「セブン」七つの大罪を語る 2回目の映画

初めましての方はいらっしゃいませ、いつもみてくださっている方はありがとうございます。最近、忍たま乱太郎にはまっている奇成(キナリ)です。
今回は映画「セブン」についてです。
最後までみるらん!(初期の乱太郎の謎の語尾)
※前半ネタバレなし、後半ネタバレあり

0.「セブン」

原題:「Seven」劇中では”Se7en” 1995年
製作国:アメリカ 
ジャンル:サスペンス/スリラー

1.あらすじ

退職まであと1週間と迫ったベテラン刑事サマセットと彼のパートナーである血気盛んな新人刑事ミルズが向かった殺人現場には、皿に盛られたスパゲッティに顔を埋めた肥満男の変死体があった。
現場では油で書かれた「GLUTTONY(暴食)」の文字が見つかり、次の現場でも血で書かれた「GREED(強欲)」の文字が見つかった。
二つの事件は七つの大罪になぞらえた犯行だと判明。
残り5つの残虐な犯行が続くことを示唆していた....。

2.スタッフ、キャスト

スタッフ
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本: アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
製作: アーノルド・コペルソン、フィリス・カーライル
音楽: ハワード・ショア
撮影: ダリウス・コンジイ
編集: リチャード・フランシス=ブルース

キャスト
デビット・ミルズ刑事:ブラッド・ピット 「マネーボール」
ウィリアム・サマセット刑事:モーガン・フリーマン
                    「ショーシャンクの空に」
トレイシー・ミルズ:グウィネス・パルトロー「アイアンマン」
ジョン・ドゥ:ケヴィン・スペイシー「アメリカン・ビューティー」

3.神に代わる裁き  ※ネタバレなし

この映画は「鋼の錬金術師」など様々な映画や漫画でも出てくるキリスト教の七つの大罪「GLUTTONY(暴食)」「GREED(強欲)」「PRIDE(傲慢)」「ENVY(嫉妬)」「SLOTH(怠惰)」「LUST(色欲)」「WRATH(憤怒)」がモチーフになっています。犯人は神に代わり犯行を行い、事件現場はどれもエグい。この映画でミルズ演じるブラット・ピットはスタントを自分でやったため、あるシーンでは実際に骨折しているそうです。驚嘆の役者根性。そこも含めご覧になるとなんとか観られるかもしれない....
かなり凄惨なのでお食事中はお勧めしません。
過激、暴力表現がありますので苦手な方はご注意くださいませ



↓↓ここからネタバレあり↓↓



4.対象的な刑事コンビ ※ネタバレあり

感情的なミルズと外堀から固めていく冷静なタイプのサンセット。
バランスの良いナイスコンビでこれがコメディであれば幸せに観れるんですがそんな訳はなく、ミルズの家にサンセットが食事に来たシーンは唯一の明るい場面でした。これが余計に最後のシーンに強烈に影響してくる。
サンセットの影響で少しずつ感情を抑えられるようになっていったミルズは最終的には怒りの感情を抑えられず、ジョン・ドゥの思い通りになってしまいます。なぜ不幸な終わりを迎えてしまったのか?

5.腐敗した社会

ジョン・ドゥの犯行の動機は腐敗した社会に馴染めない自分を棚に上げその中でもなんとか生きようとしている人々に対する嫌悪や嫉妬によるものでまあ理不尽といえば理不尽ですな。ただ実際に劇中の都会では様々な犯罪が横行し、かなり腐りきっていました。バーでのミルズとサンセットの会話ではまだ情熱的なミルズに昔の自分を重ねているように感じました。一方ミルズはどこか諦めたようなサンセットの言葉に残念がっています。
子を生むことをトレイシーが悩んでいた原因もこの社会にありました。
ジョン・ドゥがミルズに撃たせたのはこの社会からの逃避を望む気持ちがあったからだと思います。そしてトレイシーと生まれるはずだった子が死んだのは一種の救いだったのかもしれません。
撃たない方が良いとわかっていてもあの状況では無理もないというかやっぱ耐えられませんね;

6.おわりに

最後までみていただき感謝感激雨あられ
補足や意見などございましたら是非コメントをくださいませ!
ではまた!


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