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箱夢の話集 第四集

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2024年4月の記事一覧

【SS】いい子でいてね

僕の家は五人家族。 お父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん、そして僕。 「いい子にしてい…

Tome館長
10日前
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【SS】鏡の中のロンちゃん

マサト君という変な大人の知り合いがいて 僕の言う事をちっとも聞いてくれないので 僕は困っ…

Tome館長
12日前
8

【SS】デスクの胸像

オフィスを出ようとしていたら  女子社員のひとりに呼び止められた。 「これ、素敵ね」 彼女…

Tome館長
2週間前
7

【独白】忠告

殴られた記憶がある。 かなり昔の話だが忘れてはいない。 殴られたら誰だって痛い。 誰だっ…

Tome館長
2週間前
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【SS】父と母

父が台所で料理をしている。 フライパンの上で卵焼きを作り  その上に切り揃えたほうれん草…

Tome館長
3週間前
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【SS】チケット返せ

海岸なのに海は見えないのだった。 大男が大きなオートバイに乗り  砂浜を颯爽と横切ろうと…

Tome館長
3週間前
7

【SS】旅人

夕闇の荒野をひとり  くたびれた旅入が歩いていた。 遠く人家の灯りが見える。 頼めば泊めてもらえるかもしれない。 不用心な事に その家の玄関の扉は開いていた。 見知らぬ家族が食卓を囲んでいる。 老婆がうなずく。 「おかえり。遅かったね」 若者が立ち上がる。 「おかえりなさい。お父さん」 美しい女が微笑む。 「疲れたでしょう。あなた」 旅人は走って逃げる。 「嘘だ。こんなのデタラメだ」 裏返しの星座には見覚えがない。 流れ星が夜空を昇ってゆく。   A Tra

【思い出】煙草の幻覚

若い頃、煙草を吸いすぎて気持ち悪くなり、 目を閉じて項垂れていたら 幻聴が始まった。 遠い…

Tome館長
1か月前
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【セリフ】ダメよ。

あら、ダメよ。 まだまだ我慢して。 あせっちゃ、ダメ。 まあ、いやな目。 そんな顔、しない…

Tome館長
1か月前
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【SS】退屈な女

真夜中、見知らぬ女が訪れる。 「助けて。退屈のあまり死にそうなの」 なるほど、そんな顔を…

Tome館長
1か月前
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【SS】空耳

クルマは高速道路を走っていた。 「えっ、なに?」 返事がなかった。 「なんだよ?」 やはり…

Tome館長
1か月前
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【SS】潜水艦

意識の底へ沈もうと思う。 潜水艦に乗って  深く深く・・・・  まずハッチをしっかり閉める。 …

Tome館長
1か月前
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