のらねこ、納品されたイラストのクオリティに苦悩する
全くやったことない挑戦をする。
そういうコンセプトでやり始めた、ちゃんとビジネスとしてカードゲームを作る、という今回のプロジェクト。
ようやくというかなんというか、ビジネスらしいトラブルに見舞われてまいりました。
でもそれを何とかするのがリーダーたる僕の仕事。
さて、どう対処しようかね――。
あ! 今回のプロジェクトで作成したゲームはこちらで販売しています!
めっちゃ会話が盛り上がるので、ぜひやってみてください!
いつもお読みいただきありがとうございます。
初めての方、久しぶりの方もとても嬉しいです。
僕は目標管理Webサービス Project Sylphius の開発・運営をしています、TOMCAT HEART の中島です。
ただ幸せになりたいだけなのに、気づくとどんどん不幸になっている。
そうはいっても、どうしたらいいのかは分からない。
いつもそんなふうに考えている人に必要なのは、圧倒的な幸運が訪れるのを待つことではありません。
“目標管理スキル” を覚えることです。
目標管理ができてないから、幸せになるまでの道筋が作れないのです。
だとすると目標管理とは何なのか?
この のらねこに何ができる? では、それを皆さんとシェアすべく、僕自身が計画して僕自身でやってきた様々なことを、なるだけ面白く書く趣旨となっています。
現在は “のらクリエイターに何が作れる?” シリーズを連載中です。
僕自身も作ったことがない全く新しいモノづくりに、完全に0の状態から挑戦しています。
〇今週の作業
1. ジャッジカードの量産
現在僕はカードゲームづくりを行っています。
その中で今週の作業は、ゲームプレイに必要なカードの1つである、ジャッジカードを量産していくことです。
デザインはできてるんだけど、何枚か種類があるので、同じデザインのカードを複数種類作る必要があります。
必要なカードはこいつら。
イラストは娘に発注してすでに納品されているので、ペイントアプリで組み合わせるだけです。
まずは単純作業で済むものを作ります。
探偵、悪の組織の幹部、大阪のオバハン、アニメの世界の人の4種類。
はい、あっさり完成。
このジャッジカードのうちどれが出るかで、どのプレーヤーが勝つかが決まるわけです。
2. 納品物のイメージが違うケースへの対応
次に、ちょっと悩ましいものを作ります。
もりのどうぶつたち、ハリウッドスター、ゆるキャラ。
この3種類。
何が悩ましいかって?
納品されてきたものがイメージと違ったんです。
ほら。絵柄と職業名が微妙にマッチしていません。
もりのどうぶつたちは、雰囲気が少し怖いですよね。
これから人間に報復戦争でもやるのか、って感じです。
真ん中の女性はどう見てもハリウッドスターじゃないし、
ゆるキャラに至っては言わずもがな。
全然合ってません。
ちなみにですが――。
このトラブル、いったい誰が悪いんでしょうかね?
娘はまだ子供なのに、無理に発注した僕が悪い?
最初からプロに依頼してればよかった?
そうじゃないよね。
複数人でモノづくりをやれば、こういうことは大人同士でもあるものであって、娘の年齢は関係ありません。
とりわけ大人同士の世界では、こういうとき「オレのイメージを理解できなかったのがオマエが悪い」と、メンバーを責めてしまうリーダーがたまに現れます。
愚の骨頂です。
それを言うなら巧く説明できなかったその人も悪いです。
イメージが巧く伝わらないトラブルは、どっちかが悪いのではありません。
人間が人間であるがゆえの弊害です。
ただそういっても、誰も悪くないからって何もしないわけにもいきません。
クオリティ低下の原因になるので、なんらかの是正は必要です。
是正方法1. イラストレーターにリテイクを出す
世の中には臨機応変に行動できない人はいるもので、こういうとき何でも「当初の決定事項だから」でリテイクを押し通すリーダーもいます。
(個人的に見た範囲では、VTuber がそういうことをやってしまって、裁判所に訴えられて所属会社ごと負けた事件があったようです)
何でも人のせいにするリーダーは、「オマエが悪いからオマエが責任とれ」と言わんばかりに、メンバーに負担をかける選択ばかりやってしまいます。
が、モノづくりに使える時間は無限じゃないので、そういう判断は典型的なダメ事例です。
もちろんリテイクするしかないケースもあります。
イメージがあまりに違いすぎて、無理に使用するとゲームの根幹が揺らいでしまう場合とか。
でも、今回はそこまでヒドいトラブルじゃないよね。
「だったらリテイクはやめておこう」ってなるワケ。
是正方法2. 根幹に立ち換える
だったらどうするか?
そんなとき、僕はこう考えます。
「僕はそもそも何がしたかったんだっけ?」
ダメリーダー・ダメ指導者がダメ行動を繰り返してしまうのは、その人が性格的に問題があるからではありません。
“何も考えていないから” です。
そういう人は、トラブルの根が深ければ深いほど、『本能的な直感で判断をする』『ルール通りであることに固執する』という行動をとりがち。
で、そういう安直な判断をしたせいで人が死んだ、というニュース記事も、コンスタントに月に2~3本は見る昨今です。
だとすると、トラブルで工数が伸びそうなとき、リーダーは何を考えるべきでしょうか。
それが、「そもそも何がしたかったんだっけ?」です。
根幹に立ち返ることで、現時点でそろっている納品物が使えるかどうか、判断がやりやすくなります。
今回の場合、ジャッジカードとは、プレーヤーが出したアイデアの是非を判定するカードです。
プレーヤー全員がアイデアを出し終わったとき、「どの意見が一番か、この人に決めてもらいましょう」と言いながらカードを出します。
そして、「この人なら選びそうだな」と思う意見をみんなで一斉に指さし、どの意見が一番だったか決めるんです。
つまりその判定を『どういう観点で行うか』のイメージが、プレーヤー全員で統一できてればそれでいいんです。
ゆるキャラ のカードを作ることが決まっていたからって、ゲームのルール上は ゆるキャラ である必要は全くありません。
ですので、絵柄に合わせて職業名を変えればそのまま使えそうです。
もりのどうぶつたち
こいつは名称を “森の住人たち” に変更します。
漢字に変えることで、人間と対立しているイメージも作ります。
ゆるキャラ
この人魚はどう見ても ゆるキャラ ではありませんよね。
“童話の世界の人” が合ってるんじゃないかな。
ハリウッドスター
そういえば依頼するとき、娘が「ハリウッド映画って見たことない、、、」とかボヤいてました。
最近の若い子ってそうなのかな?
“ハリウッドスター” というものをそもそも見たことがなく、イメージができなかった様子です。
言われてみれば、ここ10年くらいハリウッドは子供向けのヒットタイトルを出してない気がする。
だとするとこの女性は誰だろう?
何かのハリウッド映画の登場人物? 、、、うーん、ちょっと違うかな。
ある意味キャリアウーマンっぽくもありますね。
でも『キャリアウーマンってどんな人?』というイメージは、個人差が大きいかもしれません。
避けた方がいい気がする。
だとするとこの人はいったい誰??
、、、、あ。
そういえば。
発注するときに “政治家” というカードもお願いしてた気がする。
納品されてきてないナァ。
(規定枚数はクリアしてるからもういらないケド)
だとすると “女性政治家” でどうだろう?
――てなわけで最終的にこんな感じになりました。
うん、ぴったりなんじゃないかな。
3. トラブルその2: コンコルド効果への対応
今週はもう1つトラブルがあります。
すでに出来上がっているカードも含めると、ジャッジカードが全部で8枚になってしまうことです。
探偵、悪の組織の幹部、大阪のオバハン、アニメの世界の人
もりのどうぶつたち、ハリウッドスター、ゆるキャラ
これに、先週作った “裁判官” を合わせて8枚。
パッケージに入るカードが36枚しかない以上、ジャッジカードは最低限にしたいところ。
なぜなら、ジャッジカードが多いよりも、トラブルカードが多い方がどう考えてもゲームは面白くなるから。
そのためにジャッジカードが8枚は多いので、何枚か削ることにします。
ただ、こういうときってよく、「せっかく作ったから削りたくない」という気持ちに見舞われます。
人がそういう気持ちになる心理現象をコンコルド効果なんていいます。
ここでいうコンコルドとは、1975年に就航した飛行機のことで、当時民間向けとしては唯一の超音速機でした。
世界唯一なこともあって独自技術の塊で、収益性が悪く非常にコストのかかり、ずっと「もう止めた方がいい」という話が持ち上がっていました。
にもかかわらず、関係者全員が「ここまでがんばったんだから、もう少しがんばろう」という体育会系の感情論だけで議論を避け続け、そのせいで最終的に2000年に大きな墜落事故を起こしてしまった、という逸話が有名です。
とはいえ、だったら身を引く決断は早ければ早いほどいいってわけでもありませんよね。
何でもかんでも身を引いてばかりでは、何もできなくなってしまいます。
ですのでそんなときは、“サンクコストが最低になるように” 計算します。
サンクコストとは、コンコルド効果によって膨らんだ、本来出す必要がなかったはずのコストのこと。
コンコルドは当時、『無理をゴリ押しする』という選択をしてしまったがために、無理をゴリ押すためのコストが膨らんでいました。
とはいえさっさと身を引いていたとしても、それはそれで『早期撤退を決めたことで出た赤字』を補填する必要があったわけで、どっちを選んでもどのみちコストはかかっていたのです。
ならば、撤退するにしろ続けるにしろ、損失が最小限になるようなタイミング・方法を見計らうのがいいことになります。
今回の場合、問題はジャッジカードを何枚まで減らすか、という話。
トラブルカードが多い方がゲームは面白いけど、だからといってジャッジカードは少なくていいかというと、そんなこともありません。
ゲームの面白さをもっとも損なわない枚数は、、、7枚かな。
それ以上減らすと、出てくるカードが予想しやすくなって、それはそれで面白くないと思う。
てなわけで、裁判官のカードを没フォルダに入れます。
(後日復活させるかもなので消しはしません)
はい。そういうわけで今日の作業はこれで完了!
4. Makuakeにヒアリングシートの提出
先週、Makuake に書類審査を依頼したのですが、翌火曜日くらいには審査通過の通知が来ていました。
そのときは嬉しかったのだけど、返信メールの中に『次はヒアリングシートによる審査です』みたいな記載があって、ちょっとモヤッとした。
あと何回審査やんねん。。。
なんかもう、その一言でぐったり疲れたよ。
「最初から言ってくれればいいのに」と思いはしたものの、、、
まぁ、彼らにも今まで色んなトラブルがあっただろうし、それを防ぐためなのでしょう。
お金を扱うサービスだしね。
クラウドファンディング目的でなく、ただタカりたいだけの人からの募集とかもいっぱいあったんでしょうね。
やむをえまい。
まぁ、ヒアリングシート自体は項目を埋めていくだけの作業なので、言われた通りにさっさと済ませてしまうことにします。
ちなみにこういうとき、相手にはどうせ分からないからと思って、耳障りのいい嘘を織り交ぜたくなることも多いかもしれません。
でもそういうことをすると、のちのち “設定にアラ” が出てしまいます。
そんで相手から「あ、この人、設定盛ったな?」と気づかれるタイミングって、実はけっこう最初の方だったりするんです。
そうするとその時点で、こちらの人物像がその人の中で悪い方に確定してしまいます。
そうなってしまうと、それを良い方に覆すのは並大抵ではありません。
なので現状の状況を可能なかぎり正直に書いていきます。
正直に書いた結果として悪い印象を与えてしまうようだったら、それはもうしょうがないです。
個人事業を始めようとしていること
売り上げを立てるためのマネーフローが構築できず悩んでいること
今回はそのノウハウ構築のヒントを得ることが目的であること
などなど。
今回の “のらクリエイターに何が作れる?” シリーズを始めた理由それ自体を書きます。
もちろん世の中には、自分を大きく見せた方がいいときもあれば、小さく見せた方がいいときだってあるでしょう。
でも今回はどちらでもないので、等身大の自分を見てもらうことにします。
それと、サンプル画像が必要とのこと。
せっかく人に見せられるデータが完成しているので、こんな感じのイメージも載せておきます。
ちゃぶ台に完成したゲームが乗っている状況の想像図。
これが現実になればいいな、ってイメージ。
はい。今週の作業はここまで。
てなわけで、また来週。
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ここまでお読みいただきありがとうございました。
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