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情報を公開しよう。

本日6月29日に、東京都に本社を置くソフトウェア開発会社で、主にグループウェアを提供している、サイボウズ株式会社の広告が日本経済新聞に掲載されました。

IMG_隠すのって疲れません?

それは、企業内において情報を隠すことをやめて、情報格差をなくしましょうという提言だと思うのですが、実はサイボウズがこのような企業広告を日本経済新聞に掲載するのは今回が初めてではなく、去年の3月には「がんばるな、ニッポン」という企業広告を掲載して、何かと話題になりました。(そして、同年の7月にはテレビCMも放送しています)

がんばるな、ニッポン

https://ganbaruna-nippon.cybozu.co.jp/

この「がんばるな、ニッポン」という提言は、「在宅でもできる仕事をわざわざ会社に出社してまで社員に頑張らせることは必要なのか?」ということを伝える内容であり、あくまで「在宅でもできる仕事」に向けて発信されたものだと思うのですが、医療従事者などの現場を重視するエッセンシャルワーカーの人も含めて、「会社規模の大小にかかわらずリモートワークができない人たちだっている」という反応もあり、中にはこの広告に対し不快感をあらわにした人もいるかもしれません。

実際テレビCMに関しては社内からも、すごい反発があったみたいです。

IMG_がんばるな、ニッポン

(画像は昨年開催された同社のイベントCybozu Days2020の一コマです)

しかし、コロナウィルスによって働き方においても、今までの働き方を変えるなどして、何らかの方法を考えざるを得ない状況になったのにもかかわらず、ニュースなどを見ていると未だに電車等で通勤している姿を見受られることができるので、それが悪いと言うわけではなく、そうせざるを得ない状況であると思うので、実際にリモートワークが定着するのはまだまだ時間がかかりそうです。

それでも、会社以外の場所でも働くことができるという、多様な考え方を提案することで、働く人たちの考え方が変わってたらいいと思っているので、いまいちど働き方に関して考えてみてはいかがでしょうか?

隠すのって疲れません?

と、ここまでは「がんばるな、ニッポン」について語ったのですが、「隠すのって疲れません?」という提言も「がんばるな、ニッポン」と同様に、働き方に対する提言だと思うのですが、このような提言をすると、会社内における情報公開を徹底しているサイボウズだからできるのではないのか?と言う意見が少なからず飛んできそうですが、会社で働いている人で、会社側から情報公開をもっとして欲しいと感じている人たちにとっては、共感することができる内容だと思います。

例えば、会社内においても部署が違うだけで 、その部署内の情報をまるで社外秘ならぬ、部署秘のごとく他の部署に教える事は無いという事態が発生することがあると思います。
それはまるで、同じ会社なのにも関わらず違う世界にいるような感覚を持ってしまうので、情報を隠すことでコミニケーションの断絶や、相手が何を行っているのかわからないという、疑心暗鬼を生むことにもなりかねません。

しかし、インターネットの発達により情報自体そのものの価値が下がって来ているので、情報を隠してもあまりメリットは無いように思うのは自分だけではないはずで、確かに情報とは言っても自分のプライベートのことまで必要以上に公開することは無いとは思うのですが、会社においては業務における情報を隠したところで、場合によっては業務に支障をきたすこともあるので、隠すことを推奨することができないと言うことであり、

情報を公開することは「情報の有無で人を動かす」ということがなくなる。

ことが会社で働く人たちにとっては、いちばんのメリットになると思います。

もちろん、情報を持っている人間にしてみれば都合の悪い事かもしれません。
しかし、先ほども述べたように情報そのもの自体の価値が下がってきているので、情報を隠すことはメリットどころか、逆にデメリットにもなりかねないということです。

例えば、ソフトウェア開発のオープンソースが良い例です。
商用、非商用の目的を問わず、誰でも利用することが出来るようにしたことで、様々なソフトウェアなどが幅広く世の中に知れ渡ることになりました。もし、これらは情報を公開されることがなければ、それほど多く世に姿を現すことはなかったかもしれません。

もちろん、会社の情報とソフトウェアのオープンソースとは内容が違うことかもしれないのですが、それでも情報公開をすることによって、会社内における不信感を払拭するだけではなく、新しい提案やサービスなどが生み出される可能性だってあると思います。

さいごに

これらを踏まえて、今回のサイボウズの「隠すのって疲れません?」という提言は、仕事における情報公開の大切さを、改めて私たちに投げかけているのかもしれません。

隠さないから、格差ない組織に──日経新聞広告「隠すのって疲れません?」の意図をサイボウズ青野に聞いた | サイボウズ式 (@cybozushiki) https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m005968.html


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