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中毒

 去年の3月に入院してから一年三ヶ月が経過した。8月に退院し、4回アルコールを飲んだ。入院するまでは、毎日欠かした事が無い。ストロングのロング缶を1〜3本。そして焼酎のソーダ割りを半々にして飲んでた。なれる。飲む。なれる。の繰り返し。ツンだったら「なめてる」って言う。
 飲まない人を見ると、かわいそうだと思っていた。自分がターミネーターのT1000や、笑うセールスマンなら、人差し指でおでこを突き刺していた。突き刺して、飲めるようにロボトミー手術をしていた。ドーン!そんな感じ。最後の方はちょっとしんどくても飲んでた。しんどかったら、やめたらいいのに。
 今は逆に飲まなくてもいい。入院して意識不明か手術の時にアル中にならない様にロボトミーされた感じ。アルコールのスイッチを切断された。
依存症は量が決まっているらしいけど、人によって呪いの量はそれぞれ。幸か不幸か色々な耐性が強かったので生きて退院した。中毒は抜け出すのが難しい。わからないように忍び寄ってきて、気付かないうちにポケットに可愛くおさまっている。見る人によっては魔物に見える。
 何かに夢中になっている人が多い。アル中じゃなくても、スマホとか、ゲーム、ギャンブル、勉強、薬物、トレーニング、タバコ、仕事。
 良い加減、良い塩梅って難しい。好き、から始まって。気付かないうち、変なこだわりを持って、橋を渡ってしまっている。かも。
 いつもポケットに入っているのは

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