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綺麗に仕上げる!ビニールハウス内の耕耘の順序について

こんにちは。
今日の鳥取は雪が降ったり止んだりの寒い一日でした。
先日よりスイカ栽培の土づくりのため、もみ殻や堆肥を散布し、耕耘を行っています。

今日は、ビニールハウス内の耕耘の方法について紹介します!
※農業の諸先輩方には、様々な方法をお持ちのことと思います。あくまで、一つの方法としてご紹介します。

1.ハウスの間口・トラクターのロータリー幅から必要な往復回数を考える

さあ、耕耘開始と意気揚々とトラクターに乗り込みたいところですが、まず大事なのは、何往復で耕起できるかをイメージすることです。

例えば、6m間口のハウスに対し、1.2mのロータリーで耕耘する場合、
6/1.2=5回(2.5往復)する必要があります。
また、1.5mのロータリーでは、6/1.5=4往復で耕耘が可能です。

トラクターの出入り可能な出入口が片側しかないハウスの場合、
奇数回耕耘する場合はハウス奥側から、
偶数回耕耘する場合はハウス手前から耕耘するとスムーズに耕耘できます。

2.実践へ


ハウス内の耕耘の実際の流れを紹介します。
今回は、6m間口のハウスに1.5mのロータリーですので、2往復の耕耘を行います。

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まず、入口から入り、右端を耕耘します。

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まっすぐに進み、突き当ったらUターンして図中②の残耕を耕します。

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ハウスの角にロータリーを合わせるためバックしていきます。

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角が揃えばロータリーを下ろして前進

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耕耘済みのところまで前輪が重なってきたら、少しずつハンドルを切り斜めに脱出します。

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耕耘済みのところまで進んだら、斜めに出てきます。

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続いて、先ほど耕耘した反対側をハウス側面に沿って耕耘します。

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角をめがけてバック

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位置が揃えば、ロータリーをおろし前進します。
ロータリーは下ろして数秒その場で回転させると、ロータリーがしっかり沈んだ状態で進むため、端まで綺麗に耕耘できます。

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図中④端まで耕耘が済めば、先ほどと同様に、転回して耕耘残しを処理します。

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図中⑤
①の耕耘跡に沿わせるようにして、まっすぐ耕耘する。

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①の耕耘跡に隣接させてロータリーを下ろし、まっすぐ直進

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直進の際には、トラクター中央の突起と、目指す先を常に合わせるようにみながら運転するとまっすぐ走りやすくなります。

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⑤の耕耘が終われば、前回同様、残耕を処理します。
⑤から⑥のスタート位置までトラクターを移動する際には、①、③の耕耘跡を踏まないよう、なるべく小回りさせ、切り返します。

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耕耘跡を踏まないよう、丁寧に切り返します。

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図中⑤の残耕を処理します。

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最後は出口めがけて一直線

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仕上がりはこんな感じです。
足跡を残さず脱出できました。

スイカは2月25日ごろから定植を始めます。
この後は、2月上旬に元肥散布、潅水、マルチングと続きます。


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