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1年前のノート③終わり

去年の3月11日に入院。

あのまま死んでたら、痛くも、かゆくもなく、ゆる~く、消えて終わっていたと思う。

4月に目が覚めてしまった時は、会社に戻らないと、って少し思った。戻れる状態じゃないのに。

左から
・2023年4月22日
・お手本
・2022年4月後半

↑こんなの写せるるわ、と思ってやり始めた。

でも思った様に出来ない。

目が覚めたら、出来なくなってたので、ちょっと面白かった。

しばらくは狭いゲージの中から何から出れなかった。その時はゲージの外(行くことができない)、病室の外(行くことができない)が、輝いて見えた。自分がいる6階フロア(行くことができない)は夢の世界。

見る事も出来ない、病院の柵の外(行くことはできない)は限りない世界が広がっている。と思えた。

退院してから外出して、実感するけど、慣れるって凄い。

4人部屋のゲージの中は時間の流れが遅かったので、本を読もうと思った。けど、やっぱりできなかった。まず焦点が合わない。2,3行で諦めてしまっていた。5月の眼科の診察では失明するとまで言われた。してないけど。

しばらくして、iPhoneで本を聴く。みたいな事を知って、点滴しながら聞いていた。

リハビリの先生が来た。理学の30歳のお兄ちゃん。メガネの女先生。同じ年、同じ背丈の女の先生の3人。

ベッド横で、運動、お手玉、もっと優しい漢字ドリルをした。記憶がない時からやっていると思う。早めに一緒に居てくれて良かった。

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