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ビニールハウスを補強する①Tタイバー取り付け

先日から就農予定地のビニールハウスの補強を始めました。今回の補強の目的は、雪害対策、地際の腐食対策の二点です。

ハウスの断面図をざっくりこんな感じとします。
天井から、逆さのTの字にパイプ(Tタイバー)を取り付けします。
そして、曲管の足元が腐食しているため、別のパイプで継いで補強します。

今回はそのうち、Tタイバー取り付けを紹介します。

ビニールハウス補強の必要性

https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/sisetsu/attach/pdf/saigaitaisaku-13.pdf

詳細はこちらのリンクにある通りです。主に大雪に備えた対策を詳細に記載してあります。3ページ目にTタイバー取り付けの解説があります。

ビニールハウスは新規での建設費が随分と高く、近隣の施工業者さんでの見積もりでも、6m間口×50mのハウスで約300万円ほどします。JAや、国、県の建設費の補助の中には、1/2の金額の補助などもあり、実質的には150万円程度します。

それでも、簡単に購入できるものではないので、離農や規模縮小で手放されるハウスを修繕しながら新規就農に取り組むケースが多くあります。

高齢になったり、離農のため、もうじき辞めるという方から借りる、もしくは購入する場合が多いため、ハウスも古い場合が多く、状況に応じて修繕が必要になってきます。

特に新規就農の場合、これから長年農業をしていこうという方がほとんどだと思いますので、多くの場合でビニールハウスの寿命を伸ばすための修繕が必要になってくることと思います。

台風襲来や風の強い地域では、強風対策、積雪の多い地域では積雪による倒壊の対策が必要になってきます。

Tタイバーを取り付ける

それではさっそく取り掛かっていきます。
今回用意した資材は写真のとおり。
写真の部材で、33mハウス3棟分です。32mm×5.5mのパイプを37本購入しました。

パイプとパイプの接続にはこのような金具を用います。

まずは天井からまっすぐ下におりるパイプを取り付けます。
ここには、5.5mのパイプを4分割したものを使いました。

そして、曲管の適当な位置に金具を取り付けます。

5.5mのパイプをその金具に取り付けます。

軽トラの荷台の上で左右のバランスの調整をしながら、中央に設置したパイプと繋ぎます。

それぞれの金具を仮止めしたら、左右のバランスをとり、水平にして、金具をしっかり締め、ビス止めして完成です。

まとめ

と、ここまでの流れですが、水平をきちんととるのが最初難しく難儀しました。それでも慣れてくると大分早く、正確に取り付けられるようになりました。

タイバーがどこまでの役割を果たせるかはまだわかりませんが、見た目にもなんとなく安心感が増しました(笑)

またタイバーは、ミニトマトの誘引用のエスター線をぶら下げることも、ハウス内の利便性の向上にもつながりますので、今回のTタイバー設置によって大分便利になるかと思います。

次回は、曲管の足継ぎ補強の様子をお伝えしたいと思います。Tタイバーは0を+にする補強だとすれば、この曲管の足継ぎは-を0に戻す作業のようなものなので、早急に対応が必要です。(文章だけだとなんのこっちゃですが・・・。)
その足継ぎの資材がようやく今日手に入るので、これから取り掛かっていきます!



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