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出版コーディネートってどんなことしてる?


出版は楽しい

これまで20冊以上本を出版している。著者として名前を連ねていない本を含めれば50冊以上はある。小さなライティングオフィスを構えて6年、こうして少しずつ実績を積んできた。その甲斐あってか、友人・知人、そして時には著名な先生から出版の相談がくるようになった。「こういう企画を考えてるが出版できるか?」とった質問である。

実は、出版はあんまりお金にはならない。でも、こうして細々と続けている。それは、友人・知人と共同で行うクリエイティブな作業は楽しいからだ。それに、著名な先生が出版したいと僕を頼ってくれる。報酬以上にモチベ―ションを高まるのが出版だと感じる(しかし、本当は儲かりたいが)。今日は、そんな僕が行っている出版コーディネート業を紹介する。

企画書を練る

著者候補から企画書の初案を受け取り精査する。僕の仕事はここからだ。「どの出版社に提案するべきか」「ターゲットにどういうベネフィットをもたらすか」「なぜその本を発売するべきか」「売れるという見込み・好条件」「類書との差別化」などの視点から企画書をブラッシュアップしていく。出版社に企画が魅力的に映るように手を入れていく。企画書の練度を高めてから、出版社に提出する。そして、出版社と著者との間を取り持つのも僕の仕事だ。採用されるのは長い道のりがある。企画書は担当編集者の一存では決められない。営業会議などで出版可能性を慎重に検討する。市場予測も徹底的に行われる。出版社が慎重なのはしょうがない。昨今、情報媒体はデジタル化が進み、出版不況ずっと続いているからだ。しかし、だからといって出版が不可能というわけではない。徹底的に企画内容を練り挙げれば、可能性は開ける。

編著者として参画する

「採用されれば僕の仕事は終わり」というわけではない。多くの案件で、編著者として加わり、完成まで著者とともに走り抜ける(もちろん、企画だけに関わるのもあるが)。原稿を確認し、必要に応じて、書き足したり、コラムにしたり、表現を変えたり、誌面の体裁を考えたり、半ば著者と出版社の中間のような仕事もする。マンガを描いたり、イラストを描いたりすることもある。とにかく、本が魅力的になるように、著者とともに取り組む。

以上が僕が普段行っている出版コーディネートである。世間一般で、出版コーディネートをしている方とは、やり方が違うかもしれない(他の方が、どのようにやっているか走らない)。量産できない手法であるが、しっかり膝を突合せ、議論を戦わせて作る本は、魅力的になる。

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