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水遊びと発達要求。保育士の方には知って欲しいなぁ🏊

yahooニースに上がっていたニュースです。

「プール活動をしない保育園が増えている?保育園の水遊びの考え方」

内容は、プール遊びどころか「水遊び」にま言及されてありメリットとデメリットが書かれてあります。

内容的には、熱中症の話も絡めてあるので単に「水遊び」の内容ではないのですが、難しい時代だな・・・と単純に思います。

基本みんな大好き「水遊び」です。

以前より子どもに必要な素材としては、水・泥・砂は必須なものでした。
ものでしたと過去形で書いている理由として・・・
①夏場の外遊びが熱くてできない日が多い。
②そもそも保育園に園庭がない場所も普通にある。
③保育園も教育などのに力を入れている場所も増えている。
④家庭生活でも、汚れることを嫌いプラスに考えていない。など

子どもを含む私たちは生物なので、必要なものは何も変わっていないのですが、環境や考え方が大きく変わると”保育”という考え方や遊びの”ふつう”も変わっちゃいます。

私が勤めている児童発達は、夏場は水・泥のオンパレードです。
っていうか、逆に力を入れているので、ゼリーや泡、クリーム、氷などなど
ありとあらゆる、触って楽しい!変化して嬉しい!!って活動を”夏にしかできない”まさに、期間限定的な活動をおなか一杯します。

おなか一杯したいのですが、やはり熱中症アラートが出ているときは、エアコンのきいた部屋で地味に生活をすることが増えているのも事実です。

水遊びをするのか?しないのか?が大切なのではなくて、
子どもの育ちに、水という素材がどんな影響を与えているのかを知ることが大切だと思います。

水遊びで死亡する可能性はデメリットではなく、体制上のリスクです。
水という素材にデメリットはないと感じます。

では、水のことを保育目線かつ子どもの目線で考えてみます。

水というのは形を持ちません。
変化する素材の代表です。

そして、私たちの生活の様々な場所でいろいろな顔で馴染んでいます。

コップの水=飲み水
洗面台の蛇口から出る水=手を洗う水
ホースから出る水=花壇にあげる水
外にあるくぼみに溜まっている水=水たまり
大きな空気の入ったビニールに入っている水=プール

といった具合で様々な顔を見せます。

私たちにとってみれば、どれも水と理解をしたうえで状況や用途などで使い分けているのですが、子どもにとってみると一緒だけと違う。違うけど一緒という難しい存在。

だから、蛇口の水は触れるけれどホースから勢いよく出ている水は触れない子どもがいるんです。
逆に、コップの水も飲むけどプールの水も飲んじゃうんです。

一緒だけど違う、違うけれど同じなのです。

形や見た目や用途は違うけれどもどれも”水”っていう理解は結構な上位理解だっりしますがそれを、身体全体を使って学習できる素材なんて、特別ではない日常的に見れる素材なんてそんなにないです。

それだけではありません。

触ることへの入り口も”水”です。

べたべたもしません。
どろどろもしません。
濡れるという現象はおきますが、無色透明で拭けばすぐに乾いちゃうのでハードルも低い。

最近の子どもは触覚過敏の子どもが増えています。
大人も生活に支障があるような過敏な方もいます。

この触覚過敏で物を触ることへ抵抗がある”人”が何が悪いのかというと、圧倒的な経験不足になりやすいのです。

触れない=経験できない=学習の不足(生活体験)

このケースは生活へかなりの影響を与えます。

いずれ、感覚統合っていう視点で保育を語ろうと思いますが、その感覚統合って内容にも触覚ってキーワードが含まれます。

要は、身体の育ちに”触覚”抜きにして正常な身体つくりはできないということです。

大人になってからいつも、泥んこ遊びをしていたら問題です。
何故か?
泥んこ遊びは子どもがするものだからです。(この文章は語弊がありますが、幼児期に大切だという意味で使います)

子どもたちが基本好んで遊ぶ活動や欲する内容は、”遊び”とはいいますがその内容は全て

「発達要求」

なのです。

子どもの要求や動きには無駄なものはありません。
全て意図している内容です。
意図しているというか脳が欲している要求なのです。

なので、本来であれば大人の感覚でいいとか悪いとか判断するレベルではないんのです。

この発達要求といレベルの意味を理解したうえで、社会性や状況なのでするべきかしないべきかと判断をするのは、当然だと思います。

それくらい、水という素材は大切な素材です。

これ以上書くとくどくなってしまうので、Yahooの記事を読んでちょっと大変な時代だなぁって、自らの保育を振り返っても感じるのでちょっと書いてみました。

安全に思いっきりやっぱり夏は、水遊びをしたいですね😁🏊

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