いつだって、自分の気持ちに素直に“動く“

自分の気持ちの風向きが、突然変わる瞬間がある。

20代の10年間を振り返ると、3年に1度のペースで、そんな“転機“のような年が訪れていた気がします。

私にとって2019年は、気持ちの変化が訪れた転機の年。新しい年を気持ちよく迎えるためにも、気持ちの変化を未来の自分へ、したためておこうと思います。

自分を豊かにするための時間を過ごす

やりたいことを仕事にできたから、毎日が本当に楽しい。でも、遊びと仕事の境界線がいい意味でないからこそ、気を抜くとデジタルだらけになってしまう日もありました。

仕事優先の生活になると、生活が二の次になり、心が鈍くなっていく。そうやって過ごしていると、心を動かす機会が減り、新しいインスピレーションも生まれなくなってしまいます。

仕事だけじゃなく、いろんなものを目で見て、感じて、考えて、感性を研ぎ澄ます。その繰り返しが、自分を豊かにすると気づけたことは、大きな転機でした。

年末年始に足を運んだ金沢。派手すぎず、慎ましい情緒のある街。九谷焼の産地だからこそ、普段の暮らしで応用できそうなうつわの組み合わせなど、いろんなお店に入るたびに食卓のつくり方も参考になりました。

“心の栄養“としての読書

読書は、他者の視点を知る機会。

そう思って、ビジネス本を中心に、読みたいリストをつくって読んだ1年間。積読ばかりが溜まっていき、インプットに疲れてしまった時、本の読み方について人と話す機会がありました。

「最後まで読破しようと思わなくていい。琴線にふれる考え方を見つけたら、その本との出合いには価値がある」

読書は最後まで読むもの、と思っていたので、目から鱗の考え方でした。つい最近、久しぶりに小説を読んだら、惹き込まれてあっという間に読破してしまったり。

本との付き合い方を見直せたから、30代はもう少し“心の栄養“としての読書を心がけていきたいな。小説を読む時間もうまくつくれるようにしたいです。

自分以上のレイヤーで、考える

今までは、チームや自分の成長だけを、追い求めてきました。でも、これからはもっと業界や、社会全体に少しでも貢献できるように。そんな働き方や発信をしたいなと思えるようになったのも、ここ最近のことです。

cocoroneでは、 #きほんのうつわ プロジェクトを通して、うつわの魅力や産地の魅力を多くの人に発信したい。

そして個人としては、もし、これから子どもができても、今まで通りのペースで働いて、周りの人にも働きやすい環境をつくりたい。そう思えるようになったのは、cocorone編集部の素敵なママさんたちのおかげです。

私ひとりの発信では、大きく何かが変わることはないかもしれないけれど、少しでも貢献できると嬉しいな。

外側だけじゃなく“内“も大切に

去年はSNSを通して、つながりが大きく広がった1年でした。

インスタの使い方、SNSのつづけ方、記事の広め方、「スキ」の見つけ方、2020年のSNSトレンド予測…さまざまなテーマでイベントや講座を担当させていただきました。

リアルな場でコミュニケーションを取り、つながりの輪を小さく広げていくことは、とても価値がある。でも、外に目が向きすぎた反面、“内”を大切にする時間が少なくなってしまったな、と少し反省。

年末に中高時代の友達と、ささやかな忘年会をしました。その時に、仕事ばかりで1年半以上も会う時間をつくれていなかったと気がついたんです。

それは、家族の時間も同じ。休日も仕事やSNSばかりで、彼との時間がおざなりになってしまっている時もあったな、と。

今年は内側に目を向けて、身近な人との関係性をちゃんと整えていきたいです。

心が動く、もの選び

「心がときめくものだけを選ぶ」

新しいうつわや、洋服を見つけるたびに、いつもこの言葉を頭の中で何度も繰り返しています。

自分が本当に気に入ったものだけを選んでいたら、毎日洋服を選ぶのも、料理をするのも楽しみになって、生活がちょっぴり豊かになりました。

新しい年は、買いものも楽しい季節。だけど、心の声に耳を傾けて、本当に必要なものだけを選んでいきたいな。

秋の益子陶器市で見つけた、お気に入りのうつわたち。茶色いおかずも、少し手を抜きたい日のご飯も、素敵に仕上げてくれるものばかりです。

冬かれて 休みしときに 深山木は 花咲く春の 待たれけるかな

「心を正直に強く持ち、物事に退屈せずきちんと勉めれば、幸せになれる時がくる。だから騒がず時を待ちなさい」

今年引いたおみくじには、そんな言葉が記されてていました。

おみくじは「大吉」。でも、おみくじの結果は、自分の行動を後押ししてくれるきっかけのひとつ。私は毎年そう思っています。

だからこそ、ひとつ一つの行動を大切に。自分の心に素直に耳を傾けて、2020年を過ごしていきたいです。