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嫁と【農業経営】分けている理由

みなさんこんにちは(^^♪
農家って家族経営が多いですよね。その結果、経営方針で父親と息子が対立したり、夫婦関係が悪くなったり、という話はよく聞きます。
まあ、農家あるあるでしょうか。

私たち夫婦は、それぞれが新規就農者の経営者同士で結婚しました。結婚を期に経営を統合しようか、とも考えたのですが、現在は別経営にしています。今回は、なぜ別経営にしたのかを解説していきます。

〇家族経営でうまくいかないよ
〇農家で結婚を考えてるよ

こんな方はぜひ参考にしてください。

職人としてのこだわり

農家ってある意味【職人的資質】が強いです。自分が学び信じている農法に強いこだわりがあって、それを曲げるくらいなら農業している意味がないとも考えています。それこそ畝のカタチひとつとっても、十人十色です。特に夫婦がそれぞれ違う農園で学んできて独立しているのなら、なおさらなわけで、二人で畑にいるだけでお互いがイライラしてしまいます。これは夫婦、親子、共通の問題ではないでしょうか。

イライラした悪い空気は作物にも悪影響が出ると思われ、どうしても一緒にやるのなら、畑や作物を担当制にするしかないと思います。

家族円満が第一

確かに夫婦別経営は効率が悪くなるかもしれません。しかし、人生の中心には家族があり、農業のためにそれを壊してしまうなんて、ばかばかしいと思うわけです。農業を手段に幸せになるはずが、農業に振り回されて不幸になる。本末転倒です。

夫婦でも、親子でも、なんのための農業をしているのか?
冷静に考えて判断すべきです。私たちの場合は、自宅は嫁の畑の近くにして、私は50分かけて畑に通っています。それでも家族円満を望みました。多少の不便より夫婦円満を優先しました。

お互い切磋琢磨がいい感じ

夫婦とも経営者というのはメリットもあります。お互いの世界が広がっていくので、その日にあったことや、知りえた情報を共有することが、楽しいし勉強になります。「今月の売り上げは上がりそうだ」「新しい取引先があなたの作物を求めているよ」など夫婦の会話はつきません。

経営者同士なので、悩みも分かち合えるし、競い合っているわけではありませんが、やはりお互いの売り上げは意識します。仕事では切磋琢磨し、プライベートでは仲の良い夫婦でいられる。良いパートナーのカタチなのだと思います。

まとめ

どんな業界でも言えることですが、家族経営って難しいですよね。他人なら言えることでも、家族だと言えないってことあります。それが24時間同じ空間をともにするなんて、冷静に考えたらキツイです。
かつて、農業は家族総出でやるものでしたが、現在は、旦那農家、嫁会社員とか、旦那会社員、嫁農家なんてのもあるかもしれません。収入が不安定な農業ですから、どちらかが会社員というのは合理的かもですね。
時代に合わせて農業のカタチも変わるものです。

家族円満を第一に、農業は幸せになるための手段として捉えていけば、不幸な農家はなくなるのではないでしょうか。


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