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価値を付け足して個の力を強くできる仕事

#この仕事を選んだわけ

こんなお題があったので、気になって書いてみました。
2021年ももうすぐ仕事納め。そして人材業界8年目。
振り返りながら書いてみました。

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人材業界に飛び込んだのは、もう8年も前のこと。
紆余曲折あっていろいろ経験したのち、今は専らバックオフィス業務に従事している。

就職活動がうまくいかなかった私は、就職活動を通して「働くこと」自体に関心を持った。社会人が「働く」時間は果てしなく長い。仕事で成功した人、失敗した人、何が違うのか。人生を左右する「仕事選び」にまっすぐ向き合える人材業界で働くことが、自分にとっての幸せになるのではないか、そう思って今の会社に入社した。

入社してからは毎日変化があって楽しいし、求人媒体の知識も増える。求職者の動向も知れる。事務スキルも上がるし、営業さんからも「ありがとう!」を貰える。毎日クタクタで帰宅するほど充実している。
しかし、バックオフィスに携わり「評価基準」について頭を悩ませた。

例えば営業のように数字を追う仕事は、自分の実績が目に見えるので「先月より今月の方が頑張れたからやっぱり数字がいいなー」と言った形で自分の頑張りを実感出来る。数字が目に見えることは、単純に羨ましい。

ところがバックオフィス業務は、なかなかそのような指標が出しづらい。日々、積み上げたものが評価に繋がる。
コツコツと真面目に取り組むこと。週5日間ひたすらパソコンと向き合うこと。簡単そうだけど、長年続けていくことはなかなか難しい。
だからこそ少し気が抜けてミスをしてしまうと、人一倍凹む。あんなに積み重ねてきたものが一瞬でパーになってしまった。何度もやるせない気持ちになった。
日々、うっすらと立ちはだかる「積み重ね」との戦いだ。

バックオフィス業務でも、チャンスは度々訪れる。
「こういう資料を作って欲しいんだけど…」と依頼が来た瞬間に、戦いの火蓋が切られる。
「承知しました!」元気よく返事すると、頭はフル回転。
①数字はどこから出してくるか②フォーマットは何をベースにするかをざっくりと決めて、①②を更に細かく詰めていく。

数字はExcelの「シート」を沢山使って、基データから段々と必要なデータのみになるように加工していくと、「やっぱりこれも出した方が良いな」という時にイチから作成しなくて良いのでデータ量が多い時はこの方法が便利!
(1シート目は基データ→2シート目はそこから必要なものだけざっくり抜粋したデータ→3シート目は更にそこから必要なものだけを抜粋したデータ…という風に)
フォーマットは、8年も勤めていると過去の資料がわんさかあるので、ほぼコピペで時間短縮だ!

言われたものを出すこと、それは当たり前。だけどそこから自分で価値を付け足すこと、それがそのまま自分自身の「価値」になる。積み重ねボーナスになる。私はそう思う。

具体的にどうやって価値を付け足すかというと、私はいつも依頼者に憑依した気持ちで出来上がった暫定資料を見ることにしている。
そうすると、「あ、この人はここの見え方気にしそうだな、ウィンドウ枠固定しておくか」「そういえばこの間あんな話していたな、この指標で見れるように追加しておくか」など細かいものが色々と出てくる。
フォント1つ取ってもそうだ。「この人がよく使っているフォントにしておこう」など本当に細かいことでも、見慣れたフォントだと「見易い!」と感じるものだ。
小さい小さい価値の積み重ねが、価値になっていく。

「10年後にAIに取られる仕事」という記事を見た時、いの一番にバックオフィス業務が挙がっていた。確かにそうだと言われてしまうのが、現状なのかもしれない。
でも、日々「価値」を付けて仕事をすることは、人間だからこそ出来るものだと私は思う。
この気持ちを、忘れないようにしよう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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