子どもの『経験』や『好奇心・疑問』を大切にする時代
おはようございます。
最近は読書スタイルとして、1回目は流して読んで気になった所に線を引く→2回目は線を引いた所を『抽象化』したり『転用』を考えたりしながらメモする→メモしたものを参考にnoteにアウトプットという流れが定着してきました。
さて、今日は自分の仕事に関連付けて、「学校教育においてパラダイムシフトが起こるよ」というテーマでお話していきます。少し長くなりますが、教師の方や子どもがいる方は是非読んでみてください。
〜人間に求められる能力が変化している〜
まず前提としてパラダイムシフトとは、「今までの考え方や価値観が180度変わること」です。
簡単に言うと、学校教育が大きく変化するってことなんですけど、ではなんで変化するのかというと、1番大きな要因としては『テクノロジーの進歩』があります。
こちらの動画をみてください。
この動画は、総務省つまり国が作っていて、この中のテクノロジーは既にテストされていたり、活用されていたりします。
このようにテクノロジーが大きく進歩した時代において、教育の見直しが迫られるのは必然ですよね。
そもそも、これまでの学校教育は「知識」重視型で、要は「インプットした知識をいかに間違えずに正しくアウトプットできるか」に重きが置かれていました。
このような学校教育では、「与えられた問題・課題を解決する力」が身につくようになっていました。
これまでの社会では、このような力で生きぬいてこれました。テストで良い点をとり、そして良い大学に入って、会社に所属する。その会社というのは、終身雇用が多く「与えられた仕事」をこなしていれば定年まで食べていける。
しかし、先に話したテクノロジーの進歩や様々なもののAI化によって、今後失くなる仕事が増えると言われています。
失くなるであろう仕事の共通点としては、「マニュアル化ができる」ということが挙げられると思います。つまり、「言われた仕事をこなす」だけで成り立つ仕事です。
ということは、人間に求められる能力や価値観が変化していると言えるのではないでしょうか。
〜10年後20年後の未来は予測できる?〜
僕が学生の時はこのような未来は全く想像できませんでした。携帯でテレビ電話をしたり、ドローンを飛ばしたり、自動運転が実現しそうだったり。
これからの未来はこの変化がもっと激しくなりそうで、想定外のことが次から次に起こりうる時代になってきます。(今回のコロナもかなり想定外だったよね)
そんな時代では、「与えられた問題や課題を解決する力」だけでは生きていけないのは、誰の目から見ても明らかなわけです。
じゃあこれからの未来では、どんな『力』が必要で、学校ではどのような教育が求められるのか。
①問題発見能力
1つは、『問題発見能力』です。AIにできないこととして「ゼロから『なぜ?』という問いを立てること」が挙げられます。
コンピューターは基本的に、人間が問題を解決して、具体化したものをインプットされ動くようにできています。自分から問題を発見できるようにはなっていません。
なので、僕たち人間はこの機械にできない「自分から問題を発見する力」を身につけ伸ばしていく必要があるのです。
コンピューターにできることはコンピューターに任せておいて、人間はコンピューターにできないことをどんどんやっていこう、ということです。
『問題発見能力』を身につけるために、学校は子ども達の「なぜ?」「どうして?」という発想を大切にしていかなければなりません。
「なぜ新型コロナウイルスは世界中で拡大したの?「どうすれば感染症の脅威は減るの?」
このような疑問や好奇心をもつことが何より大切な時代になってくるのです。よって我々教師は、子ども達の「なぜ?」「どうして」をもっともっと引き出すような授業をしていかなければなりません。
②レアキャラ化
もう1つは、『レアキャラ化』です。AIにできないこととして、「実際のモノに直接触れる・見るというリアルな体験」も挙げられます。
これから自動運転や無人レジの導入で、タクシー運転手やレジ打ちの仕事が失くなると言われています。
しかし僕らは、
「マニュアル通りの道しか走らない自動運転タクシー」より、「場合によっては近道をしたり、観光案内してくれる経験豊富なタクシー」に乗りたいと思うし、
「商品が定価通りにしか買えないセルフレジの店」よりも「交渉次第では半額まで値段を下げてくれる話し好きな店主がいる店」で物を買いたいと思うはずです。
これは、今後テクノロジーが進歩して様々な物の機械化が進めば進むほど、このような考え方は強調されていくはずです。
つまり、レアなキャラを求めるようになるのです。じゃあレアキャラにはどうすればなれるのかというと、必要になってくるのは『経験』です。
何回も何回もいろんな道を運転することで、近道や観光名所を知ることができるし、たくさんの人と値段交渉することで、「このくらいならオマケしてもいいか」という判断ができるようになるのです。
いろんなことを経験してその人だけのストーリーやキャラを手に入れることが必要で、『自分にしか紡げないストーリー』を自分で語れる力こそ、AI時代に大きな価値となるはずです。
〜これからの学校教育は「経験」重視型〜
これからの学校教育では、これまでの「知識」重視型の教育から、「経験」重視型の教育に変換していくことが求められるはずです。
「経験」重視型の教育では、子ども達の『好奇心』や『疑問』を大切にし、知識と自分の体験を組み合わせた自分らしいアウトプットができる力の育成が重要となってきます。
そうなると我々教師には、「何を教えるか」ではなく、「何を経験させてあげるか」を重視した授業作りが求められるようになります。
そのため、子ども達には数多くのトライアル&エラー(試行錯誤)を恐れない姿勢を身につけてあげることが必要になります。
たくさんよ経験をするということは、それだけ失敗も増える可能性があるということです。
失敗を嫌がるという子ども達は意外に多いので、子ども達には「失敗を選択させる勇気」を持てるような環境作りと、接し方をしてあげないといけません。
具体的には、『結果』よりも『過程』を褒めてあげ、我々が目を向けるべきは『成功』ではなく、そこに至る過程での『努力』ということです。
目指すべき大人の理想像
チャレンジして失敗してしまった子どもを笑う大人ではなく、チャレンジを賞賛するクリスチアーノ・ロナウドのような大人が理想です。
それより何よりも、僕たち大人が挑戦したり、学び続けていたりする姿を子ども達に見せることが最も必要なことなんです。
あなたは大人になっても「学び」続けていますか?
あなたは大人になっても「挑戦」し続けていますか?
今一度自問自答して、僕たち大人の姿勢から見直していかないといけませんね。
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