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うちの1年生、突然、絵本を描いた。


へびくんとはりねずみ

へびくんとはりねずみくんがいました。
へびくんのキバと、ハリネズミくんのハリを
おたがいこうかんしたいとおもっていました。
いつものようにあそんでいると、
へびくんとはりねずみくんは
ぶつかってしまいました。
そのしょうげきで、キバとハリが
いれかわってしまいました。
へびくんは、ハリがじゃまでおうちにはいれません。
はりねずみくんは、キバがじゃまでごはんをたべられません。
そこでまじょにそうだんにいきました。
そうしたら、もとにもどるどりんくをくれました。
どりんくをのんだよるになおりました。
もとのせいかつにもどりました。
やっぱりじぶんのからだがいちばんいいや、とおもいました。
めでたし、めでたし。

うちの1年生。
突然、絵本を描いたー。

先日。
この人の川遊びの絵日記に感動して、
「絵本になりそう」
とつぶやいたら、
「もう考えたのがあるよ」と、
突然、ものがたりを話し始めた。

あれ、いいお話じゃん?
と、あわてて書き留めた翌日。

学童の先生たちに、
ワクチン2回目の副反応が出て、
職員がそろわないとのこと。

これはチャンスかも。

もちろん学童はお休みし、
私が仕事を抜け、
子どもをデートに誘ってみた。

釣り場で遊んだ後、
その目の前にあるカフェで、
スケッチブックを広げたら・・・
一気に3ページを描き上げた。

夕方、家に戻ると、
夫の生徒さんで、
うちの子の大好きなお友だち(大人)がまだいて、
ものすごーく褒めてくれので、
目をキラキラさせて、
その横で一気に最後まで描き上げた。

声に出して読んだ父(治療家)は最後の一文に涙。

私の原案でできた絵本は、
そんなに興味を示さなかったので、
1回くらいしか見せてないのにね。

なにかアイデアの元になるような
お話しでも聞いたのかなぁ。
そうだとしてもいいや。

この人。
宿題がぜんぜんできない、と思ってたけど、
(宿題も他の学校よりかなり多いと思うけど)
ちょっとしたタイミングと、きっかけと、
ワクワクをプラスしてあげれば
自由度があるものなら、
意外とできることが判明。

宿題の日記だろうが、
オリジナル絵本だろうが、
時おり、
視線を遠くにやりながら、
アイデアを追いかけながら、
鉛筆を持ち上げて
自分のペースで描いていく顔を見ていると、
私のほうまで静かなワクワクが湧いてくる。

そんなうちの子の様子を見ていた、
その褒めてくれた友だちは、
「めちゃくちゃかわいいー。
 すっごく癒される。
 うちの子たちがこのくらいの時期、
 私は、子どもとのこんな時間を、
 作ってあげてこなかったな。」
って言う。
彼女との付き合いはもう長いけど、
そんなことはないはず。
だって、彼女の子たちも、
今もとってもユニークなんだから。

私だっていつも見てるわけじゃない。
夏休みと、副反応事件のおかげで、
偶然たどりついた、
初めてのこのキラキラのツボ。
いやー、初めてじゃないかもな。
でも、忘れちゃうんだよな。

この絵本、
この子が大きくなって
なんかあったときに見せてあげたらいいよ。
と友だちが言った。
きっとその時にこれが必要なのは、
私のほうだろうな。

その翌日も、
また絵本を作ると言って、話してくれたのは、
今度は、鳥たちがぶつかって交換するお話しでした(汗)。

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