商業施設運営~マネタイズ方法~

商業施設の運営にあたって、マネタイズ方法は複数あるという話だった。

①テナント収入~家賃~
いわゆる家賃収入。周辺の施設のテナント家賃や、来訪者予測から独自に設定したり需要と供給のバランスを見ながら設定していく。ほとんどの商業ビルがテナント収入を行っているが、新宿伊勢丹は、家賃を取らず売上金額の〇〇%をテナントから徴収している。この仕組みがあってこそ、伊勢丹は少しでも多くのお客様に足を運んでもらうための自助努力を続けてこれたのだと思う。

②テナント収入~販促費~
販促費として、家賃とは別にテナントから金額を頂くこともひとつの手である。賃貸マンション等で暮らしている方には「共益費」という言葉はなじみのあるものだろうが、この販促費もまあそんなものだろう。施設のお客さんを増やすために宣伝を行うから少しは負担してよ、という話である。

③行政予算~PR~
都市圏では通用しないかもしれないが、地方などでは成り立つようなマネタイズと言われているのは行政予算を獲得することが。例えば当施設を含んだエリアのPR業務を行政予算で取り組ませていただくなど行政と連携ができていることで自社の宣伝費などを節約できることも多い。

④広告費
商業施設内の壁や机等に広告スペースを設置し、企業から広告宣伝費を頂くというマネタイズ法もある。昨今では、タッチパネル注文式の居酒屋などのパネル画面で広告が流れているということも増えてきている。月に5000円だったとしても年間続けてもらうと60000円。馬鹿にならない金額なのだ。どこでマネタイズができるのか、常に考えていく必要がありそうだ。

メモ
・一組の買い物は、2.5~3とみるのが一般的。一般的に来場者や行政がデータとして出す入れ込み客数は、レジ算出から出しているところが多い。そのことから実際の来場者統計を予測するときは、統計上の来場者数÷指数(都市であれば2.5~3、地域は2~2.5)を行うと良い

・人件費などの固定費を15%までに抑えることができれば、色々と挑戦しやすい
・メニューの原価は30%に抑えることが一般的
・売り上げ予測や来訪者数等の数字にはすべて構成比を付けると良い。

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