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#1 情シスの仕事についてお話しします


はじめに

「情シスのお仕事シリーズ」は、別業界からIT方面へのキャリアチェンジを考えている人や、就職先として何となくITやシステムに関係した仕事につきたいと考えている文系学生に向けて、あまり表に出る事がない「企業の情報システム部門(以下、「情シス」)のお仕事について書いてみようとと思っています。少しでも興味を持って貰えたら嬉しいです。

※言葉の定義や業務範囲については、自分の尺度で書いています。

異業種の方でも読みやすいようあえて曖昧かつ簡略して表現しています。IT技術者や専門家向けに書いているわけではありませんので、そちら方面の専門家の方々、プロの情シスの方々、どうか「正確じゃないぞ」「プロから見ると間違いだ!」なんて突っ込みはしないで、温かい目で見て下さいね。


▶情報システム部のお仕事

情シスとは、情報システム部の略称で、企業内でパソコンやネットワーク、システムなどのIT関連の設備やサービスを管理・運用・開発する部門のことです。「コーポレートIT」と言う呼び方をすることもあります。また、情報システム部門で働いている人の事を「社内SE」と呼ぶことがあります。

自分は今、製造業の情シスでマネージャをやっています。企業規模や業界により違いはありますが、ウチの情シスがやっている業務はこんな感じです。

  1. 社内システムの運用・保守
    社員が使うシステムを安定して動かすために、定期的にメンテナンスや更新を行います。

  2. ソコンやネットワークの維持管理
    社員が使うパソコンやネットワークの設定やトラブル対応を行います。

  3. 社内からの問い合わせ対応
    社員からのIT関連の質問や相談に答えます。

  4. セキュリティ対策
    社内の情報やシステムを外部の脅威から守るために、パスワードや暗号化などの対策を行います。

  5. 新しいシステムの企画推進
    社内の業務効率や品質を向上させるために、新しいシステムの導入や企画、業務改善やITの教育研修を行います。

いきなり横文字オンパレードでごめんなさい。でも安心してください。次回以降でひとつずつ解説します。


▶情シスは「縁の下の力持ち」だ

お仕事の詳しい解説は次回以降で紹介しますが、情シスの特長を簡単に紹介します。

  • 社員からは何をしているか分からない
    情シスは総務や人事、経理と同じバックオフィス部門です。社内のシステムを裏方で支える部門なので、社員の方には何をしているか分からないようです

  • 情シスは「縁の下の力持ち」
    情シスは社内のシステムが止まらないよう、システムが安定して動くよう日々メンテナンスやトラブル対応を行います。
    システムが止まると社内の業務が止まるので、情シスは社員の方の仕事を支える重要な役割を果たしています。

  • 有事の際は全力で復旧にあたる
    システムは電気や水道と同じく、障害などで停止すると会社の業務が止まってしまいます。で、万が一の障害や災害で停止したときは、休日や夜でも迅速に復旧作業を行います。

    情シスの役割と特長は以上ですが、パソコンやコンピュータ、システムに携わっていると言う点では、IT業界と似ています。

    しかし、IT業界と情シスとの大きな違いは「情シスはシステムの利用者=社員がお客様」と言う点です。

    情シスは社内のシステムを作るだけでなく、社員の方に使ってもらうことが目的です。情シスは社員の方のニーズや要望に応えることが重要なのです。


▶情シスのメンバーは何している?

ウチの情シスメンバーは約10人。正社員と派遣さんで構成されます。ウチは国内の事業拠点や工場が大小合わせて10カ所程あり、情シスメンバーは比較的大きな2拠点に分散して業務を行なっています。

大企業の情シスくらい大所帯になると「●●●グループ」のような10名単位のグループできっちり役割分担されていますが、ウチは全体で10名程度の世帯なので、敢えて区分けはしていません。

その中でもざっくり「稼働中のシステムを運用するチーム」と「新しい取り組みを中心に推進するチーム」に分けて活動しています。      トラブル対応については全員担当というルールを設けてます。

以下の調査結果を見ると、従業員規模1000人の企業の情シスは、平均正社員9.8人、派遣外注さん8.3人との事。ウチは平均より少し少ないかな。

IIJ 全国情シス実態調査2022


▶情シスマネージャーの役割は?

自分は情シスのマネージャーをやっていますが、管理者としてのマネジメント業務だけでなく、上記実務もバリバリ(?)やっています。

マネージャーは実務をやるべきではない。チームが成果を出すためにメンバーや協力会社さんのパフォーマンスを最大限発揮出来るような環境作りやマネジメントだけをやるべきだ」という方もいらっしゃいますが、自分は「プレーイング・マネージャ」です。

新しいことが好きですし、何より現場に寄り添った情シスでありたいと常日頃考えています。そのためには、現場と積極的にコミュニケーションを取り(自ら絡みに行く)、Pocなどのプロジェクトなど一緒に業務改善や課題解決を取り組んでいます。


■次回は…
社内システムの運用・保守

今回は、自己紹介も兼ねて今現在携わっている情シスのお仕事を紹介しました。次回からはそれぞれの仕事の内容についてもう少し深堀しながら、そこで自分やチームが何をしているのかをお伝えしたいと思います。


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