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レギュラーラジオの内側③〜八王子FM〜

人生初のフリーライブ

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本日は『レギュラーラジオの内側③〜八王子FM〜』ということで、間も無く11月23日に3周年を迎えるTokyo Star Radio(八王子FM77.5)『冨永裕輔 癒しの森 八王子時間』に繋がる、時を越えた物語を紐解いて記してみたいと思います。

さて、この写真の日付は今から14年前の2006年9月16日(土)。

アマチュア時代のぼくが初めて行ったフリーライブの写真です。

会場は八王子市南大沢のラ・フェット多摩南大沢(現・三井アウトレットパーク多摩南大沢)。

2005年からライブハウスなどでのソロ活動を開始していましたが、プロになるためにはもっと開けた会場で、ぼくを知らない多くの人にライブを聴いてもらう必要性を感じていました。

そこで、全国の商業施設などのパフォーマー募集をインターネットで調べて、履歴書とデモCDを送付して応募しました。

・・・しかし、結果はすべて落選。

音楽の世界は落選の場合は返事すら届きませんので、心を込めて作った音源や自分の履歴が世の中に無視されたようなショックな出来事でした。

ぼくは就職活動をせずに音楽活動に懸けましたが、就職活動で経験するような挫折は数多く経験しました。

そんななか、唯一ぼくを受け入れて歌うことを許してくれたのが、このラ・フェット多摩南大沢だったのです。

この日のためになけなしのお金をはたいて、持ち運び可能なシンセサイザーを購入して人生初のフリーライブに挑みました。

ぼくを知らない買い物客の方々が足を止めてライブを聴いてくださり、手作りの音源『すずなり』を買ってくれました。

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「良い声だね!」「がんばってね!」

その日初めて会った方々からの応援にとても勇気をもらい、手応えを感じました。

落選の日々で拾ってくれた八王子への感謝

この日のライブを視察した会場のイベント担当者にも認めていただき、翌月10月7日(土)にも二度目のステージが決まり、その後は定期的にフリーライブをやらせてもらえるようになりました。

そこから一歩ずつぼくのうたうたいの旅は各地に広がっていくのです。

世の中は、“捨てる神あれば拾う神あり”だと思います。

どんなときも希望を捨ててはいけないし、そのマインドを植え付けてくれた体験でもありました。

このときぼくを拾ってくれたラ・フェット多摩南大沢に、八王子という街に、ぼくは特別な感謝を抱きました。

そしてその感謝とご縁が、やがて時を越えて繋がり再びぼくをこの地に迎え入れてくれることになるのです。

2007年にプロデビューし、2011年に拠点を九州に移してから、2017年に八王子に迎えられて、2018年のメジャーデビューを果たすまでの経緯は8/25の記事でも詳しく書きました。​

建国記念の日に登った高尾山でのご縁

上の記事で触れていなかったことを初めての写真を交えて書きます。

2017年2月11日(土)建国記念の日 。

ぼくは高尾山に登りました。

九州での経験や楽曲を生かして、再び東京での活動を広げていきたい。

そう思ったぼくがやってきたのはやはり、始まりの地八王子でした。

薬王院を参拝して心願を祈願。

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そして高尾山から八王子を見晴らしその願いを、空に、この街に伝えました。

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ふと、そこで気になる碑に引き寄せられました。

どうやら、八王子ゆかりの作家の碑のようです。

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略歴を見ると、その作家・井田誠一さんは早稲田大学の先輩にあたることがわかりました。

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八王子・早稲田・作家という印象的なキーワードから、ぼくになにかを語りかけているように感じました。

心の中で、自分も八王子に、そして全国、世界に残る作品を生み出して、八王子に最初のスタートの恩返しをすることを誓いました。

もちろん山道のひっぱり蛸にもお願いしましたよ。

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さて、そのときはまだその年の10月1日に八王子が市制100周年を迎えることを、そしてそれを祝して八王子FMが誕生することを知りませんでした。

八王子FM誕生・冠番組スタート

10月に、導かれるようにして開局したばかりの八王子FMのスタジオを初めて見学した日の一枚です。

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八王子みなみ野の美しい街並み、暖かい太陽と心地よい風が優しく迎えてくれて、ここで新しい物語が始まることを予感しました。

そして2017年11月23日(木・勤労感謝の日)、『癒しの森の住人たちへ Yusuke Tominaga 心の楽園』がスタート。初回生放送に全国からたくさんの皆さんが観覧に来てくれました。

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番組表の表紙にも選んでいただきました。

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その後『冨永裕輔 癒しの森 八王子時間(はちおうじかん)』とタイトルに八王子を冠した番組は、お陰様で間もなく3周年を迎えます。

八王子の文化・歴史・人・スポットを紹介する「八王子散歩(はちさんぽ)」のコーナーや、お蔵入りの秘蔵音源を発掘オンエアする「BACK TO THE SONG」、アロマテラピー検定1級を取得して紹介する「癒しのアロマ」コーナー、映画音楽紹介の「森のシアター」、極上のライブ音源をオンエアする「Forest Live Stage」などなど、その時々に合った内容モリモリ盛り沢山で、四季折々に五感を刺激して八王子の魅力を発信。

全国のリスナーの皆さんから届くメールが番組の活力です。嬉しい瞬間です。

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mail@775fm.com まで、件名に「癒しの森」とか、「八王子時間」、「冨永裕輔」と書いてもらうと確実に届きますので、リクエスト曲や番組の感想、紹介してほしい八王子のスポット、人物、歴史など、またあなたの季節ごとのおすすめの癒しなどもお待ちしています。

ラジオ番組はともに作り上げる楽しみのあるメディアだと思います。参加型でお楽しみください。

番組から生まれた運命の楽曲

「はちさんぽ」のコーナーから誕生した楽曲もあります。

西八王子・信松院に眠る武田信玄の息女・松姫さまの生涯を歌う「Silk Road  拝啓  松姫さま」です。

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信松院・西村和裕 御住職、楽曲制作の資料にもさせていただいた「戦国姫 ー松姫の物語ー」の著者・藤咲あゆな先生と。

この楽曲の冒頭には、高尾山にて薬王院の佐藤秀仁さんの法螺貝を生レコーディング。

戦国の世に翻弄されながらも慈愛に満ちた生涯を貫いた松姫さまへの想い、また、ぼく自身の新たな戦いの始まりを鼓舞する気持ちを込めました。

2018年8月8日に八王子からメジャーデビュー

そして2018年8月8日にアルバム『シルクロード』でメジャーデビュー。渋谷duo Music Exchangeで開催したメジャーデビューライブ『SILK ROAD -世界へ-』は台風が迫るなか、満員御礼となりました。

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アンコール最後に舞台を降りるとき、武田信玄ゆかりの“風林火山”を背負いました。

そこから全国キャンペーンやメディア出演の日々が続きました。

そんな日々の癒しとエネルギー源は、八王子FMお隣のステーキハウス遊山での一時です。生放送のあとの遊山でマスターの美味しいステーキやハンバーグを食べてホッとして、また次の目的地へ。

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初めて八王子みなみ野を見学したときから気になったお店でしたが、やっぱり特別なスポットになりました。

太陽の街・八王子から世界へ

そして「はちさんぽ」のコーナーから生まれたもうひとつの大切な楽曲、それが八王子ゆかりのDr.肥沼信次の生涯を描いた「Life is Waltz」です。

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中央大学シュワルツ先生によるドイツ語版「Das Leben ist ein Walzer」も完成し、メジャー2ndアルバム『地球へ 〜冨永裕輔 四次元を歌う〜』に収録しました。

同アルバムから「MY BEST FRIEND」はフジテレビ『主治医が見つかる診療所』エンディングテーマ曲などトリプルタイアップを達成しました。

さて、ここでまた驚くべきご縁が繋がります。

「Dr.肥沼信次の偉業を後世に伝える会」代表の塚本回子さんは、ぼくが高尾山で見た碑の作家・井田誠一さんの息女だったのです。

井田誠一さん作詞の八王子を代表する楽曲「太陽おどり」を現代リメイクさせていただき、それ以降八王子のどの会場で歌ってもみんなで輪になって踊ってもらっています。

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Dr.肥沼信次をご縁に出会ったダンスグループ「QbicS」さんは「Life is Waltz」、「MY BEST FRIEND」にも素晴らしいダンスを付けてくれました。

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学校や市内ホールでトーク&ライブ講演会

八王子市内の学校にて「Life is Waltz」や子供たちへの応援ソング「明日への翼」を歌わせていただく機会も広がりました。

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市内中学校で「明日への翼」を合唱してくれるようになり、ケーブルテレビでもニュース紹介されました。

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また、いのちに光を当てた音楽活動はTalk&Live『明日への翼』講演会へと広がりました。​

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八王子観光PR特使に委嘱

八王子を市内外で盛り上げる音楽活動が認められ、八王子市から八王子観光PR特使の委嘱を受けました。

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あの時参拝してから一年後、高尾山薬王院の節分会に、八王子観光PR特使として参加させていただくようになりました。

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八王子観光PR特使として小比企稲荷神社例大祭など、多くの地域に根ざしたイベントに出演させていただき、市民の皆さんと交流を深めました。

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幅広くボランティア活動を行う「マルベリー東京パイロットクラブ」の皆さんとのご縁、美しいハンドベル演奏の「ぽこあぽこ」さんとのご縁も。

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いちょうホール大ホール公演

そして、2019年12月21日、いちょうホール大ホールにてついに念願の八王子での大ホール公演が実現します。

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終演後に、主催のマルベリー東京パイロットクラブの皆さんと。

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「明日への翼」を合唱してくれた八王子市立甲ノ原中学校の皆さんと。

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各地域から参加してくれたダンサーの皆さんと。

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チャート第1位獲得

そしてついに幸せなご褒美もいただきました。

メジャー3rdアルバム『Eternity』は、日本一の激戦区・タワーレコード渋谷店にてJ-POPウィークリーチャート第1位にランクイン。九州各地でも第1位にランクインしました。

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このアルバムの中では、ちょうど誕生100周年を迎えた八王子ゆかりの童謡「夕焼け小焼け」をアカペラ多重録音でカバーしました。

Tokyo Star Radioで繋がる絆

八王子FMは、FM星空ステーション、そしてTokyo Star Radioと愛称を新しくし、3周年を迎えました。

八王子FMから繋がった八王子との再会、そのご縁と絆は、今も深く、そしてコロナ禍でライブが行えないなかでも、確かに全国に繋がっています。

八王子FM関係者の皆さんと昨年の周年パーティーでの一枚。

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2006年に初めてぼくの音楽活動が広い世界へと繋がった思い出のステージ。ここからすべてが始まり、その後の皆さんとの出会いに恵まれました。

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箸にも棒にもかからなかったあの時のぼくを拾ってくれた八王子。

そして再び迎え入れてくれて役目を与えてくれた八王子。

その感謝を込めて、これからもぼくらしい音楽活動で八王子を盛り上げていきたいと思います。

願ったから現実になった

こうして振り返りながら書いたとき、ある事実に気付きます。

それは、

“願い”は叶えられている

ということ。

歌手になる“願い”も、ステージに立つ“願い”も、九州での“願い”も、八王子への“願い”も、みんな叶えられているのです。

そしてその道程の中であなたに出会えたことも、ぼくの願いだと思います。

この物語は、願ったから現実になったのです。

これはぼくだけの話ではなく、“願い”続けたことは叶えられているし、“願い”がなければ未来である“今”はないのです。

そして、そもそも、最初に願ったから、産まれてきたんだと思います。

産まれてくることを、そして生きることを願ってきたんです。

そしてその願いを叶えてもらっているのです。

だから、その願いを捨ててはいけません。

人生は平坦な道のりではありませんし、願いを叶えるためには試練もあり、時に捨てたくなるくらい辛いときもあるけど、その経験もその先に続く願いを叶えるためにあるんだと思います。

そう考えると、未来は良い方向にしかならないはずです。

だって、願った結果が未来だから。

そんなことをふと、思うに至りました。

そして、歌手としての始まりの地・八王子に、これからも音楽家として恩返ししていくことを、願っています。

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『冨永裕輔 癒しの森 八王子時間』 
Tokyo Star Radio(八王子FM 77.5)毎週木曜日22:00~22:55(再放送 毎週水曜日深夜1:00〜1:55) 放送中!

◆Tokyo Star Radio(八王子FM 77.5)  http://775fm.com/
 FM77.5MHz(カバーエリア/東京都八王子市&隣接する区の一部)
★Listen Radioアプリをダウンロードするとパソコン・スマホで全国から無料でお楽しみいただけます!
 詳しい方法は八王子FMホームページhttp://775fm.com/に紹介されています

【みなさまからのメッセージ、大募集中です!】
★メール/mail@775fm.com
★FAX/042-683-1278
『冨永裕輔 癒しの森 八王子時間 』係まで






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