカで刊行された『チープ・シック お金をかけないでシックに着こなす方法』が考え方のベースになっています。
着ていてとても気分の良くなってくるような服を、数すくなくてもいいからきちんとそろえて、自分のスタイルの基本にしましょう。
参考：書籍『チープ・シック お金をかけないでシックに着こなす方法』
今あるリソースの中でいかに最大の効果を出せるか。これはファッションはもちろん、インテリアにも十分通ずるものです。高級物件を借りて高級なデザイナーズ家具をそろえたら居心地のいい部屋なのか。自分らしさ、独特の組み合わせ、ちょっとダサいものがあった方がセンスが良いと思うのです。
これからの住まいの当たり前
ではなぜ今インテリアなのか。まず、事実として自宅で過ごす時間が増えていることがあげられます。そしてこの流れは今後も続くとみられます。それにより何が変わるのか。住まいには3つの機能がより求められるでしょう。ライフスタイルに合わせて自分らしい住まいをつくる時代の到来です。
変化１：働く場所としての機能
多くの企業が緊急事態宣言後もテレワークを継続する意向があるといいます。これにより、「週に数回は自宅で勤務」が当たり前になるかもしれません。自宅での仕事環境が生産性に大きく関わることは多くの人が体感として理解できるでしょう。
変化２：クリエイティブを生み、発信するための機能
多くのDJやアーティストが自宅からLIVE配信をしたSTAY HOME期間。自宅で音楽をつくり、自宅から発信をする。テクノロジーの進歩によってそれが可能になりました。それが実現できることがコロナによって半強制的に証明されました。家はクリエイティブを生む場所になるでしょう。
変化３：家族とのよりよいコミュニケーションを生むための機能
コロナ離婚という言葉もよく聞きました。自宅にいる時間が増えると衝突も増える。学ぶべきは北欧諸国です。ヒュッゲやフィーカといういわゆるコーヒータイム。美味しいコーヒーとシナモンロールがあれば、ちょっとは相手の悪いところも許せるのでは。そんな時間が取りやすい環境が必要です。
CHEAP CHICは考え方であり、生き方
これら3つの変化をうけて、全て取り入れようとするとお金がいくらあっても足りません。そんなときに現実的な手段として「チープシック」を取り入れてみてはいかがでしょうか。例えばテーブルはIKEAで安価なもので、椅子はフィーカが楽しめる質の高いものを選ぶなど。メリハリが必要です。
つまりは、自分自身が嬉しくて、関わる人（まずは身近な人）が一緒に嬉しくなってくれるようなお金の使い方をしようということに他なりません。この考え方を持ち、続けていけばきっと周りの環境がよくなってくるはず。なぜなら、無理のない範囲で生きたお金の使い方をしているからです。
まずは手が届く範囲で
まずは自宅のワークスペースを整えてみましょう。小ぶりのデスクにお気に入りの椅子、集中力を妨げない照明。優しく見守ってくれるお気に入りのグリーン。ビンテージの花瓶に花を活けてもいいかもしれません。目の前の壁には美意識を高めてくれるアートを飾ったり。
INFO
“We provide the best of beauty product.”をテーマにリサイクルとリユースにフォーカスした木を無駄なく使い、様々なシチュエーションに合ったオリジナルファニチャーを創造するプロダクションです。様々なフルオーダーにも対応して、名古屋のファクトリーから直接全国のユーザーに届けています。