こんな時こそゲームしよう 第1回『時間がないからゲームしよう』
最近、カルチャーに対するみんなの見方が変わってきたような気がする。SNS中心社会によって、カルチャーを身近に感じる事は容易になったものの、容易にすることだけを目的としたものや、難しいものはあまり多く取り上げられなくなってしまった。
ゲームもそのひとつだ。ゲームは未だに著しく進歩していく最も注目されるべきカルチャーのひとつであるのだが、どうしても容易に取られてしまう事が多い、マイナスのイメージを連想する人も未だにいる。
だからこそ、そう思ってる人たちのゲームを遊んでほしいし、いろんな人にもっとゲームを注目してほしい。何かひとつを選ぶときに「こんな時こそゲーム」を選んでほしいと思ったわけだ。
そんな「現代社会とゲーム」をテーマに不定期ながら連載をしていこうと思う。
第1回目のテーマは『時間がないからゲームしよう』だ。
最近、Twitterを見ていると、「時短」や、「すぐわかる」などの「時間」を意識したものが多くなっていると感じる。特にそれを感じた記事がこれだ。
この記事、自分的にはかなりカルチャーショックを受けた。そこまでして見たいテレビがあるのか…?と思いつつ、自分もそのような事してないかなぁと考えてみた所、Youtubeの「10秒スキップ」機能や、動画の本編を見る前にコメントをのぞいておすすめされている場所を見て楽しむなど、自分も時短的な楽しみ方をしていると言えるには言える。
音楽だって、サブスクで色々聴けるようになった分、サビまで飛ばして聴くような人が増えたみたいだ。
これだったらサビまで飛ばさなくて済むぞ。
そんな「時間効率」重視の考えをする人の中でゲームを遊ぶというのは「時間のムダ」的な思いなのだろうか、それとも「暇つぶし」と言い、電車で適当なソーシャルゲームをDLしポチポチしているのだろうか。
自分はそういう人たちにもゲームを遊んでほしい。なので、今から「こんな時こそ遊んでほしいゲーム」略して、「こんときゲー」を紹介する。(この読み方で時間短縮、なんてね。)
この記事を読んでちょっとでもいいなって思うゲームがあるのならば、手に取って遊んでみてほしい。
Down Well
対応機種 PC/スマホ/PS4/PS vita/Switch
ただ落ちるキャラをうまく操作しながら最深層を目指すこのゲームは、時間のない時に遊ぶゲームでは最適解のひとつだろう。
靴型の武器で敵を倒す爽快感は短時間で遊べるゲームながら非常によくできていると感じる。たくさんのデバイスで遊べるのも高評価の要因のひとつだ。
またこのゲームはひとりの日本人の学生によって作られ、インディーゲームの中でも人気を誇る作品となっているので、洋ゲーに触れるのが苦手だと思う人でもサクッと楽しめるものになっている。
Stardew Valley
対応機種 PC/スマホ/PS4/PS Vita/Switch
最近の記事でも推しまくった一作。
対応機種の多さと、一日が15分ほどなので少ない時間で遊べるため、サクッとでもじっくりでも楽しめる。
サラリーマン生活に疲れを感じたらこのゲームを遊んで、主人公になったつもりで祖父から受け継いだ農場での生活を楽しもう。
この作品もひとりの開発者によって作られた作品であるが、とてもひとりで作ったとは思えない作りこみにも注目だ。また、現在でもアップデートがされている為、充実した新要素でさらに楽しむことができる。
Hotline Miami
対応機種 PC/スマホ(Androidのみ)/PS4/PS Vita
大人向けのバイオレントなゲームを遊びたいなら圧倒的にこの作品をおすすめする。
80年代カルチャーを色濃く取り入れた世界観に、洋画ばりの組み込まれたストーリー、そして圧倒的な爽快感。
1ステージの時間も短く、やられてもすぐ復活できるためトライ&エラーで進めやすい作品になっている。
目を瞑りたくなるような暴力シーンがたくさん出てくるが、ゲームの爽快感でよりそれに没入してしまう。まさにこのゲームの主人公のように。
スマホだとAndroidでしかプレイできないのは難点だが、PCさえ持っていればスペックは要求しないゲームのため、ぜひ初PCゲームをこれで飾ってほしい。
Overcooked
対応機種 PC/PS4/XBOX ONE/Switch
友人と集まった際に遊ぶなら絶対的にこのゲームをおすすめする。視覚でわかるシンプルなゲーム性と、簡単な操作、5分で終わるステージと非常に遊びやすい。
友人、家族、カップルと遊んでも確実に楽しめる。特にカップルは、ひとつのコントローラーで2人のキャラクターを操作できるモードもあるので、心も体も距離が近づくことバッチリだ。
またこのゲームは、クリアまで5時間ほどしかかからないので、一日30分ほど遊んでもクリアが見えてくるはずだ。
そしてもしこのゲームをクリアして心の底から楽しめたのであれば、続編である『Overcooked2』もぜひ遊んでほしい。
The WItcher3:Wild Hunt
対応機種 PC/PS4/XBOX ONE/Switch
実はこのゲームを「時間がない」と言っている人たちに一番遊んでほしい。
今やSwitchにも移植されたこの大人向けRPGは、圧倒的世界観と重厚なシナリオで、まるで長編小説を読んでいるかのような気持ちになれる。
実は1クエストが特別長いわけでもなく、クエスト中でもこまめにセーブがされるため、仕事終わりの一時間に遊んでも十分に遊ぶことができる。が、このゲームの魅力に取り込まれたら一日一時間じゃすまないかもしれない。
PCで遊ぶ際には多少スペックはいるが、一度遊んでみれば、このゲームの世界観、出てくる化け物たち、1クエストごとの短編小説ばりの練りこみ方などが魅了し離すことがないだろう
値段も廉価版が出ている為、特別高いわけではない、だがこのゲームの作りこみは「圧倒的・値段以上」だ。
時間がないのにこんなに時間を取ってしまって申し訳ない。
だが、この5作は確実に名作だ。こんな名作たちをこの時間で理解できるという事は相当なコスパの良さなのではないだろうか。
本当は『ゼルダの伝説 Botw』や『GTA5』などを押したい気持ちもあるが、時間がないと思うのでここで終わりにしよう。
頑張れよ、そしてたまには休み取れよ。
記事のため,そしてあなたのために使います。