責任は取らせたいが取りたくない上層部

今日ヤフーニュースを見ていたらこのような記事がありました。


これ自体はよくある話題であり、よく報道されているイメージです。

もちろん持ち出した人は処分されるべきだと思います。
では、組織としての改革は進んできたのでしょうか?

進んでいません。書面に書くとか記録を残すとか他の人がチェックをするとかありますが、はっきり言ってアホかと。

人が足りないからわざわざ持ち出して仕事をしているのです。そこにチェックを入れるという1つのルールを作れば、そこに1つ手を取られます。そして人手が足りなくなり、したい仕事ができなくなります。そこが一番の原因なのです。

それだけではありません。一般的に男性はモノタスク、女性はマルチタスクが得意と言われます。

そのチェックが負担にならなければいいですが、特に男性の場合は業務範囲が広くなればなるほどひとつに対する集中力が削がれます。その結果、成果の質が落ちるのです。

それらを無視して「最近では質が落ちた。」、「最近の公務員は…」と言ってもそれはそうでしょう。と言うことになるわけです。

1番簡単な解決方法はルールやすべきことをスクラップにすること。ですが、これはやりたがらないし特に公の組織はしないでしょう。

理由はご察しのとおりそれで問題が起きたら責任を問われるから。
ただ、登山前にあれもこれもとリュックに入れれば重くて歩く速度が落ち、危険になるのと同じように軽量化することも大事です。

つまり、キツイ言い方をすれば「責任を取りたくないおっさんどもの責任を現場の人間に肩代わりさせている。」と言うことだと思います。
そしてそのオッサンどもは「なんでこんなことができないんだ。やったらいけないことくらいわかるだろう?お前は責任を取れ!」と言うわけです。これは本当に正しいのでしょうか?

一方で現在、生産年齢人口は減少しています。その人口も上が多く下が少ないという頭打ち状態です。

何も知らない学生や働き口がない人は飛びつくかも知れませんが、転職市場からは外れる可能性があります。
なぜならそれがすでにバレているから。

その結果、教員の減少、公務員の採用不順、上が下の仕事を自分ですることによる業務量増加などが進みます。そして地方の場合はそれが波及し民間への採用にも支障が出ると思います。そもそも若い人からしたら自分の生まれ育ったところより便利な街に出て帰る必要なんてないのですから。

しかも民間では福利厚生や給料などでごまかせるでしょう。しかし、公はそんなわけにはいきません。


上が進んで責任を取る。多少血を流す覚悟を持ってアクティブに動くことが組織として大事なのではないかな?と教員の件は思います。

そうでなければ、とっととその役職と給料を捨てて下っ端仕事に移るのが組織のためではないかな?と思いました。

※この内容は「勝手に持ち出したことを擁護するものではない。」というのは大前提でのお話です。

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