健康!幸せ!気楽! 最強の思考法とは①
同じ出来事に遭遇してもケロッとしている人もいれば、すごく落ち込んで引きづってしまう人もいますが、何故こうも人によって感じ方が変わってくるのでしょうか。
些細なことにくじけずに健康・幸せに生きるにはどうすればいいかを考えていきます。
(心身がどうしようもなく疲れてしまった方には、有効な薬が数多くありますが、薬剤師だからこそできるだけ薬の力には頼りたくありませんので、違う視点から考えていきます。薬の力を借りるのはすごく簡単なことですが、あくまで薬の作用は一時的な物で副作用もありますので、正直おすすめできません。)
私は人よりも敏感で、深く考えすぎてしんどくなることがありましたが、今では多少誰かに何か言われたとしてもケロッとしています。人は変わることができないといわれることがありますが、実体験から申しますと、人は必ず変われます!!人は変われないといっている人は変わろうとする努力をしていないからだと思います。変化を嫌うのは人の本能なので、変えることは難しいですが、不可能ではありません。
私が今まで調べてきた「健康・幸せに生きるための考え方」、「自分の考え方を変える方法」について解説します。
結論を申しますと、人生を健康・幸せに生きるためには自分の「信念」に気づくことです。ある出来事に対して生じる感情の違いは「信念」の違いによるものです。信念とはその言葉の通り、「正しいと信じる自分の考え」のことです。
不安に限らず喜び、悲しみ、怒りなどの感情は、日常生活で起きた様々な出来事に対して、信念を通して生成されます。
一つ具体例を挙げてみます。
人前でスピーチをするという出来事があるとして、Aさんの信念は「自信がないから他人から認められなければならない」、Bさんの信念は「自信があり、別に他人にどう思われようと自分が正しいと思う行いをすればよい」だとします。先程説明しましたように、感情は信念を通して形成されますので、Aさんは「失敗したらどうしよう、何回練習しても不安が消えない」と感じるのに対して、Bさんは例えスピーチの練習をそれほどしていなくても「一通り練習したから大丈夫、多少ミスしても何の影響もなく、仕方のないことだ。さぁ遊びに行こう!」と感じます。Aさん、Bさんどちらの人生が楽しいでしょうか。ほとんどの人がBさんと答えると思います。
次に自分の信念を把握する方法を説明します。あなたの信念は何ですかと聞かれて即答できる人はかなり少ないのではないでしょうか。なぜなら信念はほとんどの場合、無意識下に存在しているからです。信念は幼少期から大人になっていくにつれて徐々に周囲の環境等に影響されて形成されていきます。
まず、無意識下にある自分の信念を引き出すためには不安などの感情が生じた際の出来事に着目し、なぜその出来事によって不安が生じたのかを考える必要があります。
頭の中だけで考えるのではなく、一度紙に書き出してみることをオススメします。
不安、緊張などの感情が生じる出来事の一つに「人前で話す場面」があるとします。なぜ「人前で話す場面」で不安が生じるのかを考え、さらにその考えはなぜ生じたかを考えて信念を引き出していきます。具体的には以下の通りです。
「人前で話す場面で不安【出来事】→失敗してみんなに馬鹿にされるかもしれない→みんなによく思われたい→自分より他人の評価が大事である【信念】」
このようにして「自己評価より他人の評価が重要である」という信念があることがわかりました。よく、人前で緊張しないようにするには場慣れが必要であるという意見がありますが、場慣れでは解決できないと思います。なぜなら、感情は自分の信念というフィルターを通して生じるので、いくら場慣れしようが、「自己評価より他人の評価が重要である」という自分の信念が変わらない限り、不安という感情はなかなか消えません。
ここで過去の偉人たちの信念に関する名言を紹介します。
・「信念が変われば思考も変わる。思考が変われば言葉も変わる。言葉が変われば行動も変わる。行動が変われば習慣も変わる。習慣が変われば人格も変わる。人格が変われば運命も変わる」(by ガンジー)・・・私が好きな名言トップ5に入ります。
・人を信じよ、しかし、その100倍も自らを信じよ。(by 手塚治虫)
・1時間の浪費を何とも思わない人は、まだ、人生の価値を見いだせていない。(byチャールズ・ダーウィン)
今回、健康・幸せに生きるにはまず「自分の信念に気づくこと」について話しました。次回、その信念を変える方法について解説したいと思います。