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のらねこ、趣味は楽しいけど続かない

新しい趣味を始めたいなと思ったことありますか?
まぁ、たまにはありますよね。普通はね。

ですが中に一部、こんな考えで二の足を踏む人がいます。
「始めたとしても続くか分かんないし。。。いいや」

これ、凄いもったいないですよね。
せっかく楽しいことやろうってのに、途中で飽きることが怖くて、楽しむこと自体を拒否してるんですから。

もし、一度始めた趣味を100%確実に定着できる方法があったとしたら、やってみます?
つまり楽しいと思ったことを、永久に楽しみ続ける方法ってことです――。

皆さま、いつもお読みいただきありがとうございます。
あるいは初めましての方、久しぶりの方も嬉しいです。
僕は目標管理Webサービス Project Sylphius の開発・運営をしています、TOMCAT HEART の中島です。

なにをやっても自分はダメだ。なぜ自分はこんなにダメなのか。
でもそこに理由なんてなくて、オレがオレであるゆえにダメ人間なんだ。
そんなふうに考えがちな人は、当たり前ですがダメな理由はあります。
“目標管理” ができていないのです。

目標管理スキルを身に着ければ、できるようになりたいと思った全てのスキルがちゃんと身につくようになります。
楽しみたいと思ったことを何でも楽しめるようになります。

この のらねこに何ができる? では、目標管理の何たるか、具体的にどんなことをどんな手順でやればいいか、といったことをお伝えすべく、僕自身が計画して僕自身でやってきた様々なことを、なるだけ面白く書いてお伝えする趣旨になっております。

今週から新シリーズ “のらトレーナーは新しい習慣作りができる?” を始めます。
僕が目標管理のプロとして提唱している目標管理法・シルフィウスメソッドを、分かりやすく解説します。

全体の執筆計画:
1. 新しい趣味を始めために必要な3つの期(今回)
2. やる気の高さを自分で計測する
3. 目標とは何か
4. 新しい趣味には邪魔者が付き物
5. “好きな気持ち”は自然に高まるわけじゃない
6. マンネリ防止にはスキルツリーを作ろう
7. しばらくすると“飽きる”人の特徴
8. 自分でハードルを上げすぎてやめる人

過去のバックナンバー


1. 新しい趣味に必ずある3つの期

せっかくの新しい趣味を、かなり早い段階でやめてしまう人がいます。
2週間とか。最悪3日で飽きるとかね。
こうした、あまりにも度を越して飽きるのが早すぎる人は、趣味を始める前にやるべきプロセスが抜けてるからです。

人間の趣味には “3つの期” があって、それぞれやることが決まっています。
で、これを間違えると100%コケます

違う時期にやることを、今やってはいけないんです。

1. 準備の期: セルフバインド期

まず新しい趣味を始めたら、この準備期をクリアしないといけません。
準備期でやることやってない人が、いきなり本格的なことをやってはいけないし、ちゃんと続けられる人は普通そんなことしません

僕はこの最初の期をセルフバインド期と呼んでいます。
他に、単に準備期間、モチベーションを高める時期などともいいます。
その趣味に取り組むべき理由を自分の中で明確にし、モチベーションを高める作業をするんです。

もちろん最初からすでにモチベーションが十分に高ければ、理屈の上ではスキップできるんですが、このとき気をつけることがあります。

「すげぇやってみてぇ!! 今すぐやりてぇ!! マジ今すぐ!」
くらいの気持ちじゃあ、全然モチベーションが高いとは言えないんです。
それは感情的になって1人でフィーバーしてるだけです。

十分にモチベーションが高い状態ってのは、その趣味に取り組むべき根拠を自分に説明できる状態のことをいいます。
「理由はないけどやってみたい」は、ただテンションが上がってるだけってこと。

“とりあえず1日やってみたいだけ” なら、それはそれで構いません。
サッと体験してパッとやめるのも、趣味の取り組み方として別に間違ってるわけじゃありません。

でも『上達しないと次のステップに進めない』とき、『上達すること自体が目的』なときは、どうあっても長く続けるしかありません。
それなのに続ける理由がなかったら、続かないのって当たり前ですよね。
そんなの飽きて当然です。

なおかつ、モチベーションを正しく高めるために必要な作業は、意外とたくさんあります。
多分、今あなたが想像してるよりだいぶ多いと思います。

  • 最終的なゴールを考える

  • 取り急ぎのミッションを設定する

  • 何を実力アップの指標とするかを考える

  • 情報チャネルを探す

  • 習慣化のための環境を整える

  • 習慣化を阻害する要因に先手を打つ

    • 環境的な問題

    • 身近な人の協力の問題

    • 金銭的なもの

    • 時間

  • どうやって習慣化するかを考える

ざっと挙げてもこれだけ。
もちろん1つ1つは “少し考えるだけの簡単なこと” なんですけど、それでも全部キッチリ終わらせないとどれか1つでもサボると失敗します
新しい趣味が「やりたかったらやればいいじゃない」で簡単に始められないのは、このあたりの手順が明確になってないことが原因です。

世の中には、これらのことをやらなくてもちゃんと趣味が続いている人もいますが、その人達は上記のような準備をやってないのではありません。
これらを無意識的にやっているか、またはたまたま自然に終わらせることができたか、どちらかです。

そうでなければ、準備をしないで始めて長く続けるのは絶対に不可能です

逆に言えば、続けられるかどうかが分からないことに取り組む場合には、これらの準備が自然に終わるのを待つんじゃダメってこと。
これらの準備を意識的にやれば、やりたいことが何でも飽きずに続けられるってわけです。

一番大事なのは、、、最終ゴールの設定かなぁ。
なお細かい手順については、シリーズが終わる頃には全て説明し終えます。

2. ざっくり取り組む期: スキルツリー期

全ての準備を終わらせたら、次はスキルツリー期という時期に入ります。
ポイントは、この段階では目の前の作業1つに飛びついて集中してはいけないってこと。

たとえばギターがやりたかったとして、とりあえず「何か曲を1つ弾ききることが重要らしい」と知った人が、とにかく同じ曲だけ練習し続ける、とかね。
そのやり方が合ってればいいんですが、普通は何かにつまづいた段階で飽きます

そうなる前に、まずは頭の中にスキルツリーというものを作って、自分がこれから取り組んでいく物事の全体像を把握するんです。
言い換えれば自分が何をやっているのかを理解するフェーズって感じでしょうか。
自分が何をしてるのか自分でも理解してなかったら、そりゃできることもできんでしょう。

スキルツリーというのは、あなたがこれから取り組もうとしている物事が、どんな要素で構成されているかをリストアップしたものです。
教室で先生から習う場合は教えてもらえますが、独学の場合はこのスキルツリー作りも自分でやんないといけません。
一般に「独学では習得不可能」と言われがちな系統の趣味は、だいたいこのスキルツリー作りが素人では困難であるケースが多いです。

たとえば以下はギターのスキルツリーになります。
最初の3ヶ月目くらいで、このへんのことに取り組むのが一般的です。

ギター
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+-- ギターの構造の知識
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|   +-- チューニング
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|   +-- 各部位の名称
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|   +-- 手入れの仕方
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+-- 理論
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|   +-- 課題曲の選び方
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|   +-- コード理論基礎
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+-- 初心者の練習
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    +-- 基本のストローク
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    +-- 弦の押さえ方
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    +-- 指1本が入れ替わるだけのコードチェンジ
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    +-- 指2本が入れ替わるコードチェンジ
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    +-- 指3本が入れ替わるコードチェンジ

それからもう1つは、ドイツ語を独学で覚えるときのスキルツリー。
こちらも最初の3ヶ月くらいで取り組む内容です。

ドイツ語
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+-- ドイツとは
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|   +-- 歴史・国家情勢
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|   +-- 文字
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|   +-- 文化・基本の挨拶
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+-- 基本の文法
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|   +-- 動詞活用
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|   +-- 冠詞・前置詞
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|   +-- 動詞・名詞の数と性
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+-- 語彙を増やす
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    +-- フラッシュカード
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    +-- 基礎教則本
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    +-- 動画コンテンツ
        |
        +-- 発音を聴きとることに慣れる

ギターやドイツ語の教則本は、買ったその日からが即勉強の開始ではありませんし、むしろそんなことしちゃいけません
まずはざっくりと、上記のようなスキルツリーを頭の中に作っていくことが重要です。

スキルツリーが頭の中にできないまま、この段階でいきなり本格的に取り組み始めてしまうと、だいたい3ヶ月くらいでやることが尽きます
何をしたらいいのか分からないのにやってるんですから、当然です。

本格的な練習とスキルツリー作りの違いは、1つのタスクに取り組む時間の長さにあります。
通常いわゆる練習といったら、特定の知識やテクニックが身につくまで、じっくりしっかりと取り組みます。
でもスキルツリー作りではそんなことはしません。
とりあえず表面的な概念を理解できたら、さっさと次へ進みます。

スキルツリーが頭の中で整理できない状態で何日も同じ練習を繰り返すと、基礎練習自体にやらされ感が出てしまいます。
自分の意思で個人的にやってるのに、誰かにやらされているような気がしてくるんです。
ほぼ確実に、割と早く「なんでこんなしてるんだっけ?」ってなります。

先が見えない状態で、とりあえずやってるんですから当然ですよね。
ですから、スキルツリー期はあくまでもざっくりと、全体像を把握するように努めなければいけないのです。

ざっくり期の長さには決まりはなく、通常はだいたい1ヶ月~3ヶ月くらいでしょう。
でもそれも個人差があり、今までの経験と関係ないことをやるときほど長くなる傾向があります。
その人と趣味の組み合わせによっては、ざっくり期だけで1年かかるケースなんてのも、理屈の上ではありえるかもしれません。

「その時間が楽しい」と感じられるようになったら、ざっくり期の終了と考えていいんじゃないかと思います。

3. ルーチンを作る期

ざっくり期が終わったら、次はいよいよルーチンを作っていきます。
ここまでの ざっくり期 それ自体も『練習(or勉強)している』という状況には違いなかったのですが、ここまでは全体像を把握するのが目的でした。
なのでこの時期からが本格的なスタートです。

趣味を長く続けるのに一番大切なのは、“長く続けることを目標にすること” です。
当たり前ですよね。

長く続けるってことは、日常生活の中にその趣味を組み入れることでもあります。
続かない人は、だいたい『やりたいと思ったときにやる』という自分ルールでやろうとします。
で、徐々にやりたいと思わなくなってやめてしまうんです。

でもそんな人達にも、長く続いてる趣味がある人は多いです。
ゲーム、読書、映画などなど。

それらの趣味って、その趣味に取り組む時間がだいたい決まってるのではありませんか?
意識的に時間を決めているケースはあまりなくても、生活習慣の関係上、ゲームや読書ができるタイミングはだいたい毎日同じなはずなんです。

夕飯のあと、電車に乗ってるとき、休憩時間、休日、とかとか。

この “取り組むタイミング” が決まっている状態を、長く続けることで自然に決まってきたのではなく、タイミングが決まっていたから長く続けることができたと捉えることが重要です。
なぜなら、時間がなければ何もすることはできないからです。

ですから趣味を意識的に長く続けるためには、その趣味をやる時間を意識的に作る必要があるんです。
これをやってなくて趣味が中途半端になる人は非常に多いです。

2. 期の異なることをやると失敗する

意識的に趣味を作っていくためには、この3つの期のどこに自分がいるのかを、明確に意識することが重要です。
準備期が終わっていないのにいきなり高難度のことにトライしたり、スキルツリーが頭の中にないのにエイヤで始めたり。

そういうことをするから趣味が続かないのです。

「楽しいことを始めたい」と思ったからには、最低でも「この趣味が楽しい」と感じられるところくらいまではやりたいですよね。
そのためには、『無理せず』『確実に』が重要です。
いくら好きで始めたことだからって、無理をしてゴリ押しで取り組むのは絶対に健全な状態ではありません。

だからこそ、3つの期を『準備期』『ざっくり期』『ルーチン期』に明確に分割しているのです。

来週から、1つ1つのステップをさらに細かく説明していこうと思います。
もちろん飛ばし飛ばしに読んでも分かるように書きますので、このノウハウで楽しみを増やしてみてください。

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ここまでお読みいただきありがとうございました。
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