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原油タンカー・プロダクトタンカーの話(船の種類、数、価格の参考情報)

こんにちは、とまとです。
本日は食わず嫌いだったプロダクトタンカーも含めて、各社の船の状況を確認していきたいと思います。

船の種類について、原油タンカー、プロダクトタンカー含めた整理は下記のようになります。VLCC, Suezmax, Aframaxあたりが原油タンカー(ただし、Aframax, Panamaxは重油などの石油精製品も運ぶ)、LR1-3, MR, SRあたりがプロダクトタンカーとなります。

原油タンカーの以前のまとめは下記を参考にしてください。

タンカー会社の船の種類と数

なお、船の数は日々売買していたり、あと、リストを自分が手で数えたりして、最新でなかったり、間違っていたりするので、だいたいの数字だと思って把握してください。

タンカー会社の船の種類と数は下記のとおりです。自社で保有しているものと借りている船の両方があります。建設中は極力わかるものは数字から省きました。数字の正確性は怪しいところもあるので、大雑把な数字の理解としてみてください。

これで各社の船のポートフォリオの違いがよくわかると思います。


EURN, DHT, NATは原油タンカー専業で、DHTはVLCC、NATはSuezmaxのみを保有しており、EURNはその両方を持ちます。FROもその両方も持ちますが、プロダクトタンカーLR2も20台持ち、プロダクトタンカーとしての事業も行っています。TNKも1隻だけですがVLCC、さらにSueamax, Aframax, LR2ともちますが、船の数から見ると原油タンカーの割合が大きいです。TNP、INSWも原油タンカー、プロダクトタンカーの両方を持ちます。INSWは単純な船の数ではプロダクトタンカーの方が多くなっています。TNPは3隻だけですが、LNG船も持ちます。

一方、STNG, TRMD, ACSはプロダクトタンカーのみで、STNGは大型であるLR2を多め、TRMDは少なめ、ACSは小型のMR/Handyのみとなります。

これでざっくり各企業の特徴がわかってきたと思います。中長期でどの船の価格が上がるかは今後研究していきたいと思います。

船の価格の過去記事

NATのリリースからSuezmaxの価格が上がってきていることは述べました。

また、zerohedgeの記事でAframaxの価格が上がってきていることを述べました。

船の価格の目安

2022/4/30のこの船の価格をみるにはどうしたらよいでしょうか。1つの目安はBaltic Dirty Tanker指数(原油タンカー)とBaltic Clean Tanker指数(プロダクトタンカー)をみるというものがあります。こちらは、下記のInvesting.comのサイトでみれます。2022/4/30現在でみると、Baltic Dirty Tanker指数は4/12をピークに下がりつつあります。一方で、Baltic Clean Tanker指数は4/11以降上がり続けています。この動きが直近のプロダクトタンカーと原油タンカーの株価の動きに連動しているように思います。

あとは、POTEN & PARTNERSのSPOT TCE earningsデータをみるという方法がありますが、こちらは、TradeWindに有料課金しないとみれません。4月下旬の値の推移をみますと、Suezmax、Aframaxの値が下がっていき(特にSuemaxの下落が大きい)、一方で、LR2、LR1をはじめ、プロダクトタンカーの値が上がってきています。株価も直近では、プロダクトタンカーが優位に上がってきているようにもみえます。


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