人口減少する時代における生き方

今年のお正月が終わりますね。
おやすみも終わり明日から仕事の方も多いのではないでしょうか?

明日から公務員の私も本格的に仕事始めになります(災害対応もありましたが…)ので、少し地方的なネタを書こうと思います。


テーマは「地方住みの人口減少とその未来予測について」です。

※私は公務員での経験しかないため、その視点での内容になります。また、今日この記事を書くにあたって尊敬している猫山課長様の記事を拝見させていただいておりますので、URLを以下に掲載させていただきます。正直、私よりもデータの根拠が明確に出ていて解像度が高いです。

まず私はXやfacebookより近所の井戸端会議の方が情報が早い田舎に住んでいます。

田舎は田舎でいいところはあるのですが、正直将来性が見出せないな。と感じています。

その理由は以下に示します。

理由① 生産年齢人口の減少

これは正直、鉄板的な話です。まず、生産年齢人口とは生産活動を行う15歳から64歳までの人口のことを言います。現在、人口が減っていくとよく言われますが、正直大事なのは人口数より高齢化率だと思います。

なぜなら、高齢化率が高いと生産年齢人口が低下し、サービスが減少するからです。
当たり前のことですが、ここを深く理解していない人が多いなあと感じています。

よくこの話をすると社会保険のことばかり思い浮かびますが、公の地域サービスや企業のサービスも高齢化します。

例えば、地域で掃除ができないから清掃をしてほしい、3cm程度の道路の段差でつまづくから直して欲しい。などが起こってきます(具体的なことは仕事柄言えませんが。)。

民間企業も同様で高齢者向けのサービスが増えます。なぜなら、その地域ではそっちの方が収益の高い見込みがあるからです。

その結果、若者向けのサービスが減ります。そうなると若い人が戻ってこなかったり移住する人が減る恐れがあります。
正直、昔は長男が家を継ぐという環境下が社会的に整備されていたので良かったのですが、今は違います。移住して家を建てて生活をする人が増えています。

理由② コンパクトシティの難しさ

よく社会資本の観点からコンパクトシティと言われます。これは病院や役所、スーパーなどを1点に集中させ、街をコンパクト化することで社会資本整備をより安価にすませることのできる方法です。
しかし、住民はどこに住もうと勝手です。不便に感じていても郊外に住みたい人もいるでしょう。

そのため、コンパクト化は理論上で語れるほど簡単に実行できません。そうなれば極端な話、1人しか住んでなくても道路などを整備するしかなくなります。

ちなみに余談ですが、国土交通省はコンパクトプラスネットワークを提案し、デマンド交通も取り組んでいこうとしていますが、住居の集中は難しいと思います。

理由③ 地方企業や自治体への志望率の低下

理由①にも書きましたが、今は若者が減ってきています。
また、一昔前までは家を継ぐという文化がありましたが今はそれが崩壊しつつあります。加えて一昔前までは「お前の代わりなどいくらでもいる!嫌ならやめろ!」と言われていた時代でした。

しかし、今は時代が変わりました。公務員も民間も人手不足ですし、現にうちの自治体では明らかに土木職が不足しています。1年に何回求人を出してもまだ足りない。そんな状態です。

今までは公務員になれば安泰と言われ、人気職業でランクインもしていると聞きますが、現に倍率は下がっています。
そもそも都会に出た人がわざわざ何もない田舎に帰って都会の民間企業より安い公務員を目指すでしょうか?副業だって原則禁止されているのに…

そうなると盤石だった会社や組織に人が集まりにくくなるので、より都会や海外への流出が進んでしまいます。

【解決策】
地域で見た時の解決策ははっきり言ってありません。私はそう思います。
よくこれを役人という立場でいうと「それを考えるのが公務員だろ!」と言われると思いますが、はっきり言って無理なものは無理です。もっと言うと全てが遅すぎます。

私は数年前から公務員はもっとSNSを意識すべき。と言ってきました。自分たちの楽さを考えた結果、自分の代で家系を終わらせるようなことをすれば、ご先祖様に死んだあと怒られないか?と言ってきました。

これは言葉だけ聞くと鬼のような発言だと私も思いますが、現にそれが明確になりつつあります。
実際にXでは公務員のネガティブな話題も後をたたないですし、うちの地域は全国の高齢化率より高いです。

そうなるとまず地域に依存するのではなく、都会に行ったり、対外向けのビジネスをして稼ぐのがいいかもしれません。
住むところは東京の方がいいと思いますが、ここに住みたい!と思うところに住むのがいいと思います。結局住めば都といいますし、もしかしたら貴方は地方に向いている人かもしれません。

しかし、地方に住む場合はその地方についてしっかり調べた方がいいと思います。10年もすれば会社は減り、需要と供給のバランスが崩れ始め、かかるコストが上がる可能性もありますので…


【最後に】

この記事では最終的に明確な答えは出せませんが、そこは自分にあった場所で生きていく。これが大事なのではないでしょうか?

それでは、明日からのお仕事を頑張っていきましょう。

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