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僕の生きる意味はこんな時に大切な人を幸せにすること

本を沢山読む人もいれば、本当に読まない人もいる。
僕はどちらかと言えば後者の方。
小さい頃から母親はすごく本を読む人だった、口癖は「本を読みなさい」だったくらい。
けれど、徐々に自分の生きる社会が広がって沢山の人に出会っていろいろな見識や生き様を見てきて「母は本から学んだこと、感じたことのひとつでも日常生活に活かせているのだろうか」という疑問でした。

令和の時代、人間が言葉という武器を手にしてから様々な本が出版されてきてる、聖書や歴史的に価値の大きい文献、科学雑誌やビジネス書、文学小説…数え切れない本が沢山残されてきています。
人間は言葉から学び、言葉にすることで体験したことや眼前の事象に輪郭をもたせ後世に語り継いで進化を遂げてきたと感じてます。
だからこそ、僕は本で先んじてインプットしてしまいこれから体験するであろう無限の事象に先に輪郭をもたせてしまうことになんとも言えない勿体なさを感じて文学的な小説意外は好んで読んできませんでした。

そんな僕だが、今の会社に入社してから今までの人生の中で圧倒的に本を沢山読む仲間に恵まれていて、今まで読んでこなかったジャンルにも手を伸ばすようになりました。

中でもこの2人はとても沢山本を読み、常にそれをアウトプットしている素晴らしいメンバーです。


そんな彼らを見習って今回は僕も読んだ本についての共有とお勧めをできればと思います。


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マナーとエチケット

この時代、何をするにしてもインターネットと繋がっていないと始まらないといっても過言ではない程にあらゆるモノ・コトがインターネットに繋がっています。
かくいう僕自身も、朝のニュースで回収しきれない世の情勢やエンジニア界隈の情報は毎朝ニュースサイトやキュレーションメディアを通してインプットしています。

そんな中、改めて見直したい(見直してほしい)と心から感じていることがマナーとエチケットです。
元来日本人は『奥ゆかしい』であったり『謙虚』など、どこか慎ましやかで一歩引いたようなイメージをもたせるお国柄だったと感じている。
それがこの数年、急速なITやデジタルの革新に伴いどこかおざなりにされてしまっているところもあるのではないかと常日頃感じていた。
例えば、歩きスマホから始まり満員電車でも他人にぶつかっていてもなんとも気にせずスマホをいじりつづける人。
その時その時は夢中になっていて気付かないのかもしれないが、そこまでして緊急を要することなのかと疑問に思わざるを得ないです。

本書では、以下の本を参考にこのように書かれています。

エチケットは、他人への思いやりに基づく、行動の規範であり、良いマナーとは、この規範に則って生活しようとする人々のあたたかい心、善意のあらわれである。

わかりやすく言い換えると、エチケットは「型」であり、マナーは「相手を気遣う心」

詳しい知識があるわけでもない為、誤解を生まないよう断っておきたいが、僕自身は日本元来のお座敷での所作やお作法に詳しいわけではない。
けれど、もしかしたらあれが「型」であってそれが時代や場所によって変化しつづけているものがマナーなのかもしれない。と感じました。

人の振り見て我が振り直せ、僕自身改めて日常生活において圧倒的に見ず知らずの人と空間を共有しているときの所作や周囲への気遣いを心がけていきたいと思います。

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人は正されたい生き物ではなく認められたい生き物

僕自身は、どこに行っても人から凄い頼られて信頼される何でも話される。そんな人間ではないが、それでも有り難いことに頼られたり相談されたりすることもしばしばあります。
そんな時、常に心がけていることがひとつだけあります。
「ただ聴くこと」です。
大概人に何かを相談したり、愚痴をこぼすときは自身の中では既に答えが決まっていて、背中を押してほしいときが大凡だと感じている為、自分の意見や見解を伝えることは滅多にしません。
予め「相談したい」「意見を聞かせてほしい」ということを言われたり感じたりした時だけ、若輩ながら自分の見解を伝えるように心がけています。

本書でも「人間関係を築き上げるためには、「聴くこと」が重要である。」と紹介されています。
臨床心理学では、「人と話すことにより、心が癒やされる」とも本書で紹介されている通り、人に話すことによって整理できて次に進めることもあれば、単に話してスッキリさせたい人もいます。
そういうときは、黙ってその人の話に耳を傾けているだけでもその人の力になれることもあります。

また、本書には「「相手の話を否定せずに聴くこと」は、相手自身をそのまま認めることと同じ意味を持つ行為です。」とも紹介されている。
これは本当にその通りだと感じた。
人は誰しも自分の意見を話したくなるし、その人のことを想って伝えたくなってしまうこともあると思います。
が、時にはそれを押し殺してただただ相手の言っていること、伝えたいことを聴くことも大切なのだと改めて学びました。

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断定的な発言はネガティブなことばかりじゃない

僕が常に相手に対しても自分に対しても、心がけていることの一つにあまり断定的なことを言わないというのがあります。
これは、良いことでも悪いことでも僕が関わる年代や職種の人達には無限の可能性があると信じているからです。
人は生まれ落ちた瞬間が最上の価値を持っていて、育っていくごとに徐々に可能性と価値が狭まっていくと何かで聞いたが、僕はそんなことはないと常に信じています。
何かを始めることに遅いことはないと感じているし、何でもできると信じています。

だから、なるべく断定的な言葉を選ばないで会話をしようと心がけて生きてきたつもりだが、本書でその考え方が少し変わったので紹介します。

本書の著者は元CAということもあり、CA時代のエピソードを元に断言することで出会えたエピソードが紹介されています。

日本は八百万の国と言われるほどにあらゆるモノに神様が宿っているという考え方をする国でもある。
また新約聖書には「はじめに言葉ありき、言葉は神とともにあり、言葉は神なりき」と書かれているようです。

僕自身も昔から母から言い聞かされてきた言葉は「言葉には言霊がある。」でした。
僕自身はこの言霊をなまじ信じているときもあれば、そんなことを気にもとめられないくらい不安になっているときもあるので、まだまだ芯が弱いなとたまに自分を省みることもあるくらいだが、やはり言葉の力は強い。

今まで断言されたもしくは断言したことで得た(出会えた)良いエピソードや実体験がなかったから、断言することに対してネガティブな印象を持っていたが、まんざらそうでもないのだと本書を通して考えが変わりました。

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「信じている」は最強の言葉かもしれない

日常生活の中で「信じている」という言葉を使うシーンはあまりないかもしれないです。
けれど、ここぞという時日々共に仕事をしているメンバーへ「信じている」と伝えてあげられることは、自分が感じている以上にその人の力になることもあるのだと、改めて感じした。

僕の仲間で同期のエンジニアが先日、自身のサービスのβ版をリリースし起業しました。
このサービスの開発に僕を始め彼と親交のあるメンバー数名が初期開発に携わっていたが、お互いに初めてのことだらけで戸惑いもありつつ中々スムーズに開発をすすめることは叶いませんでした。
結果として当初想定していたスケジュールより大幅に遅れてなんとかリリースへ持っていけたが、山あり谷あり色々なことが起こった開発期間だった。
開発期間中、他のメンバーと比べても僕は彼の本音や気持ちを一番聞いていたのは他でもない僕だったと感じています。

その時、なるべく心がけていたことは様々なことに不安を感じていた彼の背中を押すこと、精神的に緩和してあげられるかどうかを考えていた。
ところがいざ僕自身がデザインとして一部開発に携わった時速度感とイメージを彼と良く共通認識として持てておらず、結果として投げ出す結果に終わってしまったことが今でもとても後悔しています。

口ではどうとでも言えても、結果行動が伴いきらなかったことに情けなさと自分に対する不甲斐なさが半端ないです。

だからこそ、もしまた彼が何かに困ることがあればその時は最後まで全力でサポートしようと心に決めています。

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ありがとうは日本人の大好きな言葉の第一位

人は誰しも、誰かの力になれた時や感謝されたときは凄く嬉しい気持ちになる。

住友生命が、3059人を対象に「あなたを笑顔にしてくれる言葉はなんですか?」というアンケートを実施しました。(2010年)
・第1位:「ありがとう」(48.4%)
・第2位:「愛している」(2.5%)

(中略)

また、NHK放送文化研究所の調査によると「日本人の好きな言葉」の第1位は「ありがとう」(67%)でした。(『日本人の好きなものーデータで読む嗜好と価値観』/NHK出版)

と紹介されています。
また「ありがとう」と言われた瞬間こそが、「自分は、だれかの役に立てている」と確信できる瞬間です。とも紹介されています。

ありがとうと面と向かって伝えることは時に凄くこそばゆくて恥ずかしいときもあります。
ぶっちゃけ僕自身たまに恥ずかしいなと思ってしまうときも未だにあります。

僕自身は誰かに凄く頼られたり、信頼されることは少ないほうですがそれでもたまに誰かに力になれたりした時にありがとうと言われるとやはり嬉しい気持ちになりますし、またその人の力になりたいと凄く思うことができます。

人は誰しも一人では生きていけない、必ずなにかのタイミングでいろいろな人の力を借りて生きていると考えて生きてきました。
でも、まだまだ感謝も足らないと感じていて、ちゃんと言葉にして相手に伝えられていないことの方がまだまだ多いと感じています。

本書を読んで、改めて日々の中で些細なことでも相手にちゃんと「ありがとう」と伝えていこうと感じました。

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自分が「生かされている」のだとしたら、人に喜んでもらえることをする

本書の終盤で、この言葉が紹介されていました。
これはまさしくその通りだなと感じました。

「人の心は、人でしか豊かになれない」と著者も書いていますが、本当にその通りだと感じていて、辛い時に信頼できる人や友人に話すことで、気持ちが楽になったりすることもあるし、楽しいことも誰かと共有することで更に楽しめることも本当に多いと思います。

人とのご縁は本当に奇跡だと僕は常に感じています。
僕は今の会社に入社してもうすぐ2年、SIerとしていろいろな企業に出向させていただいて様々なエンジニアやモノづくりに携わる人達とお仕事をさせていただいてきました。
その中で今でも繋がっている人も少なからずいて、親交をもたせていただけていることは本当にありがたく素晴らしいことだなと感じています。

また、今の会社でも本当に素晴らしいメンバーに恵まれて日々些細なことから大きなことまで色々なことを考えるきっかけをいただけたり、学ばせていただけていて本当に感謝してもしきれないくらいです。

だからこそ、常にその人達が100%のパフォーマンスが出せるために自分がどうできるのか、自分だからこそその人達の為になれることがなにかあるんじゃないかと考えて生きてきました。

この生き方や考え方は正直ときには辛いときもあるし、それはそれ凄く考えてしまうときもあるけど、きっとこれからもこの感性と生き方は変わらないし変えられないだろうなとも思って、どんどん伸ばしていこうと思っています。

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今回は、本書の中から特に心に残った箇所を抜粋して感想と合わせて紹介させていただきました。
今回紹介させていただいた内容以外にも、日々のコミュニケーションや人間関係の構築に役立つことが沢山紹介されていました。

もし今日々のコミュニケーションや職場や友人関係に悩んでいる、モヤモヤしている方がいたらぜひ読んでみていただけたらと思います。


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